高知のニュースをまとめて紹介|高知の1週間(2020年7月26日~8月1日)
「高知のニュース」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。
一番最後にお届けするニュースは、ココハレ編集部イチ押しの、心が“ほっこり”温まる話題です。お子さんとの会話のヒントにいかがですか?
目次
微生物が海底で1億年生存 高知コア研究所などが培養成功
(高知新聞 2020 年 7 月 29 日朝刊より)
南太平洋地層から採取 生存メカニズム解明へ
海洋研究開発機構高知コア研究所(南国市物部乙)などの国際研究チームは7月28日、南太平洋の海底にある1億150万年前から430万年前にできた地層で、微生物が生存していることを確認した、と発表した。微生物に餌を与えて培養すると、8割近くが増殖したという。恐竜のいた白亜紀から猿人がいた時代の微生物が、悠久の眠りから目覚めたかのような発見。コア研は栄養の極めて乏しい海底で微生物が生き続けたメカニズムの解明を進める。
高知県内やっと梅雨明け 高知市で7月の雨量が観測史上最高
(高知新聞 2020 年 7 月 30 日夕刊より)
高松地方気象台は7月30日、四国地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より12日遅く、昨年より5日遅れての夏本番。高知県西部を中心に朝から夏空が広がった。九州北部と中国地方も同日、梅雨明けした。
高知地方気象台によると5月31日の梅雨入り以降、安芸郡馬路村の魚梁瀬や香美市の繁藤で2千ミリを超える雨量を観測。平野部でも高知市で1420ミリ(平年値651ミリ)、南国市の後免で1201・5ミリ(平年値574ミリ)など平年を大きく上回った。
こうち総文 ウェブで開幕
(高知新聞 2020 年 7 月 31 日朝刊より)
新しい総文の歴史、刻まれる―。第44回全国高校総合文化祭「2020こうち総文」(文化庁、全国高校文化連盟、高知県などの主催)が7月31日開幕した。メイン会場は特設サイト「WEB SOUBUN」。全国の高校生による発表や演奏の動画、絵画や工芸作品の画像など、全23部門の多彩な“力作”が公開されている。10月31日まで。
短いけど… 待ってた夏休み! 県内小中 「延長」1学期終了
(高知新聞 2020 年 7 月 31 日夕刊より)
待ってた! 夏休み―。県内の多くの公立小中学校で7月31日、1学期の終業式が行われた。本年度は新型コロナウイルスの影響で休校が続き、授業時間を確保するため学期末が10日ほど先延ばしに。2学期の開始も8月下旬に前倒しする学校が多く、例年より短い夏休みがスタートする。
今週の“ほっこり” 助けたカメの子を海へ
(高知新聞 2020 年 7 月 28 日朝刊より)
5月に高知県南国市浜改田の海岸で救助されたアカウミガメが産んだ卵が7月25~26日にかけてふ化した。保護に取り組む「南国市うみがめ守ろう会」のメンバーらが、近くの浜から大海原へ旅立つ子亀たちを見守った。
救出劇は5月18日。早朝、産卵のため上陸した亀が消波ブロックに挟まれているのを南国市うみがめ守ろう会のメンバーらが発見し、助け出した。
この亀は5日後に再上陸して産卵。波に流されないよう、ふ化場で138個を保護し、7月25日に25匹、26日に66匹が相次いでかえった。
26日はあいにくの雨だったが、ふ化を聞きつけた近所の住民や親子連れら約150人が浜へ。手足をバタバタと動かしながら波打ち際へ向かう子亀たちに、「大きくなったら帰ってきてね」などと声を掛けていた。
住民らも親亀の上陸時から関わってきただけに、「いじらしくて人ごととは思えません」。無事を祈りながら、最後の1匹が波間に消えるまで見送った。南国市うみがめ守ろう会の浜田憲雄会長(75)は「地元の子どもたちが、生命の尊さと砂浜保全の大切さを知るきっかけになれば」と話している。
南国市うみがめ守ろう会が活動する南国市沿岸部では今年、27日現在で30回の上陸を確認。産卵も「ゼロ」だった昨年から10回に増えている。 (横田宰成)