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東京五輪どうすべき? 高知県民の賛否が割れました|高知の1週間(2021年6月19~25日)

「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。

高知県民約 300 人に東京五輪・パラリンピック開催の是非を聞くと、「観客制限」「無観客」を合わせた開催容認派が約半数を占めた一方、4 割以上が中止を求めました。賛否は割れましたが、五輪をきっかけとした新型コロナウイルスの感染拡大を不安視する声が目立ちました。

今週のイチ押しは「小惑星りゅうぐうの石、高知チームが分析着手」 。研究チームの代表、海洋研究開発機構・高知コア研究所(南国市)の伊藤元雄主任研究員は「チーム一丸となり、地球の生命の起源に迫っていきたい」と意気込んでいます。

「まんが甲子園」オンライン開催に 8月6、7日 40校本選へ 県勢は高知商、明徳

関東会場とオンラインでつないで行われた「第30回まんが甲子園」予選審査(高知県庁)
関東会場とオンラインでつないで行われた「第30回まんが甲子園」予選審査(高知県庁)

(高知新聞 2021 年 6 月 19 日掲載)

8月に高知市内で開く予定だった第30回全国高等学校漫画選手権大会「まんが甲子園」の本選について、主催者の高知県などは18日、初のオンライン開催に変更すると発表した。新型コロナウイルスの感染動向が見通せないことから判断した。県は「(30回の)記念大会にふさわしい内容にしたい」とし、今後、本選のルールなど詳細を詰める。

予選審査が18日、県庁と関東の会場をオンラインでつないで行われ、8月の本選に進む国内37校、海外3校が決まった。高知県内からは高知商業、明徳義塾の2校が予選突破した。

高知県がコロナ対策に99億円 6月補正、新事業の設備投資支援

(高知新聞 2021 年 6 月 19 日掲載)

高知県は18日、県議会6月定例会に提出する24議案を発表した。2021年度一般会計補正予算案には、新型コロナウイルス対策として99億8千万円を計上。設備投資をして新事業を始める事業者向けの「新事業チャレンジ支援事業費補助金」を新設する。浜田省司知事は同日の記者会見で「コロナ禍で経済活動に制約を受ける中、新しいことにチャレンジする事業者を幅広く支援したい」と述べた。

室戸市の商店街に集いの空間...3人が複合店開業 カフェ、ダンス、ピクルス加工

「Aozo Light」のカフェ。ピクルス加工場やダンス教室も併設している(室戸市浮津)
「Aozo Light」のカフェ。ピクルス加工場やダンス教室も併設している(室戸市浮津)

(高知新聞 2021 年 6 月 20 日掲載)

高知県室戸市浮津の古戸商店街の一角にこのほど、カフェとピクルス加工場、ダンス教室の複合店「Aozo Light(アオゾ・ライト)」がオープンした。チャレンジショップの卒業生らが力を合わせ運営し、幅広い住民らが集う空間にしようと張り切っている。

低空から幡多路眺め興奮!!FDAの高知県西部遊覧ツアーに80人

四万十川河口など普段は見られない景色が窓の外に広がった(四万十市上空)
四万十川河口など普段は見られない景色が窓の外に広がった(四万十市上空)
飛行機の窓にかぶり付いて景色を楽しむ子ども
飛行機の窓にかぶり付いて景色を楽しむ子ども

(高知新聞 2021 年 6 月 21 日掲載)

フジドリームエアラインズ(FDA)が20日、高知県西部などを巡る遊覧飛行を行った。低空から足摺岬や四万十市街地など、普段は見られない景色を満喫した乗客は「また乗りたい」とにっこり。梅雨の晴れ間の小旅行を喜んでいた。

車いすラグビー 池透暢選手(高知市)が東京パラ五輪出場へ

高知県立障害者スポーツセンターでリラックスした表情を見せる池透暢選手(2019年8月撮影)
高知県立障害者スポーツセンターでリラックスした表情を見せる池透暢選手(2019年8月撮影)

