好きなことを楽しむ姿を見せたい|「子育て時間」③小学1年、5歳、3歳のママ・岡本多樹さん
育児、家事、仕事のやりくりは?高知のパパ、ママにインタビュー
育児に家事、仕事…。限られた時間をどうやりくりしていますか?
高知のお父さん、お母さんの「1 日のスケジュール」を紹介する「子育て時間」。今回は小学1年生、5歳、3歳のママ・岡本多樹(さわき)さん(高知市)に話を聞きました。
家族構成と仕事について
岡本さんは 41 歳。44 歳の夫と小学 1 年の長男、5 歳の次男、3 歳の三男の 5 人家族です。夫の母親と同居しています。
管理栄養士として、高知県内の市町村で行われている「特定保健指導」などに出向いています。健診で生活習慣病のリスクが高いと指摘された人に、食生活の改善などをアドバイスしています。
また、「いただきます!ラボ」という屋号で、自分の子育て経験を生かしながら食の楽しさを伝える食育活動も展開。親子で取り組める食育の実験やイベントなどを通して情報を発信しています。
1日のスケジュール
そんな岡本さんの 1 日のスケジュールがこちら。仕事は不定期で、帰宅時間もまちまちのため、「仕事が1日入った日」を教えてもらいました。
6:30 | 起床。朝ご飯を作る。 |
7:00 | 子どもたちが起床。ご飯を食べさせ、着替え、登校・登園準備。 |
8:00 | 長男が小学校に出発。 |
8:30~9:00 | 次男、三男を連れて保育園へ。残り時間で家事ができれば、する。 |
9:30 | 仕事のある日はこのぐらいの時間に出発。 |
15:30ごろ | 長男が帰宅。仕事のある日は夫かおばあちゃんに家にいてもらう。 |
17:00ごろ | 帰宅 |
17:30 | 保育園のお迎え。晩ご飯を作る。 |
18:00~18:30 | 晩ご飯を食べ始める。テレビを見て、後ろにずれることもある。 |
18:30~19:00 | 晩ご飯が終わったらお風呂。一気に入り、30分くらいで終わらせる。 |
20:30 | 歯磨きなど、寝る準備。 |
21:00 | 子どもを寝かしつけ。寝かしつけの後に仕事をしたいけれど、寝落ちすることも…。 |
「寝かしつけ」に苦戦中!
3 人の子育てに奮闘中の岡本さん。夫は仕事の関係で夜いる日といない日があります。家にいる時は子どもたちと遊んだり、家事を手伝ったりしてくれるそうです。
家事は「ご飯作りは好き」ですが、「掃除は苦手」。やる気を出すため、「生活費の中から 2 万円をのぞいておき、掃除をしたら 1000 円ゲット」というルールを作っています。洗濯は同居する母親が担当していて、「本当にありがたい」と話していました。
今一番大変なのが寝かしつけ。なかなか寝ない次男に苦戦しています。
岡本家では家族が布団に川の字になって寝ています。寝かしつけでまず勃発するのが「お母さん争奪戦」。「お母さんの横がいい!」と 3 人ともが譲らず、長男と次男が両脇をゲット。はじかれた三男が泣きだします。三男をなだめ、おなかの上に乗せていると、ほどなく長男が就寝。長男を横にずらし、間に三男を入れます。
「三男もそこそこで寝てくれるけど、次男はずっとごぞごぞ。私の体の下に足を差し込んできたり、トイレに行きたがったり。寝たかなと思って見ると、暗闇でぱちっと目を開けています」
そのうち、岡本さんが寝落ちするので、「次男がいつ寝てるのか、よく分からない」。寝落ちした後に頑張って起きて仕事を片付ける日もあれば、そのまま朝を迎える日もあります。
おおらかに対応できるように
3 人は「仲良く遊ぶ」と「けんかする」の繰り返し。家の中を元気に走り回り、少し目を離すと誰かが泣いてます。「最初はなんで泣いているのか分からなかった」と岡本さん。子どもたちの様子を見ていると、「三男がお兄ちゃんたちに相手にされない」「次男が長男をからかい、長男が怒ってけんかになる」などのパターンが分かってきました。
「毎日ドタバタ」ですが、子育てを積み重ねる中で、おおらかさが身に付いてきたと感じています。「長男の時は食事の食べこぼしにイライラさせられたけど、三男になると『あーぁ』『まぁ、こぼすよねぇ、子どもだもんねぇ』くらい。大きい声で怒るのは減ってきたかな」
現在は仕事よりも育児にウエートを置いていますが、「もう少し落ち着いたら、自分がやりたい食育活動を形にしていきたい」。親が好きなことに取り組んでいる姿を見せることで、「没頭できるものを見つけて人生を楽しむことを、息子たちに伝えたい」と話していました。