高知県に「まん延防止等重点措置」が適用されました|高知の1週間(2021年8月21~27日)
「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」が 27 日、高知県に適用されました。県は高知市を対象地域とし、飲食店などに営業時間の短縮や酒類提供の終日自粛を求めることを決めました。
今週のイチ押しは「肌に優しく、藍で白髪染め」。高知県内では珍しい藍を栽培し、ヘアカラーを製造販売する事業所が香美市土佐山田町にあります。依光文雄さん、洋子さん夫妻が経営する「藍里農園&コスメティクス」(同町楠目)です。
目次
- 高知県内もコロナ軽症者を自宅療養に 感染急増で転換、症状把握・搬送体制は強化へ
- 高知県仁淀川町での結婚手助け 拠点開所、相談やイベント開催へ
- 物部川の堤防壊してバーベキュー台座に 国交省事務所が怒りの注意喚起「命脅かす」 高知県南国市
- 高知県四万十町で希少植物盗掘横行、絶滅危惧種も株ごと...「例年の2、3倍」保護団体憤る
- 高知市の小中学校で不登校15%増加 2020年度、コロナ影響か
- 高知中央は準V 女子硬式高校野球甲子園決勝、神戸弘陵に0―4
- 高知の県民所得は全国40位 2018年度1人当たり264万円、増加率は27位
- 高知県全域に外出自粛要請 まん延防止開始
- 長雨でコメに甚大被害 高知県内、野菜も品薄で高騰
- 【今週のイチ押し】肌に優しく、藍で白髪染め 高知県香美市の生産者夫婦が事業化
高知県内もコロナ軽症者を自宅療養に 感染急増で転換、症状把握・搬送体制は強化へ
(高知新聞 2021 年 8 月 21 日掲載)
新型コロナウイルスの対応ステージを「非常事態」に引き上げた高知県は20日、これまで入院か宿泊療養用のホテルで受け入れてきた軽症や無症状の感染者の一部を、自宅療養で対応する方針に切り替えた。感染者が急増し、ホテルでは対応しきれなくなったため。県外では自宅療養中に症状が急変して死亡するケースも出ているが、県は症状把握や救急搬送の体制を強化して対応を図るという。
高知県仁淀川町での結婚手助け 拠点開所、相談やイベント開催へ
(高知新聞 2021 年 8 月 22 日掲載)
高知県吾川郡仁淀川町大崎に20日、結婚支援事業の拠点「縁結びの家 によどがわ」が開所した。県公認の婚活サポーターらが会員となって結婚を望む独身者の相談に乗り、出会いを手助け。自然を生かした婚活イベントなども開催する。
物部川の堤防壊してバーベキュー台座に 国交省事務所が怒りの注意喚起「命脅かす」 高知県南国市
(高知新聞 2021 年 8 月 22 日掲載)
南国市物部の物部川河川敷でこのほど、堤防のコンクリートブロックが剥がされ、バーベキュー(BBQ)に使われていた跡が見つかった。管理する国土交通省高知河川国道事務所は「豪雨災害が多発する中、住民の命を脅かす悪質な行為」と怒り心頭。公式ツイッターでの注意喚起は4万件近くリツイート(転載)され、非難が広がっている。
高知県四万十町で希少植物盗掘横行、絶滅危惧種も株ごと...「例年の2、3倍」保護団体憤る
(高知新聞 2021 年 8 月 23 日掲載)
高知県高岡郡四万十町で、自生する希少植物の盗掘が横行している。保護に取り組む住民グループ「遠山を守る会」によると今年は特に多く、車で乗り付けた盗掘者が根ごと持ち去っていくという。県レッドリストで絶滅危惧種に分類される植物も被害を受け、同会などは「保護の努力が台無しだ」と憤っている。
高知市の小中学校で不登校15%増加 2020年度、コロナ影響か
(高知新聞 2021 年 8 月 24 日掲載)
高知市の小中学校で昨年度に年間30日以上欠席した不登校の児童生徒数が、前年度比で15%の大幅増となっていることが分かった。実数は非公表だが、市教委によると特に中学校で増え幅が大きく、新型コロナウイルスの影響を指摘する声も少なくない。
