高知県立足摺海洋館SATOUMI(さとうみ)|高知県西部・土佐清水市の自然を体感できる水族館。ウミガメ、ユーラシアカワウソがいます
豊かな森が豊かな海をつくる…森、川、海の生き物約350種を展示しています
高知県立足摺海洋館「SATOUMI(さとうみ)」は土佐清水市三崎にある水族館です。
足摺の豊かな海を再現した「竜串湾大水槽」を中心に、約 350 種 1 万 5000 点の生き物たちが展示されています。竜串エリアの原生林から川、海へと自然の営みをたどりながら自然の恵みを体感できます。
竜串湾を背景に泳ぐウミガメや、愛らしいユーラシアカワウソがいます。サンゴやウミウシなどの展示から、海の多様性を学べます。
2024 年 3 月 15 日にカフェがリニューアルしました。ロコモコ丼、和牛すじ肉カレー、お子さまボックスなどが味わえます。
※この記事は再構成し、2024 年 3 月 30 日に公開しました。
お子さま連れの方へ
- 水族館は 2 階建てで、エレベーターがあります。
- ベビーカーは利用できます。
- おむつ台、授乳室は入り口横のベビールームと、「竜串湾大水槽」手前のトイレ横にあります。
施設概要
施設名 | 高知県立足摺海洋館SATOUMI |
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運営 | 高知県観光開発公社 |
所在地 | 高知県土佐清水市三崎 4032 |
電話番号 | 0880-85-0635 |
利用時間 | 9:00~17:00 最終入館は 16:30 |
ご利用方法 | 入館料:大人 1200 円、小学生・中学生・高校生 600 円、未就学児は無料です 休館日はありません |
駐車場 | あり 無料で約 180 台あります |
URL | https://www.kaiyoukan.jp/ |
マップ
詳細情報
SATOUMIは2020年7月にオープンしました
高知県立足摺海洋館は 1975 年、土佐清水市の竜串エリアに開館。県西部の定番スポットとして 300 万人以上が訪れました。
2014 年度に建て替えが決まり、2020 年 7 月に足摺海洋館SATOUMIとしてオープンしました。
愛称の「SATOUMI」は「里山」から連想された「里海」のローマ字表記。コンセプトは「竜串地域全体が大きな自然の水族館」です。
高知市からは車で 3 時間弱。建物の手前と奥に駐車場があります。
チケットは受付で購入します。近くの足摺海底館、グラスボートとのセット券もあります。
それでは、中に入ってみましょう!
【足摺の原生林】木々や滝つぼを再現。トサシミズサンショウウオがいます
足摺の豊かな海は、豊かな森から生まれます。SATOUMIの展示は森から川、海へと続くストーリーです。
「足摺の原生林」ではスダジイなどの木々や植物がリアルに再現されていて、“海の原点”を体感できます。
注目はプロジェクションマッピングの活用。朝日が昇り、雨が降り、夕日が沈むまでの一日を演出しています。川面が床に映し出される仕掛けに、子どもが喜びます。
このエリアには、トサシミズサンショウウオ、アオダイショウ、サワガニなどが展示されています。模型の鳥たちもいるので、親子で探してみてください。
【渓流から河口へ】川魚を観察。ユーラシアカワウソがいます
原生林から 2 階に進むと、川のエリアがあります。渓流(上流)、里山(中流)、河口(下流)までの移り変わりが再現されています。
渓流の水槽ではアマゴ、里山にはオイカワやカワムツ、河口にはエイや珍しいアカメの幼魚などが飼育されています。
上流のアマゴは時々、ジャンプして水槽を飛び移るそうです。見られたらラッキー!
下流の水槽の横に、ユーラシアカワウソの水槽があります。
丸まって寝ていることが多いそうなので、動いている姿を見られたらラッキー!
【海へのプロローグ】竜串湾をバックにウミガメがお出迎え!
さあ、足摺の海の始まりです。「プロローグ」と題されたエリアでは、ウミガメたちが出迎えてくれます。
水槽の後ろは竜串湾で、足摺海底館も見えます。ウッドデッキがあり、外に出られます。
【サンゴ】天然記念物のシコロサンゴが飼育されています
ウミガメの次はサンゴのエリア。竜串の海に生息するサンゴが展示されています。
サンゴはライトで照らされています。これは光合成を促すため。サンゴの飼育は光量や水質などに影響を受け、とても難しいそうです。
注目は天然記念物のシコロサンゴ。海の多様性を感じながら、じっくりご覧ください。
【竜串湾大水槽・上から】奇岩が再現されています
サンゴの次は、注目の「竜串湾大水槽」です。まずは上から見学します。
水槽の周りは忠実に再現された奇岩に囲まれていて、竜串湾に降り立ったよう。竜串湾の波打ち際を再現しているそうです。窓の外には竜串湾が広がっています。
奇岩にもナマコやヒトデなどの生き物がいます。奇岩によじ登ったり、生き物に触るのは禁止ですので、ご注意ください。
大水槽の周りにも水槽がありますので、お見逃しなく!
