第1子、第2子…出産前に知っておきたかったことは?|抱っこ、夜泣き、メンタル、離乳食、上の子への関わり…ココハレサポーターズが語りました
ココハレ編集部員と一緒にココハレを盛り上げてくださっているココハレサポーターズ。2024 年度は 3 期の皆さんを中心に、子育てについておしゃべりする座談会を開いています。
今回は 3 期の 5 人が集合。「出産前に知っておきたかったこと」をテーマに語りました。
抱っこや夜泣き、メンタルの変化、離乳食について。さらに第 2 子が生まれた後の第 1 子への関わりについて、サポーターズからは「もっとこうしたらよかった」が続出。「『赤ちゃんをよく見る』が一番大事だよね」と共感し合いました。
目次
【出産前に知っておきたかったこと】里帰り出産、夜泣き、メンタルの不調、夫婦の時間…
座談会ではまず、一人一人に「出産前に知っておきたかったこと」を挙げてもらいました。
――第 1 子の出産で、「これは知らなかった」「先に教えておいてほしかった」と感じたことはありますか?
甲木さん:出産も子育ても情報がすごくいっぱいあったので、「これを知らなかった」というのはあまりないです。本を読んだり、ネットを見たりして夫と役割分担を決めようとしたんですが、「沐浴は力が要るから夫の担当」ぐらいのレベルしか分からない。
――やってみないと分からないことはありますね。
甲木さん:そう、やってみないと分からない。あまり情報を入れ過ぎて、その通りにいかなかった時にきーっとなったら嫌だし。基本的なことだけ入れてたらいいのかなと。
尾森さん:何か、聞いてるうちに思い出せそう(笑)。
松本さん:そうそう。まだセピアな感じ(笑)。
甲木さん:それよりも夫婦の時間がなくなるというのを知っておきたかった。初めての出産後は、夫婦でおでかけがなかなかできない。妊娠の後半は切迫早産もあったりしたし、体調にも波があったので、出産までにもっと遠出してたらよかったなと思います。
新生児期は「ずっと泣いてました」
田中さん:私は新生児期と、離乳食が始まってからが大変でした。新生児期はとにかく夕方からずっと泣いてたんです。私が。
松本さん:あっ、私が?!
一同:(笑)。
田中さん:そう(笑)。夕方 4 時ぐらいになると急に悲しくなってきて…。
――たそがれ泣きですね。
田中さん:こんなになると思ってなかったし、分かんないですよ、娘がなんで泣いてるのか。「どうしたらいい?」みたいなのが 1 カ月続いて。新生児期が終わったぐらいに私もふっと良くなって、ちょっと楽になって。
一同:あー。
田中さん:女性ホルモンの影響でメンタルが不安定になるという情報は知ってたけど、実際になってみてめちゃめちゃしんどかった。産後ケアでちょっと落ち着いたというのもあったんですけど、本当に新生児期が一番しんどかった。
一同:分かる…。
田中さん:支援センターで小さい赤ちゃんのお母さんが「何か涙が止まらない」と行っていて、私が通った道を通ってるなと。仲間がいて、「自分だけじゃない」と分かると、ちょっと楽になれる。人それぞれだとは思うんですけど、どんな感じの精神状態に陥ったかを知っておけば頑張れたというか、もっと気分の落ち込みも少なくなったのかなと思います。
産休中はパワフルに?!
松本さん:私、1 人目で切迫早産になりました。産休に入った途端、こんなに長期間、何も仕事しないっていうのが人生で初めてだなと。実家の片付けをしようと思って、実家から重い荷物をばんばん、ごみ処理場に運んで…。
尾森さん:なぜそんなことを!!
一同:(笑)。
松本さん:暇だから。
尾森さん:働きたかったのね。
松本さん:そう!「おなかが張る」っていう感覚も 1 人目って分からないし、定期健診に行ったら「安静にしてね」って言われるけど、何が安静か分からなかったし。薬をもらって飲んだら心臓がばくばくして、余計「よっしゃぁ!」みたいになって。
一同:いやいやいや!!
松本さん:高知城の天守閣まで登って…。
一同:ダメだって!!!
松本さん:出産後は実家で過ごしたんですけど、姉家族が帰ってきてくれたんです。出産後、私が赤ちゃんと 2 人きりになるっていうことが 1 秒たりともなくて。常に誰かが見てくれて、私は寝てお乳をやるだけ。常に大人が複数いるっていう状況がすごくよかった。
田中さん:会話できる環境って大事。
夜泣きが怖かった
尾森さん:私は出産後は子育ての不安があんまりなくて。メンタルが崩れたのが長女が 8 カ月の時。すごい夜泣きするようになって。
一同:あー。
尾森さん:それが恐ろしすぎて。2 人目も夜泣きだけが怖かったですね。
――寝ないんですか?
