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男性の育休・取得した自分たちが伝えたいこと③|2カ月取った岡本光平さん。3人目出産の妻が切迫早産で入院。「上の子2人に支えられた」

男性の育休・取得した自分たちが伝えたいこと③|2カ月取った岡本光平さん。3人目出産の妻が切迫早産で入院。「上の子2人に支えられた」

パパもママも親。「育休取ってよかった!」と話す男性、高知でも増えています。

育休を取る男性が高知県内でも増えています。取得したお父さんたちに「どうでした?」と尋ねると、「取ってよかった!」と明るい声が返ってきました。皆さんの体験談を紹介します。

第 3 回は、南国市の高知県浄化槽綜合センター社長、岡本光平さん( 38 )。 2021 年 10 月、3 人目の出産を控えた妻が切迫早産で入院し、上の子 2 人の世話のために育休を 2 カ月取りました。家事と育児を一手にこなした育休中を振り返ってもらいました。

(①、②はこちら

妻が切迫早産で入院。家事と育児をメインで担うことになりました

―― 2021 年 10 月、奥さまが切迫早産で入院しました。

岡本光平さん(以下、岡本):それまでの妊娠経過は順調で、突然の入院でした。妻の体調が悪くなって救急搬送され、「すぐ入院を」と言われて、とにかく心配で

――他に 2 人のお子さんがいらっしゃいます。

岡本:当時、長女は年長、長男は 2 歳でした。休日に一緒に出掛けたりはしてましたが、日々の世話は妻に任せてた部分も多くて。長男は、一時保育は利用していましたが、正式な入園はしていませんでした。

――奥さまのご実家は県外です。入院の日を境に、パパ1人で仕事も育児も家事も」の状態になりました。

岡本:もう、明日からどうしようかと。目の前、真っ暗ですよ。仕事と資格の勉強で、夜まで予定はいっぱい。でも長男の預け先がない。次の日から自分が休むしかない状況です。

――そこで、仕事の算段を付けて、育休を取ることにされたんですね。

岡本:会社の皆さんに「申し訳ないけど明日から休みます」と伝えて、出産後に取る予定だった育休を 1 カ月前倒しさせてもらいました。育休を取ること自体は準備していたけど、イレギュラーなタイミングになって、本当にバタバタでした。

 

 

切迫早産を乗り越えて、元気に生まれてきた岡本家の次男
切迫早産を乗り越えて、元気に生まれてきた岡本家の次男

うまくできない自分にイライラ…。孤独も感じました

――育休中はいかがでしたか?

岡本:子どもを見ながらご飯を作って片付けて。よく聞く言葉ですが、本当に 1 日があっという間で

――「あっという間」というのは、どのような意味合いでしょうか。

岡本:ハッと気付くと一日過ぎて、何もしてないのに終わった…みたいな感じです。正直しんどい瞬間も多かったんです。いろんなことがうまくできなくて、自分にイライラしてしまって

――ああ~…。子育て経験者なら、覚えがある人も多い感覚だと思います。

岡本:子どもはかわいくて、世話することも楽しいんです。ただ、家事も 1 人でやるとなると、きつかった。洗濯物をたたみながら、またすぐ着るやんって思ってしまって、「あー、もう!」って叫びたくなって。

――マイナスの状態をゼロに戻すのが家事だ、と言われます。

岡本:毎日、何も成し遂げてないような気がしてしまって。生きてる感じがしない。孤独だし、こんなことでいいのかと自責の念にかられて、自分の価値が分からなくなっていきました

パパの仕事道具、バキュームカーに乗って笑顔の長男
パパの仕事道具、バキュームカーに乗って笑顔の長男

「ママがいない間、お手伝い頑張るから」。子どもたちの頑張りに救われました

――奥さまが入院している間、上のお子さんたちの様子はいかがでしたか。

岡本:それが、いつも以上にすっごくいい子でした。

――「いつも以上に」とは、けなげです。

岡本:妻が入院した次の朝、「ママと弟が病院で頑張ってる」と2人に伝えると、長女が「お手伝い頑張るから。パパが嫌いな洗濯物たたむから任せてっ」と言ってくれたんです。長女に促されて、長男も「頑張る!」と大きな声で宣言してくれて。私の不安を押しのけてくれましたね。

――じーんとしますね。

岡本:その後も、2人とも本当にきびきび動いて、元気に過ごしてくれて。子どもの存在が親を支えてくれる瞬間ってありますよね。こちらが育てられているようにも感じました

――濃い2カ月間でしたね。

岡本:生活を回すに当たって、家庭の重要性をあらためて実感しました。会社でも、男性が育休を取得しやすいよう、取り組みを進めています。従業員本人も家族も幸せになれるような組織づくりを進めていきたいです。

長女と長男は、ママがいない間も元気で、岡本さんの心の支えになりました
長女と長男は、ママがいない間も元気で、岡本さんの心の支えになりました

【ココハレ編集部より】育児は孤独? 女性だけでなく、男性も感じています

「平日 1 人で子育てを初めてやってみて、孤独感に押しつぶされそうになりました

「妊娠・出産は正直、いいことしか想像していなかった。現実はこんなに大変だと思わず、病みました」

 

上記は、産前産後のお母さんたちを支える活動「いのち育みサポートはぐあす」が行った産後のニーズ調査や、出産・産後の体験談の聞き取りの中で、高知のお母さんたちから寄せられた声です。女性たちの訴えとして耳に入ってくることが多いですが、今回の岡本さんが話してくださった体験談から、同じ状況に置かれた男性も感じる気持ちだと分かります。

国立成育医療研究センター(東京都)が 2020 年に発表した研究では、父親が産後 1 年間にメンタルヘルス不調のリスクを判定される割合は 11 %に上りました。 10 人に 1 人の割合で、母親の 10.8 %と同程度でした。

県内全域にある「子育て世代包括支援センター」では、子育て中の不安などを相談できます。

女性も男性も子育てしやすい高知になるよう、ココハレ編集部は情報発信を続けていきます!

2022 年 10 月から男性育休が取りやすくなります!解説付きの①はこちら

「男性が育休取って何するの」って思う人必見。 ②はこちら

④の公開は 5 月 9 日(月)を予定しています。

この記事の著者

竹内 悠理菜

竹内 悠理菜

年長児の息子は芸術家肌、年少児の娘は負けず嫌い。かわい過ぎて幸せな日も、「早く成長して(怒)」と思う日も…。よさこい大好き。1990 年生まれ。

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