Go To Eat食事券の販売が再開 |高知の1週間(2021年1月24~30日)
「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。
一番最後にお届けするニュースは、ココハレ編集部イチ押しの話題です。「クロモジ茶」が大人気です。
目次
高知県内企業の休廃業・解散が最多321件 コロナ禍で急増
(高知新聞 2021 年 1 月 26 日掲載)
先行き不安であきらめか
2020年に高知県内で休廃業・解散した企業は前年比64件増の321件で、集計を始めた2000年以降で最も多かったことが、東京商工リサーチ高知支店の調査で分かった。経営者の高齢化や後継者不足という構造的要因に、新型コロナウイルス禍の業績悪化も影響した。一方で倒産件数は低水準のままで、東京商工リサーチ高知支店は「コロナ禍で先行きが見通せずに事業を畳む『あきらめ型』の休廃業が全体増につながっている」と分析する。
Go To Eat食事券が再開 高知県内の商工会・ファミマで販売
(高知新聞 2021 年 1 月 27 日掲載)
新型コロナウイルス感染拡大で販売を停止していた、政府の飲食店支援事業「Go To Eat(イート)」のプレミアム付き食事券の県内販売が26日、再開された。高知県は、県民に呼び掛けていた利用自粛も解除したが、引き続き会食は「4人以下、2時間以内」とするよう要請している。
高知県地場産大賞 金星製紙のマスクとインナーシート
(高知新聞 2021 年 1 月 28 日掲載)
優れた県内製品や活動をたたえる第35回高知県地場産業大賞が27日発表され、金星製紙(高知市井口町)の「さらふあシリーズ」マスクとインナーシートが大賞に輝いた。金星製紙は高知の伝統産業である製紙業から発展し、革新的な肌触りの不織布マスクを開発。新型コロナウイルス禍でマスク不足が起きる中、製品力で社会ニーズに即応した点が評価された。
四万十町・仁井田米やっぱり美味! 全国コンテスト3大会で金賞
(高知新聞 2021 年 1 月 28 日掲載)
高知県高岡郡四万十町特産の仁井田米がこのほど、コメの味を評価する全国コンテスト3大会で、相次いで金賞を獲得した。JA高知県による品種や産地の偽装でブランドイメージの低下が懸念される中、関係者は「仁井田米はやっぱりおいしいと改めて証明できた」と、大いに喜んでいる。
アンジュルムの川村文乃さん、高知県観光特使に
(高知新聞 2021 年 1 月 29 日掲載)
アイドル集団「ハロープロジェクト(ハロプロ)」に所属するグループ「アンジュルム」の川村文乃さん(21)=高知市出身=が高知県観光特使に就任し28日、東京・銀座の県アンテナショップ「まるごと高知」で委嘱式が行われた。
川村さんは高知県おさかなPR大使や、ご当地アイドル「はちきんガールズ」で活躍。2017年からアンジュルムのメンバーとして活動しており、若い世代を中心に人気を集めている。
高知県がコロナ時短で減収の8700業者に給付金 25億円規模
(高知新聞 2021 年 1 月 30 日掲載)
高知県は29日、年末年始に飲食店などに行った営業時間短縮要請の影響などで、昨年12月の売り上げが前年から30%以上落ち込んだ事業者に対し、独自に最大40万円の給付金を支給すると発表した。想定する対象は約8700事業者と幅広く、支給総額は約25億2千万円と見込んでいる。2月下旬の支給開始を目指す。
高知県内求人8カ月ぶり1倍超 コロナで求職減一因 2020年12月
(高知新聞 2021 年 1 月 30 日掲載)
高知労働局は29日、昨年12月の県内有効求人倍率(季節調整値)が前月を0・05ポイント上回り、1・02倍になったと発表した。1倍台となるのは8カ月ぶり。ただ、同月は県内で新型コロナウイルス感染が広がり、求職活動を控えた人が多く倍率を押し上げた面がある。前年同月比では0・25ポイント下落しており、同労働局は「今後の状況は不透明で楽観視できない」とする。
【今週のイチ押し】クロモジ茶が大人気! 健康番組紹介で出荷7.5倍
(高知新聞 2021 年 1 月 26 日掲載)
生活習慣病予防など効用 県機関でも研究進む
高知県産クロモジを100%使用したティーバッグが人気を集めている。小谷穀粉(高知市)の「土佐の黒文字茶」。2019年にテレビ番組で紹介されて出荷量は7倍超に急増。クロモジには生活習慣病予防などの効用があるとされ、高知県工業技術センターが研究を続けている。
クロモジは全国の山に自生するクスノキ科の低木。枝の黒い斑点が文字のように見えるため「黒文字」と呼ばれるようになったとされる。高さ2~3メートルほどに育ち、枝を折ると爽やかな香りがぱあっと広がる。古くからようじや箸に使われ、山間部では茶にして飲む習慣があるという。
小谷穀粉は商品化を目指し、クロモジ研究を進めていた高知県工業技術センターや県内3大学と3年をかけて共同開発。枝と葉の配分や焙煎(ばいせん)具合の試行錯誤を繰り返し、すっきりした味わいと香りに仕上げた。
「土佐の黒文字茶」は高岡郡中土佐町、津野町、梼原町産のクロモジを100%使用。2017年から大手通販サイトなどで販売し、2019年10月にテレビの健康番組で取り上げられ人気に火が付いた。2020年9月までの1年間の出荷量は前年同期に比べ7・5倍に跳ね上がったという。
クロモジの効用については近年、全国で研究が進む。テレビ番組では老化物質の生成を防いで分解を助けると解説され、愛媛大医学部や信州大農学部はインフルエンザ感染を抑える働きがあるとの研究を発表している。
高知県工業技術センターは「肥満予防や血糖値改善にも効果があると確認されており、大きな期待を持っている」。機能性表示食品の登録を目指し、研究を続けている。
小谷穀粉の小谷和弘社長は「クロモジは高知に眠る宝。味にくせがないから飲みやすく、後味もすっきり。今後は海外にもアピールして主力商品に育てたい」と意気込んでいる。
「土佐の黒文字茶」は20袋入りで税抜き690円。ネット通販のアマゾンや高知市のアグリコレットで販売されている。(福井里実)