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【イチ押しニュース】ジェンダーレス、ポロシャツ…学生服の在り方が大きく変わってきています

学ラン、白シャツ、セーラー服、ジャンパースカート…学生時代の制服はこれらが「当たり前」だったココハレ読者の皆さんも多いのではないでしょうか?

最近は性別を問わない「ジェンダーレス」制服が増えています。ポロシャツなど、新たな学生服も登場。自分の好みや着心地など、自分の意思で選択できるようになってきています。

みんなが同じモノを身に着ける時代から、自分たちの判断で着るモノを決める時代へ。かつての「当たり前」は、新時代の「当たり前」に確実にバージョンアップしています。

制服は選べる時代?高知市立中で本年度から...女子スラックス7割導入、夏服はポロシャツ人気 生徒は大歓迎

(高知新聞 2022 年 10 月 7 日掲載)

高知市内の多くの市立中学校の制服が、本年度に入って様変わりしている。性別を問わない「ジェンダーレス」制服の流れに乗り、ポロシャツやブレザー、女子用のスラックスを採用した学校が続々。選択肢が広がった生徒から、歓迎の声が上がっている。

「みんなが、それぞれの個性で選べる」。そう語る愛宕中3年の生徒会長、青木柊真(しゅうま)さんは黒のポロシャツ姿だった。胸に白字で「Atago」とプリントされており、溝渕隆彦校長によると「予想以上の人気。夏には全校生徒の3分の1ほどが着ていた」。

本紙のまとめでは、同校を含め「手入れが楽」「下着が透けにくい」などとして市内5校が本年度、ポロシャツを導入していた。

こうした制服変更の流れをつくったのは、2021年の市議会9月定例会で採択された請願だ。市内の母親が「性別で制服を決められることが精神的負担になる子がいる」としてジェンダーレス制服の採用を求めて提出し、全会一致で採択。市教委が全19校(義務教育学校含む)に導入に向けた協議を始めるよう指示した。

これを受け、女子用スラックスを採用した学校は21年4月時点のゼロから、22年度は13校に。すでに来年度の採用を決めた学校もある。

先の愛宕中も本年度から導入し、10人ほどがスラックスで通う。生徒は「小学校ではズボンの子も多い。中学で急にスカートになるのが嫌な人もいる」「冬はスカートだと寒い。ズボンを選ぶ人が多くなると思う」と歓迎。近く新しいブレザーも登場するという。

ジェンダーレス制服に改定した土佐山学舎(高知市土佐山桑尾)
ジェンダーレス制服に改定した土佐山学舎(高知市土佐山桑尾)

気になる値段だが、制服は業者によって生地などが異なるため、さまざま。

同校の制服を扱うある業者の場合は、従来の半袖白シャツが男子2860円から、女子3872円からで、ポロシャツは男女ともサイズを問わず3850円。冬場の詰め襟は2万6千円からで、ブレザーは2万3千円。女子はこれまでのジャンパースカート、ジャケット、白シャツのセットは計約5万5千円からだったが、スラックス、ブレザー、シャツなら計約3万6千円からになるという。

複数の校長は「将来的にはブレザーなど、ジェンダーレスな制服に一本化されるのでは」と推測。実際、青柳中は来年度の新入生はブレザーのみにするという。

愛宕中の溝渕校長は、「かつてない変化が起きている。これも時代の流れ」と話した。(新田祐也)

 

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この記事の著者

武田茉有子

森本 裕文

高1の長男、中2の長女の4人家族。理論派のO型組(私と長女)と、感覚派のB型組(妻と長男)でいつも楽しく抗争中。1979年生まれ。

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