【竜串湾大水槽・下から】水槽は13.5メートルの大迫力!座って一休みもできます
1 階に降りると、「竜串湾大水槽」の迫力がさらに体感できるエリアへ。
その前に目に飛び込んでくるのがイワシの水槽です。イワシの群れは美しく、銀河にも例えられています。
竜串湾大水槽は幅 13.5 メートル、水深 5.6 メートル、奥行き 6.5 メートル、水量は 430 トン。熱帯性と温帯性の生き物約 80 種類が同時に展示されています。
大水槽の前には腰を掛けられるスペースがあります。のぞき窓もありますので、いろんな角度から海を楽しんでください!
偶数日の 13:15 から、餌やりタイムがあります。飼育員さんが水槽に入り、餌やりをします。
「黒潮の恵み」というコーナーでは、ウツボやマガキガイなどを食べる高知の食文化を、館長さんが撮影した料理とともに紹介しています。海の恵みを頂いてきた高知ならではの展示です。
【足摺の海】タツノオトシゴ、カサゴ類などが展示されています
続いて、「足摺の海」というコーナーへ。ここでは小さな水槽が並び、タツノオトシゴ、カサゴ類、ギンポ類などが飼育されています。
生き物は擬態して隠れていたり、ロープに巻き付いていたり、貝の穴に入っていたり。どこにいるのか探すのも楽しそうです。
【外洋へ】清水サバ、アジ、エイなどが泳いでいます
「外洋」のエリアでは窪津漁港から搬入された清水サバや、アジ、エイなどが泳いでいます。
天井にも水槽があり、海の中にいる気分を味わえます。
奇数日には上からの餌やりがあります。
群れになって泳ぐ姿は光に照らされて、とてもきれいです。このエリアにもベンチがあるので、一休みしてください。
【ウミウシ、クラゲのエリア】竜串湾はウミウシの宝庫!20種類ほど展示されています
続いて、ウミウシとクラゲのエリアへ。ウミウシはSATOUMIの目玉展示の一つです。
国内で確認されているウミウシ 1400 種類のうち、384 種類が竜串湾に生息しているとのこと。SATOUMIではこのうち 20 種類ほどを展示しています。
ウミウシは何を食べているのかなど、生態についてよく分かっていないことが多いそうで、飼育と同時に研究にも取り組んでいます。
【深海】水深200メートル以上のエリア。タカアシガニがいます
最後のエリアが「深海」。大陸棚より沖合の水深 200 メートル以上の海です。
タカアシガニやリョウマエビなどに代表されるエビやカニが中心で、オオグソクムシやキンメダイもいます。
太陽光が届かない、「人類にとって未知の場所」を体感してください。
最後のスペースは企画展エリアです。企画展は季節ごとに開催されています。おでかけの際はSATOUMIのウェブサイトをチェックしてみてください。
【ショップ、カフェ】カフェがリニューアルオープンしました!
展示スペースから出ると、ショップとカフェがあります。
ショップではSATOUMIのオリジナルグッズが販売されていて、お土産も買えます。
カフェ「Sea Dining」が 2024 年 3 月 15 日にオープンしました。宿毛市内のお店が出店しています。
お店の方によると、おすすめは「ロコモコ丼」と「和牛すじ肉カレー」。子ども向けの「お子さまボックス」もあります。
【トイレ、おむつ台、授乳室】1階にキッズスペースもあります
トイレと、おむつ台と授乳スペースを備えたベビールームは 1 階の入り口右側と、展示スペース内の竜串湾大水槽の手前にあります。授乳室にはおむつ台が設置されていました。多目的トイレにはベビーチェアがあります。
1 階の入り口奥にはキッズスペースもあり、展示スペースに入る準備や、帰る準備の際に子どもを少し遊ばせておくことができそう。館長さんが執筆した海の生き物に関する本もあるので、ぜひご覧ください。
SATOUMIに行ってみた感想は?漫画家のMOTOKOさんがおでかけ絵日記で紹介しています。
【周辺スポット】竜串ビジターセンターうみのわ、ぐるっと竜串ウエストパークがあります
SATOUMIの周辺には、「竜串ビジターセンターうみのわ」と「ぐるっと竜串ウエストパーク」があります。
「うみのわ」は竜串観光の窓口で、地域の自然や文化、グルメ情報などを発信しています。キッズスペースがあり、休憩もできます。
「ぐるっと竜串ウエストパーク」には、すべり台のある複合遊具と小高い展望台、ドッグランがあります。
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