高知市で接種ドタキャン続発、ワクチン廃棄も|高知の1週間(2021年7月17~23日)
「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。
高知県は 17 日、高知市仁井田の高知新港客船ターミナルで新型コロナウイルスワクチンの集団接種を始め、大きな混乱はありませんでした。一方、高知市では予約のキャンセルが相次ぎ、個別接種を実施している医療機関が対応に苦慮。〝ドタキャン〟も後を絶たず、やむなくワクチンを廃棄せざるを得ない事例も起きています。
今週のイチ押しは「希少種ムジナモ、たった 1 時間の神秘の花」。牧野富太郎博士が世界に名を知られるきっかけとなった食虫植物「ムジナモ」の花が 1 輪、高知市五台山の県立牧野植物園で開花しました。
目次
- かつお節「土佐節」製法が国文化財に 文化審答申
- 「竜とそばかすの姫」公開 高知市で初日からファン続々「見慣れた場所がたくさん」
- 高知県の集団接種始まる 高知新港に988人、浜田知事も
- 南国市長選 平山氏が再選 投票率38.61%、山中氏に大差
- 高知市で接種ドタキャン続発 ワクチン廃棄も
- 高知県内やっと梅雨明け!過去最長65日間
- 夏休みプール開放は旭小のみ 高知市 保護者講習受け2日間
- 新型コロナ対応「警戒」に下げ 高知県 会食「4人2時間」は7月25日まで
- 東京五輪連休に観光客続々 高知県内コロナ下で「屋外」人気
- 【今週のイチ押し】希少種ムジナモ、たった1時間の神秘の花...高知県立牧野植物園
かつお節「土佐節」製法が国文化財に 文化審答申
(高知新聞 2021 年 7 月 17 日掲載)
国の文化審議会は16日、高知県の「土佐節の製造技術」など2件を登録無形民俗文化財にするよう萩生田光一文部科学相に答申した。江戸時代に本県で確立し、現代のかつお節にも生かされている製法を「わが国の海産物加工の技術の変遷を考える上で注目される」とした。
「竜とそばかすの姫」公開 高知市で初日からファン続々「見慣れた場所がたくさん」
(高知新聞 2021 年 7 月 17 日掲載)
高知が舞台のモデルとなったアニメ映画「竜とそばかすの姫」(細田守監督)の全国公開が16日に始まった。高知市のTOHOシネマズ高知には朝一番の回から多くの県内ファンが訪れ、「見慣れた場所がたくさん。話をすごく身近に感じた」「映像に引き込まれた。音楽もすごい。面白い映画!」と大満足の様子だった。
高知県の集団接種始まる 高知新港に988人、浜田知事も
(高知新聞 2021 年 7 月 18 日掲載)
高知県は17日、高知市仁井田の高知新港客船ターミナルで新型コロナウイルスワクチンの集団接種を始めた。同市内に勤務する警察官や教職員ら約1万6千人を対象に、米モデルナ製ワクチンを使用する。この日は浜田省司知事も含めて988人が接種。大きな混乱はなかったという。
南国市長選 平山氏が再選 投票率38.61%、山中氏に大差
(高知新聞 2021 年 7 月 19 日掲載)
任期満了に伴う高知県南国市長選は18日投開票され、無所属で現職の平山耕三氏(58)が1万536票を獲得し、無所属新人で元同市議の山中良成氏(45)を大差で退け、再選を果たした。2期目の任期は8月6日から4年間。
高知市で接種ドタキャン続発 ワクチン廃棄も
(高知新聞 2021 年 7 月 19 日掲載)
新型コロナウイルスのワクチン接種が進む高知市で、予約のキャンセルが相次ぎ、個別接種を実施している医療機関が対応に苦慮している。医療機関は未接種の職員や通院患者らをリスト化し、急なキャンセル対応に備えているが、連絡がないままの〝ドタキャン〟も後を絶たず、やむなくワクチンを廃棄せざるを得ない事例も起きている。
高知県内やっと梅雨明け!過去最長65日間
(高知新聞 2021 年 7 月 20 日掲載)
高松地方気象台は19日、四国地方が梅雨明けしたとみられると発表した。全国で最も遅い梅雨明けで、平年より2日遅く、昨年より10日早い。梅雨は65日間となり、1976年の64日間を抜いて過去最長となった。
夏休みプール開放は旭小のみ 高知市 保護者講習受け2日間
(高知新聞 2021 年 7 月 21 日掲載)
高知市の小学校のプール開放の基準が厳格化された影響で、今年の夏休みに行うのは公立41校のうち旭小のみとなることが分かった。「子どもたちのために高いハードルを越えよう」と保護者らが奮起し、救命講習を受けるなど準備を続け、2日間の開催にこぎつけた。
新型コロナ対応「警戒」に下げ 高知県 会食「4人2時間」は7月25日まで
(高知新聞 2021 年 7 月 22 日掲載)
高知県は21日、県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、対応ステージを5段階で上から2番目の「特別警戒」から、1段階下の「警戒」に引き下げた。「4人以下、2時間以内」としている会食の要請は連休最終日の25日までとし、26日以降は「可能な範囲で規模縮小、時間短縮」に切り替える。感染の第4波に伴い「特別警戒」にしたのは5月24日で、「警戒」への引き下げは58日ぶり。
東京五輪連休に観光客続々 高知県内コロナ下で「屋外」人気
(高知新聞 2021 年 7 月 23 日掲載)
東京五輪開幕に合わせた“真夏の4連休”が22日、スタートした。首都圏では新型コロナウイルスの「第5波」拡大が懸念されているが、徐々にワクチン接種が進んだことが移動の後押しとなっている様子。あちらこちらで県内外の観光客が歓声を響かせた。
【今週のイチ押し】希少種ムジナモ、たった1時間の神秘の花...高知県立牧野植物園
(高知新聞 2021 年 7 月 17 日掲載)
牧野富太郎博士が世界に名を知られるきっかけとなった食虫植物「ムジナモ」の花が1輪、高知市五台山の県立牧野植物園で開花した。希少種の上、花を咲かせることが珍しく、さらに咲いていた時間もわずか1時間。白いかれんな姿を披露した後、惜しまれながら花びらを閉じた。
ムジナモはモウセンゴケ科の水生植物。浮遊性で池や沼などに生え、二枚貝のような葉を閉じてミジンコやボウフラを捕食する。国内ではほぼ絶滅状態にあり、埼玉県羽生市で自生地の復元が試みられている。
日本で初めて発見したのは牧野博士。1890年に東京都の江戸川で見つけ、ムジナ(アナグマやタヌキ)の尾に似ることから和名を付けた。
当時は「花が咲かない」とされていたが、牧野博士が発見の翌年に花を確認。博士が描いた花の植物図は、世界的に権威ある植物分類書に転載され、博士の存在が広く知られるきっかけになった。
同園では21年前に栽培を始め、確認できたのは数回だけ。15日午後、直径1センチに満たない白い花が姿を見せた。担当者は「栽培が難しく花が咲く条件もよく分かっていない。貴重な姿を見ることができました」と話していた。
ムジナモは展示館中庭の鉢にあり、開花状況は会員制交流サイト(SNS)などで随時発信する。
同園では17日から、ハエトリグサやウツボカズラなど食虫植物約50種類を展示する企画展も開く。8月31日まで。(森本敦士)