【サポーターズコラム】「赤ちゃんにたくさん話しかける」って、何を…?絵本で子育てが救われました|上野萌栞さん
子育て、おでかけ、家族の出来事…ココハレサポーターズがコラムで紹介します!
ココハレの企画を考えたり、親子で参加したりして、ココハレを盛り上げている「ココハレサポーターズ」。2024 年度は 7 人のお母さんたちが活動しています。
「サポーターズコラム」では日々の子育てのこと、おでかけの思い出、家族の出来事などをそれぞれが紹介していきます。
子育てのアドバイスでよくある「赤ちゃんにたくさん話しかけてあげましょう」。「まだ会話ができないわが子に何を話しかければいいの?」と困ることもありますよね。上野萌栞さんは絵本をきっかけに、親子のコミュニケーションが広がりました。
自然いっぱいの高知での子育てを楽しんでいます!
こんにちは。ココハレサポーターズの上野萌栞です。
高知市出身で、兵庫で暮らしていました。ボケずにはいられない関西人の夫と、元気いっぱいの娘を連れて、2024 年に高知にUターンしてきました!
娘は 2 歳 3 カ月。自然いっぱいの高知での子育てを楽しんでいます。
「ほーら、うさぎさんだよ!」とおもちゃを渡しても…
「お腹にいる時から、赤ちゃんにたくさん話しかけてあげましょう!」
よく聞く話ですが、私はつわりがひどく、むしろお腹にいる娘に泣きながら恨み言を言うような母でした。
そして初めて娘と対面した時、いざ話しかけよう!とすると、何をしゃべればいいのか分かりませんでした。
だって、この世界に出てきたばかりの娘は、人間というより動物みたいで、「あなたの言ってることなんて、一つも分かってませんよ」といった感じだったからです。
月齢が進んでもやっぱり、話しかけるのは難しかったです。
「ほーら、うさぎさんだよ!」とおもちゃを渡しますが、気の利いたせりふを返してくれるわけではありません。私はその先が思い浮かばず、「ほーら、うさぎさんだよ」で終わってしまうのです。
支援センターなどで話しかけるのが上手なお母さんを見つけては感心するのですが、一朝一夕では身につかないなあと、しょぼんとして帰るのでした。
「ぽろりーん!」「あぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!!」
ある日、家に「くだものさん」という絵本があったのを思い出しました。
出産祝いにもらったものですが、娘は絵本を次から次へと破ったりかんだりするので、退けておいたのです。
「くだものさん」はいろんな種類のくだものが「ぽろりん」と木から落ちるシンプルな絵本。
1 歳の娘にはぴったりです。さて、反応はいかに。
大ハマりでした!
「ぽろりーん!」と言うと、「あぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!!」と大爆笑!!
何度も何度も「ん!!!!」と絵本を渡してきては、「あぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!」と笑う娘に確かな手応えを感じ、それからは図書館で絵本をどっさり借りています。
子育てに自信がなくなっても…絵本だけはたくさん読んでいる!!
娘は、絵本を気に入らなければ「ちゃんちゃん♪(おしまい)」と勝手に切り上げ、二度と読もうとしません。
反対に気に入れば「もういっかい♪」と永遠に渡してきます。
図書館でたくさん借りてきても、何度も読んだのはたった 3 冊だったりします。
ですが!「3 冊も好きな絵本が見つかったってすごい!!」と言い聞かせながら、懲りずにどっさり借りています。
なぜなら、絵本は「子どもと何をしゃべればいいんだろう…」と思わなくてもいいのがとっても楽で、語彙力がない私にぴったりだったからです。
私自身も、絵本のきれいな挿絵や、優しいせりふを楽しむことができますし、絵本をきっかけにして会話を膨らませることができるので、リラックスして娘との時間を過ごせます。
さらに、育児書やネットの子育て情報に振り回され、「ああ、できてない…」と落ち込んでも、「いや!私は絵本だけはたくさん読んでいるじゃんか!!」と自分で自分を励ますことができています。
私にとっても娘にとっても一石二鳥どころではありません。
たった一つ弊害を挙げるとしたら、私が家事をしていようがおかまいなしに「よんでえ!」と絵本を渡してくるようになったこと。
本当にニコニコして、何度も読んだ絵本を渡してくる娘が面白くて、うれしくて、かわいくて、私は今日も家事を中断して、絵本を読んでしまうのでした。
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