尾森さん:寝るけど、1 時間くらいで起きて。何で泣いてるのか分からなかったんですけど、2 人目になると分かるんです。赤ちゃんは「一緒にいてくれー!」って言ってるんですよね、基本的には。
尾森さん:一緒にいてあげればよかったのに、私は 1 人の時間が欲しくて。夜とか、したいことがあるじゃないですか。映画が見たいとか。今はどうでもいいんですけど、その時はどうしても割り切れなくて。一緒に寝てあげたらよかった。赤ちゃんに合わせればよかったんですよね。今でも思い出すと胸がぎゅーっとなります。
「スタイルを変えたくない」と「合わせないといけない」
坂本さん:私も里帰り出産ですが、逆にぎくしゃくしました。出産前は両親とすごく良好な関係だったんですけど、ガルガル期で「私が育てたい!」みたいな。
一同:あるある。
坂本さん:お世話になってるのに、生まれてからは「寝たから静かにして」。実家にいればいるほど、親戚も来ますよね。「今やっと寝たのに」みたいな。
尾森さん:里帰り出産がいいか悪いかは、人それぞれですよね。
松本さん:うちは姉の子どもたちががんがん走って、おもちゃをバンバン鳴らしてたけど、私は全然気にならなくて。「うるさくても眠れる子になるわ」って思ってたけど、それが嫌だったんですよね。
坂本さん:うん、1 人目なのですごく嫌で。友達はまだ出産してなかったので、「子どもがいてもみんなと同じ生活スタイルよ」みたいなのもすごくあった。「自分の生活スタイルを変えたくない自分」と、「でも合わせなくちゃいけない自分」に挟まれてたのをいまだに覚えてます。今はどうでもいいですけど。
尾森さん:なんかもうね、遠くに行っちゃいましたね。
一同:(笑)。
【離乳食】「子どもによる」「子どものペースに合わせて」…つまりどうすれば?
ここからはテーマごとにご紹介します。今回、一番盛り上がったのが「離乳食」でした。
田中さん:離乳食が始まってから「子どもによります」「子どものペースに合わせてください」みたいなのが多過ぎて。
松本さん:書いてる書いてる(笑)
田中さん:つまり、どうしたらいい?
一同:(笑)。
田中さん:インスタで「まねるだけで 1 週間」とかやったんですけど、それすらしんどくって。まねるだけもしんどい。離乳食のスタンダードがよく分からないのに、「子どものペースに合わせて」って応用を利かせるの、無理じゃないですか?卵は初め、「耳かき 1 さじ」とか、どんくらい?
松本さん:あの「耳かき」って誰が言い始めたんだろ。何その基準。
尾森さん:多分、「どれくらいなんですか、実際」って言われて、「じゃあ、耳かき…」って出たと思うんです。
松本さん:でも、人によって。ごっそり取れる人とか。
尾森さん:違う!耳かきの方に合わせてると思う!耳あかじゃなくて(笑)。
一同:(爆笑)。
尾森さん:さじの方!内容物じゃなくって!
「べちゃべちゃ」が苦手な赤ちゃんもいる!
尾森さん:赤ちゃんって思っていたよりも「赤ちゃん」っていう生き物ではなくて、娘は娘。離乳食もすごい苦労したんです。上の子はべちゃべちゃが苦手なタイプで。
――なるほど。「すりつぶしてどろどろにせずに、固形をちょうだい」と。
尾森さん:そう。1 人目は分かんないですよね。「離乳食ではべちゃべちゃが苦手なタイプもいる」って書いてほしい。だいたい、ほうれん草とか玉ねぎペーストにして食べる?って話。だってまずいじゃないですか。
一同:(笑)。
尾森さん:怖いのは窒息とアレルギー。あとは自分でべーっと出したりしますよね。
坂本さん:うんちの状態を見て、まずいなと思ったらまた戻してね。
尾森さん:そう。喉に詰まらないようにちゃんと見ながら、もっと自由にしたらよかった。
「栄養」だけ考えてたら焦ります
松本さん:離乳食って栄養士さんが監修して指導してっていうのがほとんどじゃないですか。自治体の離乳食教室とか。でも、栄養だけじゃなくて、口の動きや歯の状態も関係ある。
――歯科も大事なんですよね。
松本さん:栄養、発達、歯科と総合して子どもが食べるところを見てもらわないと、口の中の様子って何人育てても分からない。舌がどう動いてるかとか、歯茎でつぶせる硬さとか。私らは歯茎でつぶさないし。
一同:(笑)。
尾森さん:「赤ちゃん」と思わず、「動物だ」と思って観察した方がいい。ちゃんと伝えているんですよね、本人的に。ちゃんと見れば、こういうことを表現してるんだなって分かってくる。
松本さん:べーって出すのは防御反応なんですよね。苦いから飲み込めない、大きいから飲み込めないって表現してるのに、お母さんは「何で食べてくれないの」「うちの子、食べない」ってなる。
坂本さん:栄養学的に言われたら、食べない方が焦る。
一同:そうそう。
甲木さん:離乳食ってどういうふうに進めてました?タンパク質とか大まかに食材を決めて?
