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新型コロナウイルスの変異株を高知県内で初確認|高知の1週間(2021年3月13~19日)

「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。

今週の注目ニュースは、高知市内の小学校の夏休みのプール開放について。事故を防ぐため、新たな運営基準が各校のPTAに説明されました。

南国市の「浜すし」破産へ コロナ打撃、負債5.3億円

2月末で営業を停止した「グレース浜すし」 (南国市大そね甲)
2月末で営業を停止した「グレース浜すし」 (南国市大そね甲)

(高知新聞 2021 年 3 月 13 日掲載)

高知県南国市中心部で「グレース浜すし」を運営する「浜すし」(南国市大そね甲、浜田あさみ代表)が事業を停止し、高知地裁に自己破産を申請したことが12日分かった。東京商工リサーチ、帝国データバンク両高知支店によると、負債総額は約5億3千万円。両支店は県内6件目の新型コロナウイルス関連倒産としている。

グロリオサの球根食べ重体 高知県に帰省の70代男性が食中毒

高知県は12日、県外在住の70代男性が県中西部の実家に帰省中、家の畑に植えられていたグロリオサの球根を誤って食べ、食中毒で入院したと発表した。重体という。

観賞用として知られるグロリオサの球根には、痛風の薬などに使われる「コルヒチン」が含まれ、多量に摂取すると発熱や嘔吐、下痢などの症状が出る。球根はヤマイモと似ているため、過去には県内で誤食による死亡例もあり、県が注意を呼び掛けている

中学校で卒業式 高知県内4547人巣立つ

卒業証書を受け取る3年生(高知市介良乙の介良中学校)
卒業証書を受け取る3年生(高知市介良乙の介良中学校)

(高知新聞 2021 年 3 月 13 日掲載)

明るい未来へ進んでいこう―。高知県内の多くの中学校で12日、卒業式が行われ、3年生が思い出と未来への期待を胸に学び舎(や)を巣立った。県内の公立106校の卒業生は4547人。

ごめん・なはり線初の新駅「あき総合病院前」開業 駅キャラ「あきナースちゃん」お披露目

駅に設置された「あきナースちゃん」のモニュメント
駅に設置された「あきナースちゃん」のモニュメント

(高知新聞 2021 年 3 月 14 日掲載)

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の新駅「あき総合病院前駅」(安芸市宝永町)が13日開業し、現地でセレモニーが開かれた。駅のキャラ「あきナースちゃん」の着ぐるみやモニュメントも初披露された。

2002年の同線開通以来初めての新駅で、利用増による増収を図る。快速を含む全ての列車が停車する。

高知市で桜開花 3番目の早さ 高知城のソメイヨシノ

淡いピンクのつぼみが開いたソメイヨシノ(高知城)
淡いピンクのつぼみが開いたソメイヨシノ(高知城)

(高知新聞 2021 年 3 月 16 日掲載)

高知地方気象台は15日、高知城のソメイヨシノが開花したと発表した。昨年より9日早く、統計を取り始めた1954年以降で3番目に早い開花日となった。

コロナワクチン4月到着分 高知県内の市町村に比例配分

(高知新聞 2021 年 3 月 16 日掲載)

高知県は15日、4月に国から届く高齢者向け新型コロナウイルスのワクチンに関し、県内市町村への配分方法を発表した。4月中に全市町村(一部は広域で対応)に1箱(975回分)以上行き渡らせた上で、各市町村の高齢者人口に応じて比例配分する。早い自治体では4月12日の週から接種が始まる見通し。

学力にコロナ休校影響なし 高知県版学テ結果、記述問題は改善も

(高知新聞 2021 年 3 月 17 日掲載)

高知県教育委員会は16日、昨年12月に公立小中学生に行った学力定着状況調査(県版学力テスト)の結果を公表した。新型コロナウイルスにより昨年3~5月に休校したが、多くの教科で前年度と同レベルの正答率だった。高知県教育委員会は「夏休みの短縮などで授業時間が確保され、学力への影響は見られない」としている。

県内ガソリン1年ぶり150円台 高知市は3月18日からさらに3円値上げ

張り紙で18日からの値上げを知らせるガソリンスタンド。急いで給油に訪れた客もいた(高知市東石立町)
張り紙で18日からの値上げを知らせるガソリンスタンド。急いで給油に訪れた客もいた(高知市東石立町)

(高知新聞 2021 年 3 月 18 日掲載)

高知県内でガソリン価格の上昇が続いている。経済産業省資源エネルギー庁が17日に発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの県内小売価格(15日時点)は150円10銭で、約1年ぶりに150円台となった。高知市内の複数のガソリンスタンドでは、18日からさらに3円値上げして153円にする。

昨年3月に152円台だった県内の小売価格は、5月に132円台まで低下。9月に145円台まで上がった後は140円前後で推移していたが、年末年始から値上げ基調となり、2月から7週連続で上がって150円の〝大台〟に乗った。

伊方原発3号機の稼働容認 広島高裁が差し止め取り消し、安全評価「不合理でない」

(高知新聞 2021 年 3 月 19 日掲載)

