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【イチ押しニュース】高知県庁の名物部署「県庁おもてなし課」がなくなります

高知県庁の名物部署「県庁おもてなし課」が 2022 年春の機構改革で姿を消すことになりました。

「県庁おもてなし課」といえば、2013 年に公開された映画。人気若手俳優だった錦戸亮さん、堀北真希さんが県内各地でロケを行い、盛り上がりました。「ロケを目撃した」という人もいるのでは。

「おもてなし課」の業務は他の部署に割り振られ、部署はなくなっても「おもてなしをさらに進化させていく」とのこと。主演のお二人の現在も含め、時の流れをしみじみと感じるニュースでした。

さよなら「県庁おもてなし課」 2007年度発足、高知県の機構改革で今春統廃合 錦戸亮さん、堀北真希さん主演映画のモデルに

県議会棟の渡り廊下につくられた映画「県庁おもてなし課」のロケセット。観光客も大勢立ち寄った(2013年4月)
県議会棟の渡り廊下につくられた映画「県庁おもてなし課」のロケセット。観光客も大勢立ち寄った(2013年4月)

(高知新聞 2022 年 3 月 2 日)

さよなら「県庁おもてなし課」―。小説や映画のモデルにもなった高知県の名物部署が、今春の機構改革に伴い姿を消す。映画化の際には土佐観光を大きく発信しただけに「寂しい」の声も庁内外にあるが、県観光振興部は「業務の在り方を見直した結果。課はなくなっても、おもてなしの精神はしっかり引き継いでいきます」。

おもてなし課は、観光客の満足度を高めようと橋本県政時代の2007年度に発足。気配りが行き届いた「おもてなしトイレ」、細やかな心遣いや観光情報を提供する「おもてなしタクシー」など、「おもてなし」をキーワードに県内の施設の美化や接客マナー向上などを図ってきた。

高知に縁がある著名人らに、専用の名刺で高知をPRしてもらう「県観光特使」制度にも取り組んだ。高知市出身の作家、有川浩さんがその観光特使になったことを機に執筆した小説が、観光振興に奔走する若手職員らを描いた「県庁おもてなし課」。09~10年に本紙などで連載された。

その後、映画化が決まり、いずれも人気若手俳優だった錦戸亮さん、堀北真希さんの主演で13年に公開。ほぼ全編高知ロケの作品には、県内の魅力的な風景が数多く収められ、観光振興の追い風になった。県庁本庁舎と県議会棟を結ぶ渡り廊下には、おもてなし課のロケセットも再現され、一般公開には約3万5千人が訪れた。

日曜市で映画をPRする堀北真希さん、錦戸亮さん、船越英一郎さん(2013年3月)
日曜市で映画をPRする堀北真希さん、錦戸亮さん、船越英一郎さん(2013年3月)

現在、県観光振興部はおもてなし課を含めて4課態勢。山脇深部長によると、組織の見直しに当たって「多岐にわたるおもてなし課の業務を各課に割り振って、観光資源の磨き上げやプロモーションと一緒に取り組む方がベターと判断した」という。観光ガイド育成や景観整備は地域観光課が、クルーズ船対応や外国人受け入れ環境の整備は国際観光課が受け持つ。観光政策課には「おもてなし室」を設け、観光特使やおもてなしトイレの制度などを引き継ぐ。

「寂しくないと言ったらうそになりますが…」とは、最後の「おもてなし課長」となった浅野尊子さん。「高知といえば『おもてなし』とのイメージ定着につなげることができたと思う。なくなっても、さらにおもてなしを進化させていきたい」と話している。(大山泰志)

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ココハレ編集部

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部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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