(高知新聞 2021 年 6 月 22 日掲載)

日本車いすラグビー連盟は21日、東京パラリンピック代表に、池透暢(ゆきのぶ)(40)=高知市、日興アセットマネジメント=を主将とする12人を選出した。高知県勢の東京パラ内定者はカヌーの小松沙季、バドミントンの藤原大輔に続いて3人目。

 

高知の夜の街、そろり再開...コロナ時短1カ月ぶり解除 人通り少なく

客待ちのタクシーが並んだ繁華街。時短営業が解除されても人通りはまばらだった(高知市追手筋1丁目)
客待ちのタクシーが並んだ繁華街。時短営業が解除されても人通りはまばらだった(高知市追手筋1丁目)

(高知新聞 2021 年 6 月 22 日掲載)

夜の街、そろり再開―。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、高知県が高知市内の飲食店に要請していた営業時間短縮が20日で解除された。21日夜の繁華街では約1カ月ぶりの通常営業でにぎわう店もあったが、人通りはまばらなまま。「月曜日やき期待はしてなかったけど…」「これじゃ時短中と変わらん」との声も漏れた。

近海一本釣りにエコラベル、生カツオで国内初 高知・宮崎の18隻が連携

持続的な漁法として国際認証を受けた高知県の近海一本釣り漁
持続的な漁法として国際認証を受けた高知県の近海一本釣り漁

(高知新聞 2021 年 6 月 23 日掲載)

高知県と宮崎県の近海カツオ一本釣り船計18隻が22日、国際的なMSC認証(通称・海のエコラベル)を取得した。生カツオを扱う漁業では国内初。針に掛かった魚を1匹ずつ釣り上げるため資源への影響が小さい点などが評価され、持続可能な漁業という国際的なお墨付きを得た。関係者は「近海一本釣りの価値が、ようやく世界に認められた。優れた点を消費者に発信していく」と喜んでいる。

五輪開催、高知県民の賛否割れる 感染拡大を不安視

東京五輪・パラリンピックの開催が近づく。観客ありか、無観客か、中止か―。県民の賛否は割れた(高知市帯屋町1丁目)
東京五輪・パラリンピックの開催が近づく。観客ありか、無観客か、中止か―。県民の賛否は割れた(高知市帯屋町1丁目)

(高知新聞 2021 年 6 月 23 日掲載)

来月23日の東京五輪開幕まであと1カ月。大会組織委員会や政府などは会場の観客数上限を制限して開催する方針だ。高知県民約300人に東京五輪・パラリンピック開催の是非を聞くと、「観客制限」「無観客」を合わせた開催容認派が約半数を占めた一方、4割以上が中止を求めた。賛否は割れたが、五輪をきっかけとした新型コロナウイルスの感染拡大を不安視する声が目立った。

高知県内の特別支援学級でニーズ増加、20年で在籍3倍「目配り困難に」保護者懸念も

特別支援学級をテーマにした意見交換会。学習環境に懸念の声も出た(6月12日、高知市の県立ふくし交流プラザ)
特別支援学級をテーマにした意見交換会。学習環境に懸念の声も出た(6月12日、高知市の県立ふくし交流プラザ)

(高知新聞 2021 年 6 月 24 日掲載)

高知県内の小中学校の特別支援学級で学ぶ児童生徒が増えている。2020年度は約2千人が在籍。20年前の3倍超だった。発達障害の診断を受ける子どもが増える中、個々の特性に合わせた指導の必要性について理解が進んでいることが背景にあるが、保護者らから「細かな目配りが難しくなっている」との指摘もある。

「ゴルフ人口増やしたい」プロの元キャディー広瀬さん、四万十市にアカデミー開設

生徒に指導する広瀬知寿さん=左(四万十市江ノ村のゴルフセンター中村)
生徒に指導する広瀬知寿さん=左(四万十市江ノ村のゴルフセンター中村)