四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを命じた昨年1月の広島高裁の仮処分決定を不服として四電が申し立てた異議審で、広島高裁(横溝邦彦裁判長)は18日、異議を認めて稼働を容認する決定を出した。四電の地震や火山に対する安全性の評価は不合理ではないと判断し、昨年の差し止め決定を取り消した。3号機は現在、テロ対策の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の工事が行われており、四電は施設が完成する10月末以降の再稼働を目指す。

高知県警が移動式オービスを導入 速度違反、狭い道も取り締まり 3月22日から

県警が使用を始める移動式オービス (南国市領石)
県警が使用を始める移動式オービス (南国市領石)

(高知新聞 2021 年 3 月 19 日掲載)

高知県警が22日から、どこでも速度違反の取り締まりができる自動取締装置(移動式オービス)の運用を開始する。1100万円で1機を導入。主に車が歩行者の近くを通る、狭い通学路や生活道で活用していく。

室戸市の海の駅「とろむ」3月末で閉店、観光拠点にコロナ直撃

28日で閉店する海の駅「とろむ」(室戸市室戸岬町)
28日で閉店する海の駅「とろむ」(室戸市室戸岬町)

(高知新聞 2021 年 3 月 19 日掲載)

室戸市の観光拠点、海の駅「とろむ」(同市室戸岬町)が28日で閉店する。新型コロナウイルス禍で売り上げが減少したため。運営する室戸黒潮協同組合の出間精一郎理事長は「人が来ず何ともならん。民活で長年頑張ってきたが、もう限界」と話している。

高知県内初のコロナ変異株 陽性者検査で2人確認

(高知新聞ウェブサイト 2021 年 3 月 19 日掲載)

高知県は19日、既に新型コロナウイルスの陽性が判明している県内の2人が変異株に感染していたと明らかにした。県内では初確認。2人は入院中で、同日に県衛生環境研究所が行った検査で判明した。今後、国立感染症研究所がウイルスを詳しく分析し、変異の種類を特定する。

【今週の注目ニュース】高知市の小学校プール開放新基準 市教委がPTAに4月判断要請

プール開放を巡り、高知市教委が開いた新基準の説明会。PTAから不安の声が上がった(高知市丸ノ内1丁目の市総合あんしんセンター)
プール開放を巡り、高知市教委が開いた新基準の説明会。PTAから不安の声が上がった(高知市丸ノ内1丁目の市総合あんしんセンター)

(高知新聞 2021 年 3 月 16 日掲載)

安全対策を巡って高知市内の小学校で夏休みのプール開放が休止されている問題で、高知市教育委員会はこのほど、新たな運営基準を各校のPTAに説明した。監視員ら大人9人の常駐を義務付けるなど、ルールを厳格化。高知市教育委員会は4月中に各PTAで開放の可否を決めるよう求めているが、保護者からは「人数が確保できない」「できる学校とできない学校に分かれそう」と困惑の声が上がっている。

プール開放は、2018年まで市内41校のうち40校で実施。運営主体は各校のPTAで、保護者らがボランティアで監視員を務めてきた。しかし同年7月、開放中のプールで児童が溺れ、一時意識不明になる事故が発生。校長会は安全策が講じられるまで自粛を決め、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大もあって開放が見送られた。この間、高知市教育委員会が新たな運営基準を模索してきた。

高知市教育委員会が開いた新基準の説明会には25校のPTAから36人が出席した。高知市教育委員会の説明によると、プール開放をPTAの任意活動から高知市教育委員会の事業へと位置付け、高知市教育委員会がPTAや住民に運営を「委託」する形を取る。

その上で開放の要件を厳格化。利用児童が31人以上の場合は、責任者1人と実務者2人、監視員6人(30人以下は5人、15人以下は4人)以上の常駐を義務付けた。

さらに、監視員らに故意や重大な過失があれば、市が賠償額を求償すると明示。「9人常駐」を求める一方、市予算でカバーする人件費は警備会社から派遣される監視員1人のみとした。

これに対し、保護者からは「人手不足でPTAの活動自体がやっとの状況。監視の人数を毎回確保できるか疑問だ」「市の補助がなければ監視員を雇えず、運営できない学校が増える」「保護者の余力の違いで児童が享受できるものに差ができていいのか」などと戸惑いや不安の声が相次いだ。

高知市教育委員会は「ご意見は受け止める」などと述べるにとどめた。説明会後の取材に対し、高知市教育委員会は「実施できない学校もあると思うが、安全性担保のためには必要な対策だ」としている。

高知市教育委員会は新基準とは別に、プール開放での感染防止策として、更衣室の人数制限▽監視員はマスクやフェイスシールド着用▽児童は他者との距離を1メートル以上保つ―などの対応要領も定めた。

各PTAは4月中に可否を判断し、プール開放を希望する場合は高知市教育委員会に文書を提出しなければならない。ただ、年度替わりで役員改選期を迎えたPTAも多く、「役員のなり手にも苦労する中、プール開放まで議論できる状態にない」と話す保護者もいる。

夏休みのプールに子どもたちの歓声は戻るのか―。(高井美咲)

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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