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城西中生がタブレットでオンライン総会を開きました|週間高知の子どもニュース(2021年6月19~25日)

夏至を迎えた今週。これから夏の盛りに向かって、暑さが増していきそうです。

高知市の城西中学校で 21 日、オンラインによる生徒総会が開かれました。生徒は 1 人 1 台のタブレット端末を使って投票を行うなどし、議論を深めました。県内のほとんどの小中学校では、本年度から本格的に始まった国の「GIGAスクール構想」に基づきタブレットが配備され、授業で活用されています。

2021 年 6 月 19 ~ 6 月 25 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

国重要文化財「山中家住宅」を児童生徒見学 高知・いの町本川

屋根の葺き替え作業を体験する児童ら(いの町の山中家住宅)
屋根の葺き替え作業を体験する児童ら(いの町の山中家住宅)

(高知新聞 2021 年 6 月 19 日掲載)

吾川郡いの町長沢の長沢小学校の全校児童7人と本川中学校の1年生3人が18日、本川地域にある国重要文化財「山中家住宅」(越裏門)を見学し、伝統建築物への理解を深めた。

江戸時代半ばに建てられたとされる山中家住宅は、1972年に重文指定。昨年から町所有となり、現在は茅葺(かやぶ)き屋根の葺き替え作業をしている。

屋根を近くで見られる貴重な機会であることから、町本川教育事務所が児童生徒に見学を呼び掛けた。職人らが茅葺き屋根の歴史などを伝えた後、実際に児童らも道具を手に作業を体験。小学3年の重松依奈さん(8)と日野宏翔君(8)は「近くにこんな建物があるのは知らんかった。屋根は丈夫やった」と話していた。

長沢小児童はその後、集落活動センター「氷室の里」も訪問。センターを拠点に生産している原木マイタケに関する説明に耳を傾けていた。(山崎友裕)

初夏の宝石...ヤマモモうまっ!南国市十市特産、児童が収穫体験

赤黒く熟れ始めたヤマモモを収穫する十市小学校の2年生たち(南国市十市)
赤黒く熟れ始めたヤマモモを収穫する十市小学校の2年生たち(南国市十市)

(高知新聞 2021 年 6 月 20 日掲載)

南国市十市の特産、ヤマモモが里山の斜面で赤黒く熟れ始めた。梅雨のさなかに最盛期を迎える初夏の宝石。18日は、収穫に追われる果樹農家で〝お手伝い〟した児童が、甘酸っぱい古里の幸を味わった。

江戸期には始まっていたとされる十市のヤマモモ栽培。昭和初期には約2千本が植わっていたという。

近くの土居寛さん(79)は栽培歴30年。約50アールの果樹園に300本以上を所有しているものの、「今は良心市に楽しみで出しゆうくらい」とほほ笑む。

毎年この時季に、十市小学校の児童を収穫体験に招待しており、この日は2年生54人が来園。食べ頃に熟れた実を見つけると、次々ともいで口に運び、「十市のヤマモモ、うまっ」「100個は採るぞ!」。土居さんは歓声を聞きながら、「古里への愛着につながってくれたらえいね」とうれしそうに話していた。

収穫は今月いっぱい。児童らはジュースにも加工して味わうことにしている。(横田宰成)

高知市城西中生徒がオンライン総会 320人、タブレット活用

インターネットで各教室をつなぎ実施した生徒総会(高知市の城西中学校)
インターネットで各教室をつなぎ実施した生徒総会(高知市の城西中学校)

(高知新聞 2021 年 6 月 22 日掲載)

高知市大膳町の城西中学校で21日、オンラインによる生徒総会が開かれた。生徒は1人1台のタブレット端末を使って投票を行うなどし、議論を深めた。

県内のほとんどの小中学校では、本年度から本格的に始まった国の「GIGAスクール構想」に基づきタブレットが配備され、授業で活用されている。

同校の生徒総会は例年、体育館に全員が集合して行っているが、新型コロナウイルス禍とあって密を避けるため、生徒会執行部の発案でタブレットを使ったオンライン開催とした。

この日は執行部のいる図書室と、1~3年の12教室をインターネットで接続し、全校生徒約320人が参加。執行部が部活動費といった予算案を報告後、各教室の生徒代表が「制服のリボンをなくしてほしい」「エアコンの温度を自分たちで操作したい」などと学校への要望を発表した。

議決は各自がタブレットで投票。賛否の結果は瞬時に集計され、各教室の電子黒板に表示された。生徒の要望は賛成多数で、職員会議に掛けられることになった。

昨年の総会は、各教室を回って賛否を集計しており、生徒会長の久保優斗さん(15)は「一人一人にタブレットがあるから実現できた。意見も聞けて、みんなでつくった生徒総会になった」とほっとした表情だった。(石丸静香)

サツマイモ植えたよ 東洋町で児童ら体験

畑にサツマイモのつるを植える子どもたち(東洋町白浜)
畑にサツマイモのつるを植える子どもたち(東洋町白浜)

(高知新聞 2021 年 6 月 22 日掲載)

安芸郡東洋町白浜の畑で20日、地域の子どもたちがサツマイモの植え付けを体験し、「早く大きくなあれ」「おいしくなってね」と願いながら汗を流した。

甲浦集落活動センターなぎの主催で、0~10歳の子どもと保護者計24人が参加。同センターの畑約1アールに、なめらかな口当たりと上品な甘さが特徴の品種「シルクスイート」のつるを差し込み、土をかぶせた。収穫は10月下旬の予定で、子どもたちは自分が植えたサツマイモがわかるように、畑にネームプレートを差し込んだ。

甲浦小5年の松崎もこさん(10)は「土を掘って植えるのが楽しかった。でかくておいしいおいもになってほしい」と笑顔で話していた。(板垣篤志)

 

人権合宿で思いやり学ぶ 香南市吉川小、卒業生が白血病経験語る

北川明日香さん=左奥=のアドバイスを受けながら自分たちにできることを話し合う児童ら(香南市野市町西野の県青少年センター)
北川明日香さん=左奥=のアドバイスを受けながら自分たちにできることを話し合う児童ら(香南市野市町西野の県青少年センター)

(高知新聞 2021 年 6 月 23 日掲載)

香南市の吉川小学校の人権合宿がこのほど、同市の高知県青少年センターで1泊2日の日程で開かれ、5、6年生13人が講演やワークショップを通じて人を思いやる心を育んだ。

今年で43回目の伝統行事。初日の17日は、同校卒業生で白血病経験者の北川明日香さん(38)=吉川町吉原=が講演した。

北川さんは小学6年から中学にかけての闘病中、友人が「病気がうつるきあの子と一緒におったらいかん」と親に言われたエピソードを紹介。それでも友人は「本で調べたらそんな病気じゃない。親に説明してもかまん?」と話に来てくれたことに触れ、「友人に支えられた」と話した。

また高校時代にいじめられた経験も明かし、「自分のものさしで測って簡単に人をばかにしないで」などと呼び掛けた。

児童は講演を聞いて自分たちにできることを考えるワークショップを行い、「何でも信じず一度考える」「お互いを認めて、命を大切にできる世の中に」などと意見を交わしていた。

18日は、目を閉じた人を誘導するゲームなど、仲間づくりや信頼をテーマにしたプログラムで交流した。(深田恵衣)

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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