親子でよさこいを踊りたい!子どもの練習、本番はどんな感じ?準備しておいた方がいいものは?|年中児さんと出場したママの体験談を紹介します
2024 年も通常開催が決まったよさこい祭り。チームの練習も始まり、鳴子の音が街に帰ってきました。
「今年初めて親子で踊る」という方、「親子で踊ってみたいけれど、いろいろ心配…」という方、必見!親子での出場はどんな感じなのか、2023 年に当時 4 歳の年中児の娘と親子 3 人で踊ったココハレサポーター・山本未央さんに聞きました。
幼児や小学生の練習、本番までの準備、本番の様子など、詳しくご紹介します!
目次
親子3人のよさこいは初めての経験でした
今回、ココハレ編集部がお話を聞いたのは山本未央さん。第 1 期のココハレサポーターで、年長の長女、夫と 3 人暮らしです。
山本さんと夫はフルタイム勤務。長女は 16:00 まで幼稚園に通っていて、普段は祖母がお迎えに行き、山本さんが帰宅する 18:00 過ぎまで自宅で過ごしています。
【出場判断】うちの子はよさこい好き?「市民憲章よさこい踊り子隊」でお試し
よさこいの出場経験があり、「いつか親子で踊ってみたいな」と考えていた山本さん。本格的な出場を前に、「そもそもうちの子はよさこいが好きかどうか」を試しました。
選んだチームは「市民憲章よさこい踊り子隊」。当日、飛び入りで参加ができるのが魅力です。
「13:00 くらいに集合して練習して、踊るのは 15:00~17:00 くらい。追手筋、帯屋町、中央公園で踊れるし、踊りも繰り返しなので、お試しにぴったりでした」
「よさこいの大音量は大丈夫?」「大勢の観客がいても平気?」「踊るのが楽しい?」などをチェック。「よさこい、大丈夫そう」と判断しました。
【練習に通う】ご飯は練習前、お風呂は練習後に寝たまま
ミヤタジュクの練習は 6 月下旬にスタート。2023 年は高知ぢばさんセンターを主会場に毎週 3~4 回、19:00~21:00 というスケジュールでした。
「平日の練習が多くて、『どうやって通う?』問題が早速(笑)。おばあちゃんに協力してもらいました」
こんなスケジュールで動いたそうです。
16:00 | 祖母が幼稚園に迎えに行き、長女が帰宅 用意していた夜ご飯を食べさせてもらう |
18:00すぎ | 夫婦が帰宅 出発の準備 |
18:30 | 練習に出発。夫婦もおなかがすくので、車中でおにぎりをかじりながら |
21:00 に練習が終わると、3 人とも汗だく。長女は帰りの車で寝てしまいます。
「帰宅して起こすと後が大変だし、睡眠時間も確保したいので、お風呂は寝たまま沐浴(もくよく)です。歯磨きも寝たまましました」
長女が布団に入った後にようやく、夫婦の晩ご飯タイム。
「朝のうちに夜ご飯の準備までしておくので、朝が結構きつかったです」
【練習】幼児が2時間も練習できるわけがありません!
ミヤタジュクでは大人チームと子どもチームに分かれて練習が行われました。山本さんと夫は大人チームに入るはずでしたが…?
「4 歳児が 2 時間練習なんて無理!15 分で飽きて、『ママー』『おしっこー』(笑)」
長女は最初の頃、行きの車で寝てしまうことが多かったそう。
「起こして練習させるとぐだぐだになるので、そのまま車で寝かせておいて、私は車の横で練習しました」
長女が気になって練習できなかった山本さんですが、チームからは「子どものお世話はするから、安心して練習して」と言ってもらえたそう。
長女は練習に通ううちに友達ができ、「友達と一緒に踊りたい」という気持ちが大きくなりました。
「小学生のお兄さん、お姉さんにお世話にしてもらったのもうれしかったみたい。踊りはちゃんと覚えて、最後は『ママ、ここが違う』と教えてくれました」
子どもへの対応はチームによっても違うそう。わが子に合ったチームを探したいですね。
【熱中症対策】ゼリーを凍らせて持参!ジュースはご褒美に!
