新型コロナウイルスで飲食店に時短要請|高知の1週間(2020年12月13~19日)
「高知のニュース」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。
一番最後にお届けするニュースは、ココハレ編集部イチ押しの、心が“ほっこり”温まる話題です。球児先輩、お帰り!
目次
新型コロナウイルスで高知県が時短要請 「苦渋の決断」浜田知事が協力呼び掛け
(高知新聞 2020 年 12 月 15 日朝刊より)
高知県内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受け、県は14日午後、対策本部会議を開き、県全域の飲食店などに夜間の営業時間を午後8時までに短縮するよう要請した。期間は16日から30日までの15日間。時短要請に応じるか、休業した事業者に最大30万円の協力金を支給する。浜田省司知事は「できるだけ社会経済活動に制約をかけたくないのが本意だが、苦渋の決断をした」と述べ、感染抑止へ協力を呼び掛けた。
対象は飲食店のほか、宴会場のあるホテル・旅館、カラオケボックス、ライブハウスなど。飲食や長時間の会話、カラオケやバーが感染拡大の要因となっていることも踏まえ、緊急事態宣言が出された4~5月の時短・休業要請と同様の範囲とした。飲食店の宅配やテイクアウトは対象外。
はやぶさ2カプセル開封に高知の技術 山崎技研のフライス盤
(高知新聞 2020 年 12 月 15 日夕刊より)
「高い精度・操作性 誇り」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうから持ち帰った試料入りカプセルの開封作業に、山崎技研(高知県香美市土佐山田町、森尾孝博社長)のフライス盤が使われた。山崎技研製は高い精度と操作性で国内トップシェアを有し、技術者たちは「うちの機械は何でも削る」と誇らしげだ。
新型コロナウイルス 15日に高知県で最多36人 初の病院クラスター
(高知新聞 2020 年 12 月 16 日朝刊より)
高知県と高知市は15日、県内で新たに36人の新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者数としては過去最多。うち17人は細木病院(高知市大膳町)の入院患者と職員で、県内で初めて病院内でのクラスター(感染者集団)発生となった。
のいち動物公園 入園者500万人達成
(高知新聞 2020 年 12 月 16 日朝刊より)
開園29年1カ月で大台 香南市
高知県立のいち動物公園(香南市野市町大谷)の入園者が15日、500万人を突破した。1991年11月の開園から29年1カ月での達成。節目となった高知市の親子連れに記念品が贈られ、くす玉割りで大台到達を祝った。
宿毛市の養鶏場で鳥インフルエンザ 2.7万羽殺処分
(高知新聞 2020 年 12 月 16 日夕刊、17日夕刊より)
高知県は16日午前、鳥インフルエンザの簡易検査で陽性反応が出ていた宿毛市の養鶏場の鶏の鳥インフル感染が確定したと発表した。遺伝子検査の結果、高病原性の疑いがある「H5亜型」のウイルスが検出された。県は同日、殺処分などの防疫措置に着手。17日に約2万7千羽の殺処分が終わったと発表した。
桜井(高知南高出)県勢初V レスリング全日本選手権
(高知新聞 2020 年 12 月 18 日朝刊より)
レスリングの全日本選手権第1日は17日、東京・駒沢体育館で男女計8階級の決勝が行われ、非五輪階級の女子55キロ級で桜井つぐみ(群馬・育英大=高知南高出)が県勢で初の優勝を果たした。
JR四国、減便32本 来春ダイヤ改正で過去最大 利用減にコロナ追い打ち
(高知新聞 2020 年 12 月 19 日朝刊より)
高知駅最終も繰り上げへ
JR四国は18日、全9路線のうち7路線で計32本(特急5本、普通27本)を廃止する来年3月13日実施のダイヤ改正を発表した。32本廃止は記録の残る2012年以降で最大。同社は四国の人口減少に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用客が激減している。同社は「今後さらなる減便も否定できない」とし、苦境が鮮明になった。
高知県関係では、高知駅発の土讃線普通列車の最終2本(現在運休中)が廃止される。改正後の最終便は上りが午後10時33分安芸行き、下りが10時54分須崎行きになり、上りは42分、下りは16分繰り上がる。さらに土讃線2本と予土線2本の普通列車の一部区間の運転も取りやめる。
今週の“ほっこり” 藤川球児先輩、お帰り!
(高知新聞 2020 年 12 月 15 日夕刊より)
高知商業の巨大パネルに感激
今季限りで現役引退した元阪神タイガースの藤川球児さん(40)が15日、母校の高知商業高校(高知市大谷)を訪れた。10月の文化祭に自身のパネル(縦5・4メートル、横7・2メートル)を作った後輩たちにお礼を伝えるためで、「このパネルがあったから引退まで頑張らなきゃと思ったし、頑張れた」と感謝の気持ちを述べた。
パネルは「新型コロナウイルス禍で頑張る人々に感謝のメッセージを送りたい」と生徒会を中心に企画。830人の全校生徒が土佐和紙に描いた絵をつなぎ合わせ、約2カ月かけて制作した。藤川さんが引退会見で述べた「ぜったいへこたれるな!」と、生徒が考えた「あなたの勇気をありがとう」の言葉が添えられている。
藤川さんは文化祭で披露した際、感謝のメッセージを動画で伝えていたが、あらためて「直接お礼が言いたい」と訪れた。
体育館に設置されたパネルを見た藤川さんは「めちゃくちゃ大きいやん!」。制作過程の説明を受け、「みんなが勉強の時間を削って作ってくれたこと、引退まで頑張らせてくれた気持ちは一生忘れない」と感激した様子だった。
生徒へのメッセージでは「いろんな活動が制限されているけど、『何もできないんだ』という答えを出しては駄目。チャレンジを見つけてほしい。今すごく良い経験をしてると、人生のプラスに捉えて」と語った。(谷川剛章)