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「繁藤」の土砂災害、五十回忌慰霊祭が行われました|高知の1週間(2021年7月3~9日)

「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。

1972(昭和 47 )年、香美市土佐山田町繁藤地区で発生し 60 人が犠牲になった土砂災害から 49 年がたった 5 日、五十回忌の慰霊祭が現場近くの「繁藤災害哀悼の広場」で行われました。遺族らの高齢化が進み、「今年が節目」として来年以降は規模を縮小する方針です。

今週のイチ押しは、「もう〝聖地巡礼〟」。高知が舞台のモデルとなった「竜とそばかすの姫」(細田守監督)の全国公開が 16 日に迫り、高知県内も徐々に盛り上がってきました。

高知市夏季大一般席が24時間で完売 席数減と人気講師要因?

会場が満席近くなる日も多かった2019年の高知市夏季大学(同市のかるぽーと)
会場が満席近くなる日も多かった2019年の高知市夏季大学(同市のかるぽーと)

(高知新聞 2021 年 7 月 3 日掲載)

12日に開講する「第70回高知市夏季大学」の一般向け受講票が、2日までに完売した。先行予約には応募が殺到し、6月20日からの一般販売は24時間で売り切れ。新型コロナ対策で座席数を例年の約半数にしたことに加え、人気講師が名を連ねたことが主な要因とみられる。主催する市文化振興事業団は「コロナ禍で出足の鈍さが心配されたが、予想以上の応募」と話している。

コロナワクチン接種直後に60代男性死亡 南国市の会場で倒れる

(高知新聞 2021 年 7 月 5 日、7 月 6 日掲載)

高知県内で4日、新型コロナワクチン接種を受けた60代の男性が会場で倒れ、搬送先の病院で亡くなったことが分かった。関係者によると、男性は搬送時に心肺停止の状態だったという。

南国市は5日、今回の事案が同市の集団接種会場で起きた、と発表した。関係者によると、男性は1回目の接種で、基礎疾患があったという。市は「接種と死亡の因果関係は不明」としている。

会場は同市前浜の市立スポーツセンター。男性は4日午前、ファイザー製ワクチンを接種し、隣接する経過観察ブースでいすに座っていた際に意識を失った。

高知への修学旅行、3倍の145校 コロナ禍で関西・中四国が近場選択

修学旅行で焼き物体験をする神戸市の中学生(2020年10月、安芸市)
修学旅行で焼き物体験をする神戸市の中学生(2020年10月、安芸市)

(高知新聞 2021 年 7 月 6 日掲載)

新型コロナウイルス禍を機に、修学旅行先に高知を選ぶ中四国や関西の学校が急増している。昨年度は前年度の約3倍となる145校が県外から来高し、自然体験などを楽しんだ。本年度はさらに増える見込みで、関係者は「この流れを一過性にせず、リピーターを増やしたい」と勢いづいている。

高知「繁藤」の土砂災害、継承誓う五十回忌 慰霊祭は2022年以降縮小へ

繁藤災害の犠牲者の冥福を祈った慰霊祭(写真はいずれも香美市土佐山田町角茂谷の繁藤災害哀悼の広場)
繁藤災害の犠牲者の冥福を祈った慰霊祭(写真はいずれも香美市土佐山田町角茂谷の繁藤災害哀悼の広場)

(高知新聞 2021 年 7 月 6 日掲載)

1972(昭和47)年、香美市土佐山田町繁藤地区で発生し60人が犠牲になった土砂災害から49年がたった5日、五十回忌の慰霊祭が現場近くの「繁藤災害哀悼の広場」で行われた。遺族らの高齢化が進み、「今年が節目」として来年以降は規模を縮小する方針。遺族らは「さみしい気持ちもあるが、できる範囲でやっていく」と犠牲者に思いをはせた。

「すいかパン」新名物に 西島園芸団地50年記念でコミベーカリーと開発、ブルーベリーのマリトッツォも

西島園芸団地の50周年を記念し売り出された「すいかパン」(左)と「ブルーベリーのマリトッツォ」
西島園芸団地の50周年を記念し売り出された「すいかパン」(左)と「ブルーベリーのマリトッツォ」

(高知新聞 2021 年 7 月 6 日掲載)

南国市の西島園芸団地が開園50周年を記念し、高知市のコミベーカリーと旬の果物を使ったパン2品を共同開発した。「すいかパン」と「ブルーベリーのマリトッツォ」。新型コロナウイルス下で需要が減った産品の活用策でもあり、両社は「コロナ下の新名物にしたい」と売り出している。

ワクチン配分、7月後半は減少 高知県「続けば接種遅れも」 国が方針変更

(高知新聞 2021 年 7 月 7 日掲載)

国から高知県内市町村に供給される新型コロナウイルスワクチンについて県は6日、7月後半の配分量は同月前半(65箱)の約7割の47箱となる見通しを発表した。減少は国が配分方針を変更したためで、県は「市町村の接種にすぐに影響が出る状況ではないが、8月以降も続けば接種が遅れかねない。国に十分な確保を求めていく」としている。