不登校の要因は多岐にわたり、本人も理由が分からない場合も多い。ただ、今回の大幅増の要因は、新型コロナ禍による長期休校で生活リズムが乱れたこと、欠席しやすい環境になったことなどが挙げられている。
高知中央は準V 女子硬式高校野球甲子園決勝、神戸弘陵に0―4
(高知新聞 2021 年 8 月 24 日掲載)
第25回全国高校女子硬式野球選手権最終日は23日、甲子園球場で決勝を行い、県勢で初めて進出していた高知中央は、神戸弘陵(兵庫)に0―4で敗れ、準優勝となった。
高知の県民所得は全国40位 2018年度1人当たり264万円、増加率は27位
(高知新聞 2021 年 8 月 26 日掲載)
高知県が3月に発表した2018年度の1人当たり県民所得264万4千円(前年度比0・6%増)は、全国比較で前年度の39位から一つ順位を落とし、40位だったことが25日分かった。40位台は6年ぶりで、増減率も全国平均(0・9%増)を下回った。
高知県全域に外出自粛要請 まん延防止開始
(高知新聞 2021 年 8 月 27 日掲載)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」が27日、高知県に適用された。県は26日の対策本部会議で、高知市を対象地域とし、同市内の飲食店などに営業時間の短縮や酒類提供の終日自粛を求めることを決定。加えて、県全域に不要不急の外出自粛を要請した。県内では27日、新たに107人の感染が判明。浜田省司知事は「感染者の増加に歯止めがかからず大変危機的な状況だ」として、県民に協力を呼び掛けた。
長雨でコメに甚大被害 高知県内、野菜も品薄で高騰
(高知新聞 2021 年 8 月 27 日掲載)
8月に降り続いた雨の影響で、高知県内のコメのわせ品種に甚大な被害が出ている。たわわに実った稲穂が、収穫が遅れるうちに芽を出してしまう「穂発芽」などの被害額は、県の23日までの集計で4666万円に上り、過去20年で最悪となった。露地野菜も実が落ちるなど被害が続出し、全国の品薄とも相まって価格が上昇している。
【今週のイチ押し】肌に優しく、藍で白髪染め 高知県香美市の生産者夫婦が事業化
(高知新聞 2021 年 8 月 25 日掲載)
高知県内では珍しい藍を栽培し、ヘアカラーを製造販売する事業所が香美市土佐山田町にある。依光文雄さん(78)、洋子さん(71)夫妻が経営する「藍里農園&コスメティクス」(同町楠目)。植物由来で肌に優しく「肌荒れなどに悩む人たちに使ってほしい」としている。
50代の頃、市販のヘアカラーで抜け毛や頭皮の荒れに悩まされていた洋子さん。大阪にいた約15年前、インド伝承医学の講座で白髪をオレンジに染める薬草「ヘナ」を知り、より自然な髪色に染められる植物を探した。
インターネットで藍染めの研究を知り、ヘアカラー化を構想。2009年、文雄さんの定年退職を機にUターンしてポットから藍の栽培を始め、徐々に生産量を増やしてきた。
ヘアカラーは15年、香川県で藍関連の化粧品などを製造販売する会社と共同で開発し発売。18年に同社から特許権を譲渡され、従業員7人ほどで栽培から加工、販売までを手掛けるようになった。
今年は2~3月、楠目と佐岡の2カ所に苗を植え、5~8月に約200キロの藍の葉を収穫。水洗いと乾燥を経て製粉し、ヘアカラーの材料に使う。
研究機関の分析によると、藍のヘアカラーにはポリフェノールが含まれ、抗菌作用もあるとのこと。利用者からは「髪にこしが出た」「抜け毛が減った」と好評だ。
「藍は研究の途についたばかり。多くの可能性がある」と依光さん夫妻。布の染料や化粧品の原料としても製造中で「かつて人々の生活に密着していたように、身近なものとして藍が広がってほしい」と話している。
県内外のサロンで扱うほか、インターネットでも販売(30グラム入り、2千円~)。香美市のスーパー「バリュー」でも購入できる。(小笠原舞香)