よさこいで心配なのが熱中症。
練習では毎回、塩分補給ができるタイプのゼリーを凍らせて保冷剤代わりにし、ジュースなども持って行きました。
「熱中症対策はもちろんですが、練習を頑張ったご褒美としても必需品です。ジュースも飲ませ過ぎは気になるので、ご褒美にしました」
【衣装】「幼児サイズ」は存在しない!大幅な調整が必要です!
よさこい経験者なら“常識”だそうですが、踊り子さんたちが苦労するのが衣装のお直し。
子ども、特に幼児の場合は特に、大幅な調整が必要です。
「子どもの衣装のサイズはだいたい 130 くらい。うちの子は当時 100 だったので、いかに衣装を崩さないように小さくするか、でした」
調整では衣装の長さはもちろん、重さも大事。布を裁断してつなぎ、軽くしたそうです。
「脇の下に風の通り道を作ったり、着物の裾を踏んで転ばないように裾を短めにしたり。裁縫の得意なおばあちゃんにやってもらいました」
【本番前のヘアメイク】子どものセットは本番にぎりぎり間に合う時間帯がおすすめ
練習を経て、いよいよ本番初日の 8 月 10 日を迎えました。
午前中はゆっくりして、午後からの本番へ…としたいところでしたが、山本さんは実は美容室勤務。10、11 日は朝 5:30 からお昼前まで、メイクのお仕事がぎっしり。
「踊ると決めた時から分かってたんですけど、やってみたらめちゃめちゃハードでした(笑)」
ここはメイクさんの視点から、親子で踊りたい方にアドバイス。
「お子さんは早々と衣装に着替えてセットしちゃうと、本番までに崩れます。ヘアメイクは本番に間に合うぎりぎりの時間帯がおすすめ。もし予約が取れなかった場合は前開きの服を着せてセットしてもらい、衣装を着るのは一番最後にしてください」
山本家では、山本さんの仕事が終わった後、親子 3 人で急いで準備。「髪をセットしてもらいながら、おにぎりをかじった」そうです。
【本番】子どもの体調、気持ちを優先!踊れない時はきっぱり諦めて!
「親子でよさこい」の本番、一番大変なのがトイレ問題。
「待ち時間、休憩の隙間では常にトイレの確認です。うちの子は公園のトイレを嫌がっていましたが、『ここしかない!』と説得しました」
それでも、トイレの訴えはあったそう。
「上町の競演場で今から踊るという時に、『おしっこ!』。チームには申し訳なかったですが、踊るのは諦めました」
トイレだけでなく、子どもの体調や気持ちにも注意が必要です。「子どもの様子を見て無理そうなら、その競演場はすっぱり諦めるのが大事だと思います」
ミヤタジュクの隊列は大人チームが前、子どもチームが後ろ。山本さん親子も別々で踊りました。
親子で離れて踊ることに不安がありましたが、「先に踊り終わって、踊ってる子どもの写真を撮ってあげて」と言われ、「なるほど!」。
山本さんは動画をたくさん撮れたそう。笑顔で踊っているわが子を見て、「練習は 15 分で飽きてたのに、しっかり踊れてる!」と成長を感じました。
ちなみに、踊り終わって長女を待っていたら、いなかったことが 2 度ほど。
「途中で眠くなったみたいで(笑)。スタッフの方がおんぶしてくださったり、地方車で爆睡してたり。本当にお世話になりました」
よさこいでは、大人と子どもに分かれて踊るチームもあれば、親子で並んで踊れるチームもあります。子どもの様子が気になる人は、親子で並んで踊れるチームがおすすめです。
【親子でよさこいとは】季節限定の習い事。一緒に達成感が味わえ、夏の思い出に
2023 年のよさこいを振り返った山本さんは、親子での出場を「季節限定の習い事のようでした」と語りました。
「時間をやりくりして練習に通って、大雨や暑い本番で一生懸命踊って。いろいろ大変でしたが、ママ友もできたし、トータルで楽しかったです」
2024 年は夫と長女が出場。山本さんは本番のお手伝いをする予定です。
ママの体験談、いかがでしたか?
練習時間の確保、金銭面…出場へのハードルは高いですが、親子で同じ踊りを練習し、「やり切った!」という達成感を味わえるのが、「親子でよさこい」の醍醐味。
迷っている方はぜひ、チャレンジしてみてください!
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