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国内強豪チームと高知で対戦できる!|少年サッカー大会「第10回八咫烏カップ」が12/7、8に香南市で開かれます

国内強豪チームと高知で対戦できる!|少年サッカー大会「第10回八咫烏カップ」が12/7、8に香南市で開かれます
香我美SCの子どもたち。「八咫烏カップ」で国内のトップチームに挑みます(香南市の香我美運動広場)

小学生に人気の習い事でもあるサッカー。国内のトップレベルのチームが集まる少年サッカー大会が高知で開かれているのをご存じですか?

2015 年にスタートした「八咫烏(やたがらす)カップ」で、2024 年は 12 月 7 日(土)、8 日(日)に香南市で開かれます。高知県内の 3 チームが強豪チームに挑みます。

大会を主催するのが香我美サッカークラブです。子どもたちを指導する西内慶明さんは「高知県サッカーのレベルアップを応援してほしい」と、大会運営への支援を呼びかけています。

少年サッカー強豪チームが集結 香南市で12月に「第10回八咫烏カップ」 高知で“世界”感じる機会に ―EINEE高知

(高知新聞PLUS 2024 年 9 月 12 日掲載)

全国から少年サッカーの強豪チームが集う「八咫烏(やたがらす)カップ」が12月7、8日、香南市内で開催されます。高知の子どもたちが国内トップレベルのチームに挑戦できる貴重な大会で、今年で10回目。主催の香我美サッカークラブ(SC)が大会運営や県外招待チームの遠征に係る費用をクラウドファンディングで呼びかけています。

ACミラン、FCバルセロナ…「世界との壁」を痛感

「八咫烏カップ」がスタートしたのは2015年。開催のきっかけとなったのは、香我美SCが前年出場した「U―12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014」でした。

香我美SCはセレッソ大阪、東京ヴェルディなど、日本のトップチームと対戦。さらに、世界トップチームのACミランとも対戦し、優勝したFCバルセロナのプレーを間近で見ました。

香我美SCを指導する西内慶明さん。県サッカー界のレベルアップを目指しています(香南市の香我美運動広場)
香我美SCを指導する西内慶明さん。県サッカー界のレベルアップを目指しています(香南市の香我美運動広場)

指導する西内慶明さんは「これまで体感したことのないスピード、パワー、テクニックでした」。チームは全ての試合で大敗。「世界との壁」を痛感しましたが、子どもたちは県内で戦うだけでは得られない貴重な経験をしました。西内さんは「高知では分からない自身の現在地を理解し、サッカーに取り組む姿勢が変わった選手も出てきた」と振り返ります。

県サッカーのレベル向上を目指し

西内さんは埼玉県出身。幼少からサッカーを始め、高校進学時に父親の実家のある高知に移住しました。当時は強豪ひしめく都会と比較し、「レベルの差に驚きました」。

大学進学後も、2002年の高知国体で県代表を務めるなど、高知のサッカーに関わってきました。やはり感じるのは「レベルの差」でした。

都会では強豪チームとも日常的に試合する機会がありますが、高知のような地方ではほぼありません。県サッカーのレベルアップのため、「技術差をジュニア時代から体感する必要がある」と考えた西内さん。日本を代表するクラブチームを招待する「八咫烏カップ」の開催を決意しました。

2023年の「八咫烏カップ」。柏レイソルと鹿島アントラーズのジュニアチームが対戦しました(提供写真)
2023年の「八咫烏カップ」。柏レイソルと鹿島アントラーズのジュニアチームが対戦しました(提供写真)

当初は苦労の連続。知名度のない大会への招待はもちろん、試合や遠征で忙しい強豪チームのスケジュール確保にも苦戦しました。

現在では国内のトップチームと対戦できる貴重な大会として、全国の強豪から「出場したい」と声が上がるまで成長しました。

高知のサッカー熱上昇の気運にも

少子化が進み、スポーツを取り巻く環境や、子どもや保護者の考え方は大きく変わってきています。他のスポーツや習い事と並行して練習する子どもが香我美SCにもいます。

「大会を経験してプロを目指す子もいるし、サッカー関連の企業に就職する子もいる。もちろん、サッカー以外の道に進む子もいる」と西内さん。どの道に進んだとしても、「ジュニア時代に経験した全国レベルの大会を、人間としての成長の機会にしてほしい」と考えています。

現在、高知ユナイテッドSCがJリーグ入りを目指して躍進中。西内さんは、県サッカーの盛り上がりとともに、「八咫烏カップ」の価値がさらに高まることを期待しています。「地元に目指すべきプロチームがあることは大きい」と、子どもたちと一緒に観戦しています。

福西崇史さんと市原誉昭さんを招いたサッカークリニック。元日本代表選手らを招いて積極的に開催しています(提供写真)
福西崇史さんと市原誉昭さんを招いたサッカークリニック。元日本代表選手らを招いて積極的に開催しています(提供写真)

「試合が楽しみ!勝ちたい!」

今年の大会には16チームが参加。県内からは香我美SCのほか、県大会優勝、県東部選抜の3チームが挑戦します。

香我美SCキャプテンの三部蒼介君(香我美小6年)は、「今のチームを仲良しだけど、めりはりがある」と分析。「試合が楽しみ。自分の技術が強いチームに通用するかを、目一杯試したい!そして勝ちたい!」と意気込みます。

これまで、大会の運営費用や強豪チームの招致、遠征費用の捻出には、企業の支援やクラウドファンディングを利用してきました。しかし、コロナの影響や物価高などで、「年々厳しくなっている」と西内さん。高知のサッカー少年の未来を見据え、県民に広く呼びかける今回のクラウドファンディングを決めました。

「子どもたちの夢や希望、そして県サッカーのレベルアップを、支援を通じて応援してください」(森本裕文)

クラウドファンディングの目標額は120万円で、10月末まで。支援は大会運営費用や旅費、遠征費用などに活用されます。詳しくはこちらから

 

「EINEE高知」は高知県内の地域振興の取り組みを支援するクラウドファンディングです。四国銀行、READYFOR、高知新聞社の 3 社が運営しています。

こちらのプロジェクトでも支援を呼びかけています。
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この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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