(高知新聞 2021 年 6 月 24 日掲載)

明徳義塾高校ゴルフ部出身で、プロゴルファーのキャディーも経験した広瀬知寿さん(42)=四万十市中村天神橋=が同市内で、アマチュアの指導に励んでいる。「もっとゴルフを広めたい」と昨年、ゴルフアカデミーを開設。丁寧で熱心な個別指導が人気となっている。

高知県内の海水浴場5カ所が7月に海開き 3カ所は断念、沖の島・海の家廃業も

新型コロナウイルス下、海水浴を楽しむ親子連れら(昨年7月、土佐清水市の桜浜海水浴場)
新型コロナウイルス下、海水浴を楽しむ親子連れら(昨年7月、土佐清水市の桜浜海水浴場)

(高知新聞 2021 年 6 月 25 日掲載)

新型コロナウイルス下、県内8海水浴場のうち5カ所が7月に順次海開きを行う。場内設備の消毒など昨夏に培った感染対策のノウハウを生かしにぎわいを呼ぶ構えだが、感染状況次第では閉鎖も検討するという。また3カ所は昨年に続いて開設を断念。宿毛市沖の島町のうどの浜は、民間管理者が海の家を廃業した。

【今週のイチ押し】小惑星りゅうぐうの石、高知チームが分析着手「一丸で生命の起源に迫る」兵庫の施設

エックス線を照射する装置の前に立つ、高知チーム代表の伊藤元雄さん(兵庫県の「スプリング8」)
エックス線を照射する装置の前に立つ、高知チーム代表の伊藤元雄さん(兵庫県の「スプリング8」)
窒素が充満したケースの中に入った小惑星りゅうぐうの石(矢印)
窒素が充満したケースの中に入った小惑星りゅうぐうの石(矢印)

(高知新聞 2021 年 6 月 21 日掲載)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星りゅうぐうの石の本格的な分析が20日、兵庫県佐用町の大型放射光施設「スプリング8」で始まった。研究チームの代表を務める、海洋研究開発機構・高知コア研究所(南国市)の伊藤元雄主任研究員(51)は「チーム一丸となり、地球の生命の起源に迫っていきたい」と意気込んだ。

カプセルは昨年12月に開封され、砂や石などの試料5・4グラムが確認された。今月17日から国内の大学や研究機関の8チームに順次引き渡され、地球にある水や有機物が小惑星からもたらされた可能性などを探っていく。

スプリング8は、電子を光とほぼ同じ速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する電磁波「放射光」を利用して実験や分析する世界トップクラスの性能を持つ施設。初代はやぶさが持ち帰った砂の分析にも使われた。

チーム代表の伊藤さんは極小物質を分析するエキスパート。米航空宇宙局(NASA)の研究機関での勤務経験もあり、初代はやぶさの試料分析にも関わった。高知コア研究所の富岡尚敬主任研究員(51)を含む約20人のチームをまとめる。土山明・立命大教授が統括する。

試料の石は8個、計60ミリグラム。20日から72時間連続で設備を駆使して分析する。石が空気に触れて変質しないよう、窒素で満たしたチューブに入れて、コンピューター断層撮影(CT)を行い、1個当たり1800~3600枚の画像を撮影。その後、エックス線を当てた時の光の広がり方で、鉱物の種類などを特定しながら立体画像を作成する。これを基に分析する石を2、3個選び、エネルギーの強いエックス線でさらに細かく内部を分析し、水や有機物の有無を探っていく。

伊藤研究員は「はやぶさが帰還し半年、全員がこの日を待っていた」と感無量の表情。高知チームのメンバーは同じ黒のTシャツでそろえており、「チームは誰一人欠けてはならない。目標を達成するピースを埋めるような形で貢献したい」と力強く語った。

試料の一部は後日、高知コア研究所に持ち込まれ、伊藤研究員らがさらに分析を進めるという。(村瀬佐保)

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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