【サポーターズコラム】子どもはいつから自分のお金で遊ぶ?プリント、お手伝いでマネー教育を始めました|松本容子さん
子育て、おでかけ、家族の出来事…ココハレサポーターズがコラムで紹介します!
ココハレの企画を考えたり、親子で参加したりして、ココハレを盛り上げている「ココハレサポーターズ」。2024 年度は 7 人のお母さんたちが活動しています。
「サポーターズコラム」では日々の子育てのこと、おでかけの思い出、家族の出来事などをそれぞれが紹介していきます。
子どもっていつから「自分のお金」を使うようになるのでしょうか。年長児、年少児、10 カ月の赤ちゃんの 3 人を育てる松本容子さんはそんな疑問をきっかけに、マネー教育を始めました。初めて 100 円を稼いだわが子の反応は?
年長、年少、10カ月の3人を育てています!
こんにちは!第 3 期ココハレサポーターズの松本容子です。
長女(年長)、長男(年少)、次女( 10 カ月)の 3 人の子育てをしています。今は育休中で、芸西村で子育てサークル「Nosy(ノージー)」を運営しています。
夏休みも後半に入りました。皆さんはお子さんとお祭りに行かれましたか?
私はふと「いつまでわが子は親のお金で遊ぶんだろう」と思ったのがきっかけで、長女が 4 歳(年中)だった去年、わが家なりにマネー教育を実践してみました。
おつりを返してくれない長女。お金を稼ぐことの大切さを伝えるには?
今やほとんどのお店が電子決済となりましたが、子どもたちには現金を見せて現金で買い物をする経験をさせたかった私。
買い物の際も子どもたちに現金を渡しておつりを受け取っていたのですが、ある時、長女がおつりを返してくれませんでした。
「それはママが働いて稼いだお金だから、返して」
と言うと、
「〇〇(長女の名前)もお金欲しい!」
との返答が。
「どうやったら稼げる?」
と聞くと、
「遊ぶことが子どもの仕事!」
と答えた長女。その時ちょうど計算・文字ブームがきていたので、「お金の計算にも使えるし、いいかも!」と思い、相談しました。
長女とルールを決め、実践しました。
①プリント(足し算、ひらがななど)1 枚につきシール 1 枚
②シールが 5 枚たまったら 100 円と交換
初めての給料支給日!100円で何が買える?
8 月の中旬に毎年遊びに行っているお祭りがあったので、そのお祭りを自分のお金で楽しめるようにゴール設定をしました。
プリントはあくまでも「遊びの一環で、可視化しやすいもの」という定義なので、ノルマやルーティンは決めませんでした。本人が楽しんで準備から片づけをする流れで行いました。
初めての給料支給日、とてもうれしそうに
「100 円で何が買えるー?」
「お祭りのわたあめって、いくらぐらいするかなー?」
など、給料の使い道をあれこれ妄想していました。
「自分のお金」ってこんなにうれしいんだな、と思いました。
その後も外出先で水筒を忘れてのどが渇いた時、「お茶買いたい!」とのリクエストが。
「ママが買ってもいいけど、〇〇のお給料全部使うくらいの値段がかかるよ?それくらい買いたい?」と聞くと、「やめとく」と。
弟の水筒からお茶を分けてもらいましたが、自分が稼いだお金と、身の回りの物の値段を比較するという視点が芽生えたと感じました。
そんなこんなで 2 カ月くらい頑張って貯めた金額は 1000 円!
祖母に 1000 円カンパしてもらい、合計 2000 円を握りしめ、いざお祭りへ!
最初に見つけた光る棒のおもちゃに目はくぎ付けになりましたが、
「他のお店に買いたいものがあるかもしれない」とぐっとこらえて、
- りんご飴 400 円
- かき氷 400 円
- お面 1000 円
計 3 店で豪遊しました!
今年は自分で「1000円がもらえるカード」を作りました
年長になった今年、
「今年もお小遣い稼いでお祭りに行く!」
ということで、せっせと「1000 円がもらえるカード」を作った長女。
去年は「遊ぶことが子どもの仕事」という本人の言葉から、軽い気持ちでその時ハマっていた遊びを換金してお小遣いにしてみました。
確かに遊び(自分の好きなこと)は突き詰めていけば特技になり、将来お金を稼ぐことにもつながります。でも、「稼ぐ」という行為の根底には「誰かの役に立つ」「社会のためになる」という一面があることを忘れてはいけないと思いました。
そこで、去年の夏から 1 年間、お金は「ありがとう」の気持ちを表したものだということを伝えるようにしてきました。
「自分が得意なことで誰かが『ありがとう』という気持ちになったら、それをお金でもらってもいいんだよ」
「逆に自分が楽しいことや好きな物を手に入れる時は『ありがとう』の気持ちでお金を払うんだよ」
私の言葉が長女に伝わっていたのか、今年は「お手伝いで稼ぐ」と申し出がありました。
お手伝いの内容も長女が自分で決めました。
①洗濯物を畳む
②お皿を並べる
③お掃除をする
④机を拭く
⑤お料理を手伝う
⑥玄関の靴を揃える
このうち、何かをすると 1 回につきシールが 1 枚貼れるルールで、50 枚シールがたまったら 1000 円と交換です。
シール表は食卓のある部屋の壁に貼っています。
具体的なお手伝い内容を決めていたら、親としても頼みやすいし、子どもにとっても「家族の一員としての役割」が明確になっていいなと思います。
「何から何までやってもらって当たり前」という感覚ではなく、「自分も家庭がスムーズに回っていくための役割を果たしている」という意識が芽生えると、能動的に生きることにもつながるなぁと感じています。
去年の夏に始めたわが家のマネー教育。子どもの成長と、親としての気づきによって内容が少しずつ変化しています。
お金を通して何を伝えたいか、これからはいろんな家庭の考え方にも触れていきたいと思います。
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