風情豊か!高知・室戸市吉良川の町並み結婚式 受け入れは随時

住民らの祝福を受ける小松昭範さんと青木香余さん(室戸市吉良川町)
住民らの祝福を受ける小松昭範さんと青木香余さん(室戸市吉良川町)

(高知新聞 2021 年 7 月 7 日掲載)

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている高知県室戸市吉良川町でこのほど、同市出身のカップルが結婚式を挙げた。NPO法人「吉良川町並み保存会」の企画で、歴史的景観を生かした活性化策として今後も随時挙式の希望を受け付ける。

 

土砂被害「高知も注意を」西日本豪雨3年 盛り土の把握困難

西日本豪雨で崩壊した高知自動車道「立川橋」(2018年7月、大豊町立川上名)
西日本豪雨で崩壊した高知自動車道「立川橋」(2018年7月、大豊町立川上名)

(高知新聞 2021 年 7 月 8 日掲載)

静岡県熱海市で起きた土石流は、7日時点で死者7人と安否不明者25人を出し、今なお懸命の捜索が続く。被害を広げたとみられるのが「盛り土」。高知県でも起伏に富んだ地形から、宅地開発などで多くの盛り土が行われている。ただ、その全体像の把握は難しいのが実情だ。

ちょうど3年前の7月7日、高知県は西日本豪雨に襲われていた。長岡郡大豊町では高知自動車道の「立川橋」が土砂崩壊で流失。豪雨では3人が死亡した。

四国カルストの宿泊施設が新装オープン 高知・津野町「星ふるヴィレッジTENGU」

7日オープンした「星ふるヴィレッジTENGU」。売店も一新された(津野町芳生野乙)
7日オープンした「星ふるヴィレッジTENGU」。売店も一新された(津野町芳生野乙)

(高知新聞 2021 年 7 月 8 日掲載)

長年親しまれた「高原ふれあいの家 天狗荘」からリニューアルした四国カルストの宿泊施設「星ふるヴィレッジTENGU」(高岡郡津野町芳生野乙)が7日、営業を始めた。訪れた客は真新しいレストランや売店、新設のプラネタリウムなどを楽しんだ。

【今週のイチ押し】もう〝聖地巡礼〟高知県内ロケ地 細田アニメ「竜とそばかすの姫」7月16日公開

仁淀川の流れる越知町の浅尾沈下橋では一足早く〝巡礼者〟が自撮りしていた
仁淀川の流れる越知町の浅尾沈下橋では一足早く〝巡礼者〟が自撮りしていた
(C)2021 スタジオ地図
(C)2021 スタジオ地図

(高知新聞 2021 年 7 月 9 日掲載)

高知が舞台のモデルとなった「竜とそばかすの姫」(細田守監督)の全国公開が16日に迫り、高知県内も徐々に盛り上がってきた。舞台となった場所を一足先に〝聖地巡礼〟するファンも現れ、印象的な沈下橋のある高岡郡越知町はバス運行を予定するなど、受け入れ準備も進んでいる。

映画は、高知の田舎に暮らす女子高生すずの成長を描く。主人公が歌姫として注目を浴びるインターネット上の仮想空間と対比して描かれるのが、仁淀川や鏡川など高知の自然豊かな風景だ。

2月に特報映像が公開。情報が順次解禁されるにつれて、SNS上では「まんま地元の風景で感動」「細田監督、高知を選んでくれてありがとう」などの投稿が相次ぎ、ロケ地を訪れて映像と同じ構図の写真を投稿する人も出始めた。

中でも多くの〝巡礼者〟が見込まれるのが高岡郡越知町の鎌井田地区と浅尾地区をつなぐ浅尾沈下橋だ。

「山に囲まれて、本当に最高のロケーション。たまたま住んでいる時に高知がモデルになってうれしい」

5日、細田作品のファンという高知市の40代夫婦が橋で熱心に自撮り中。転勤族で、今春越してきたばかり。「混雑する前にと思って。これから県外からもたくさん人が来るんじゃないでしょうか」と声を弾ませた。

課題は、橋の周辺に駐車場がないこと。このため越知町は公開日から9月末まで、橋と「宮の前公園」(同町丙)を結ぶ2台の広告ラッピングバスを毎日30分おきに18往復する計画だ。

小田保行町長は「いい思い出をつくって帰ってもらいたい。住民の生活も守りつつ、地元が有名になってよかったと思ってもらえるよう対策をしていく」と意気込む。

毎日利用する小津高校1年の女子生徒(15)は、友人のインスタグラム投稿で駅が登場すると知った。「びっくりしてめちゃ笑いました。友人とは『すごいでね』『映画を見に行きたい』って言い合いました」。伊野商業高校3年の男子生徒(18)も「まさか、よう使いゆう駅も出るとは」と笑顔だった。

高知市大原町の鏡川のほとりでは4日、アマチュアカメラマンが集まり撮影会。主人公が川沿いを歩くワンシーンを模した写真をSNSに投稿した。撮影者の一人、前川卓也さん(54)は「川の反射がきれいで、改めていい景色やなあ、と。市民にとっては何げない風景やけど、きっと価値が高まる」と話していた。

期待が高まる細田アニメ。ファンらの熱が高まっている。(福井里実、楠瀬健太、山崎友裕)

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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