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【イチ押しニュース】香美市の夫妻が「ファミリーホーム」の設立を目指しています

香美市の土居さん夫妻が「ファミリーホーム」の設立に向けて準備を進めています。ファミリーホームとは、さまざまな理由から親元で暮らせない子どもたちを家庭的な環境で養育する施設のこと。子どもの個室のある別棟を自宅の隣に建てるため、費用の一部をクラウドファンディングで募っています。

ホームでは最大 6 人の受け入れが可能で、一人一人の子どもとよりゆっくりと向き合える場所になるとのこと。土居さん夫妻は現在、里子を 2 人預かっていて、「里親制度への理解が広がればうれしい」と話しています。

子どもたちに家族の愛を...里親夫妻が今春ファミリーホーム開所へ 香美市

(高知新聞 2022 年 1 月 7 日掲載)

さまざまな理由から親元で暮らせない子どもたちを家庭的な環境で養育する「ファミリーホーム」の設立に向け、香美市の夫妻が準備を進めている。昨年から里親として2人の子どもを迎え入れ、愛情を注ぐ日々。最大6人を受け入れられるホームは4月の開所を目指し、「子どもたちが甘え、安心できる家をつくりたい」と思いを語る。

県によると、昨年11月末時点で県内の児童養護施設や乳児院などで生活する18歳未満の子どもは320人。このほかファミリーホーム5施設を含めて現在、65組の里親の元で91人が暮らしている。

新たにホーム設立を準備しているのは、土居美久さん(33)と児童養護施設職員の夫、風太さん(30)。美久さんも10年ほど施設に勤務していたが昨春、退職した。「里親として一人一人の子とよりゆっくり時間を過ごし、継続的に支援したい」との思いが強くなったという。

夫妻は養育里親の資格を取り、昨年5月から子ども2人を預かっている。毎日一緒にご飯を食べ、映画を見たり、子どもが好きな場所に出かけたり。地域の人も優しく声をかけてくれるようになった。夫妻は「里親制度のことを知らない人も多く、理解が広がればうれしい」と話す。

ホームでは子どもの個室が必要で、昨年11月から自宅の隣に別棟の建築を始めた。新型コロナウイルス下のウッドショックで資材価格が高騰したため、費用の一部はクラウドファンディングで募集中。大手サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で21日まで受け付けている。

開所後は「子どもたちが自信を持って地域になじみ、家庭復帰や自立に向けて成長できる場所にしたい」と美久さん。風太さんも「子どもたちがいつでも相談し、頼れる存在でありたい」と話す。夫妻が目指すのは決して特別な施設ではなく、子どもの幸せを願う当たり前の家庭だ。(小笠原舞香)

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ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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