車いすラグビーが2大会連続の銅メダルを獲得!池主将が活躍しました|高知の1週間(2021年8月28~9月3日)
「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。
東京パラリンピックで車いすラグビーの日本が 2016 年リオデジャネイロ大会に続く 2 大会連続の銅メダルに輝きました。主将は池透暢選手で、勝利に大きく貢献しました。
今週のイチ押しは「家族新聞 70 年 ギネス申請」です。高知市の松本健夫さんの一家親族が戦後 70 年にわたって書き継いだ家族新聞「マスコット」を紹介します。
目次
- 酒停止で休業続出 まん延防止、県内飲食店を直撃 新型コロナ
- 高知市保健所が「限界寸前」 自宅療養への対応追いつかず
- 高知大医学部が高知市に研究拠点 VRなど先端技術を医療に応用へ
- 土佐伝統のしっくい壁、コロナ99.98%不活化 田中石灰(高知市)確認
- 車いすラグビー日本、2大会連続「銅」 東京パラ 池(高知市)16トライで貢献
- 高知大丸80人が希望退職、従業員の半数 大規模改装で構造改革
- 高知県、小学生の国・算トップ10入り 全国学テ 中学は国語で全国平均に近づく
- 高知龍馬マラソン2022縮小開催へ 定員6500人
- うんざりでした8月の長雨、高知県内 高知市では15日連続 平年の3倍超した地点も
- 【今週のイチ押し】「家族新聞70年」ギネス申請 高知市の松本さん一族、編集長100歳記念号発刊
酒停止で休業続出 まん延防止、県内飲食店を直撃 新型コロナ
(高知新聞 2021 年 8 月 28 日掲載)
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、高知県の「まん延防止等重点措置」が27日に始まった。飲食店での酒類の提供が終日禁止になった高知市では、新たに休業する居酒屋やバーが続出。午後8時までの営業は許されるものの、「酒を出せないなら成り立たない。事実上の強制休業だ」との声も漏れた。
高知市保健所が「限界寸前」 自宅療養への対応追いつかず
(高知新聞 2021 年 8 月 28 日掲載)
新型コロナウイルスの感染者が急拡大する高知市で、市保健所の負担が急増している。市の全保健師72人が総動員で業務に当たるが、自宅療養者への電話連絡が全員にできない状況も生じ、内部では「ぎりぎり」「限界寸前」の声が上がる。市内の自宅療養者は419人(27日時点)に達し、現場の危機感が高まっている。
高知大医学部が高知市に研究拠点 VRなど先端技術を医療に応用へ
(高知新聞 2021 年 8 月 28 日掲載)
高知大学医学部は27日、ベンチャー企業などとともに、VR(仮想現実)など先端技術を生かして地域の医療課題に挑むオープンイノベーション拠点「MEDi(メディ)」を高知市追手筋1丁目に開設した。他の大学や自治体と連携して研究を進め、遠隔地の医療支援や心療分野での治療など、高知発の技術革新と新ビジネス創出を目指す。
土佐伝統のしっくい壁、コロナ99.98%不活化 田中石灰(高知市)確認
(高知新聞 2021 年 8 月 29 日掲載)
田中石灰工業(高知市五台山)が、高知県産の石灰石を使った自社のしっくい製品に新型コロナウイルスを死滅させる効果があることを実験で確認した。製品を塗った壁に同ウイルスが付着すると、99・98%が不活化した。一般的なビニールクロスと比べて千分の一に減るという。「自然由来で、人と環境に優しいしっくいが選ばれるきっかけになれば」と期待を寄せている。
車いすラグビー日本、2大会連続「銅」 東京パラ 池(高知市)16トライで貢献
(高知新聞 2021 年 8 月 30 日掲載)
東京パラリンピック第6日の29日、主将池透暢(ゆきのぶ)(41)=高知市、日興アセットマネジメント=率いる車いすラグビーの日本は3位決定戦で豪州を60―52で破り、2016年リオデジャネイロ大会に続く2大会連続の銅メダルに輝いた。パラリンピックで高知県勢が獲得したメダルは6個目で、2大会連続のメダル獲得は県勢初。
高知大丸80人が希望退職、従業員の半数 大規模改装で構造改革
(高知新聞 2021 年 8 月 31 日掲載)
高知大丸(高知市帯屋町1丁目)が来春の大規模改装を前に希望退職を募集し、全従業員約160人のうち半数の約80人が応募したことが30日分かった。希望者は一部を除き8月末で退職する。改装は従来の百貨店の機能を集約する代わりに、大型テナントを誘致する計画で進んでおり、本社組織のスリム化を図る。
高知県、小学生の国・算トップ10入り 全国学テ 中学は国語で全国平均に近づく
(高知新聞 2021 年 9 月 1 日掲載)
文部科学省は31日、小学6年と中学3年の児童生徒を対象に5月に行った全国学力・学習状況調査(学テ)の結果を公表した。高知県の小学生は国語が全国7番目、算数が8番目で、そろってトップ10入り。中学は国語、数学とも全国の平均正答率を下回り、いずれも30番台だったが、国語は平均との差が前回の2・0ポイントから1・1ポイントに縮まった。
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高知龍馬マラソン2022縮小開催へ 定員6500人
(高知新聞 2021 年 9 月 1 日掲載)
来年2月20日に行われる「高知龍馬マラソン2022」(高知陸上競技協会、県、高知市、南国市、土佐市、高知新聞社、RKC高知放送など主催)が、フルマラソンの定員を例年の1万人から6500人に減らして開催されることになった。新型コロナウイルス感染状況を考慮した対応で、31日に実行委員会(会長=浜田省司知事)が発表した。
うんざりでした8月の長雨、高知県内 高知市では15日連続 平年の3倍超した地点も
(高知新聞 2021 年 9 月 2 日掲載)
長雨、うんざりでした―。8月の高知県の天気は、高知市で15日間連続で雨が降ったほか、各地で平年の2倍から3倍超の雨量を記録した。太陽は雲に隠れがちで暑さも控えめ。最高気温が35度以上の猛暑日は昨年より14日も少ない計9日に。土佐らしさを感じないまま、夏が過ぎていく。
今年は偏西風が蛇行して南側に流れた影響で、8月中旬から四国や中国地方に、いつもは発生しない前線が長く停滞した。そこに暖かく湿った空気が入り込み長雨になった。
【今週のイチ押し】「家族新聞70年」ギネス申請 高知市の松本さん一族、編集長100歳記念号発刊
(高知新聞 2021 年 8 月 31 日掲載)
高知市一宮中町の松本健夫(たてお)さん(100)の一家親族が戦後70年にわたって書き継いだ家族新聞「マスコット」。3年前に休刊していたが、親族が久々に原稿を寄せ、100歳となった健夫さんを祝う記念号を8月に発刊。親族の一人はギネス記録にも申請した。「世界一長く続いたファミリーペーパー」と認定される日は近い?かもしれない。
マスコットは南方戦線のラバウルから安芸郡和食村(現芸西村)へ帰還し、地域の川柳誌を発行していた健夫さんが「拾った命。好きなことをしてみたい」と、1949年8月に兄弟姉妹や母親、妻らと作り始めた。
高知市のほか四万十市、香川、岡山、大阪、北海道など各地の親族や子や孫にも広がり、年数回のペースで休まず発刊。50人以上が日々の出来事や文芸作品、漫画、コラムなどを思い思いに書き、健夫さんの家で冊子に編集。戦後の創刊号から2018年6月まで154号を作った。
「世界で一番長く続いた家族新聞ではないか」と考えた親族の1人はこの6月、英国のギネス・ワールド・レコーズ社に申請。先ごろ同社から、申請の登録が済んだことと、これから正式審査に入る旨の書面が届いた。
編集長の健夫さんは4月で100歳になり、妻の幸恵さん(92)と自宅で元気に過ごす。「もしギネスに認められたらびっくりじゃ。戦争から生きて帰って、こんなに続くと思わなかった」
家族新聞の原点にあるのは草創期のメンバーが共有する戦争体験だ。兄と編集を担った松本紀郎(みちお)さん(92)=高知市東秦泉寺=は「今読み返すと、戦争を振り返る貴重な記録も多い。満州から奇跡的に生きて帰れた乳飲み子たちは、その後大きくなり、マスコットの書き手にもなった。みなの成長、近況を知る便りの場であり、自分を飾らずに出せる場でした」。
記念号は週刊誌サイズで90ページ。100歳を祝う集まりをコロナ禍で持てず、「一番喜ぶ家族新聞を久しぶりに作ろう」と一決した。
小学4年生、大学生から100歳まで25人が寄稿。わが子を巡る爆笑記、母となった日の神秘体験や会社員時代の秘録、ライトな近況報告、時事コラム、戦争や戦後の随想など多種多様の記事を満載。紀郎さんらが編集し、40部を作った。
健夫さんは「見てオッと驚いたよ。ようできてます」とさわやかに笑った。(石井研)