――おかゆをメインに…。
甲木さん:何かをトッピングするみたいな?
尾森さん:初めての食材はとりあえずつぶして食べさせてみて、「好きじゃないな」とか。実験ですよね。
――結局、月齢の目安で、「そろそろこっち…」みたいな。
松本さん:1 人目はアプリを使ってどの食材を食べたのか把握してたけど、今は…。
尾森さん:「そばはもう食べた?」「多分…いや、分かんないっす!」
松本さん:ハンバーグに卵と牛乳を入れたら、実はあげてなくて…。だから、耳かきって大事。
一同:大事大事。
田中さん:時代によっても変わりますよね。卵も昔は「遅ければ遅いほどいい」だった。
どれだけ食べた?グラムで量らない方がいい!
甲木さん:離乳食をどれだけ食べたかも、分からないですよね。
田中さん:グラムを量ってたけど、やめた方がいい。あんなのしんどい。
一同:そうそう!
松本さん:量っても、半分くらい服が食べてたり。
尾森さん:最初は分かんないですよね。「まだ食べるの?」みたいな。上の子は欲しいだけあげてたんですけど、半端じゃなく食べて。あれ、あげ過ぎだったなと。
一同:(笑)。
尾森さん:そこまで食べさせなくていいし、完食させなくてもいいし。本人を見るしかないですよね。でも、欲しがるだけあげたらいくらでも食べるから。自分でもあるじゃないですか、何となく食べたい時。
松本さん:ずっとつまんでたい。
尾森さん:お互いやめ時が分からないのも、人間関係ですよね。
【夫婦関係】子育て、家事、仕事…最適な役割分担を探りながら
子どもが生まれるということは、家族が増えるということ。家庭をうまく回していくには時間がかかります。
松本さん:夫と自分の 2 人生活のところに子どもが 1 人増えるじゃないですか。3 人のタイミングが合うまで調整に時間がかかるし、子どもが 1 人増えるごとに、また。
甲木さん:人によるとは思いますが、男性は自分のペースを赤ちゃんに合わせるのが難しいのかな。ちょっと自分主体なのにイラッとしたりするわけですけど。
尾森さん:それは、それだけで座談会が終わる(笑)。
――「赤ちゃんが夜泣きしてるのに、夫は起きない」とかね。
坂本さん:うちも起きなかったですけど、逆に私は起きなくていいし、子どものことよりも家事全般をやってと思ってました。
尾森さん:確かに。今は寝ててくれ、備えててくれ。
坂本さん:そう。「この時間は私が起きるから、その代わりに掃除、ご飯、洗濯は全部やって」。夫は働いてるので制限はあるんですけど、私のストレスがない方法を聞いてくれました。
尾森さん:ステキ!
松本さん:うちも「あなたは仕事に備えて、夜は寝てて」っていうはずだったけど、私が起きない。
一同:(笑)。
松本さん:今は夫が夜、末っ子を別の部屋で寝かしつけてくれて、私は上の 2 人と寝て。どうしても泣きやまなかったら授乳しに来て、また連れて行ってくれます。
一同:すごい!
毎週違うメンバーで活動?!
松本さん:赤ちゃんってどんどん成長するから、 1 週間くらいで変わる。最近は毎週違うメンバーで活動してるみたいな、ファミリーが。
一同:(笑)。
松本さん:学校も転校生が来たら、クラスのエネルギーが変わるでしょ?それが毎週行われてるみたいな感覚だから、慣れるのにものすごく時間がかかるな。
坂本さん:そうそう。赤ちゃんのことで悩んでても、成長のサイクルが早いから。
尾森さん:悩んでるうちに終わりますよね。
坂本さん:悩むことも大事だけど、悩み過ぎもしなくてもいいかな。
【夜泣き】抱っこで寝かしつけより、一緒に寝てあげればよかった
赤ちゃんの子育てでしんどいのが、睡眠が満足に取れないこと。夜泣きの対応で追い詰められることもあります。
――尾森さん、夜泣きの対応はどうされてました?
尾森さん:1 人目は…耐えてました。
――抱っこして?
尾森さん:そう。それがよくなかったなって。かと言って、放置は心が痛くてできない。一緒に寝ればよかった。「赤ちゃんと一緒に寝ちゃいけない」「大人の布団で寝かせたら危険」って言われるけど、赤ちゃんは一緒に寝ると、幸せそうな顔して寝るんですよ。いい方法はないのかな。
田中さん:私は添い寝してました。娘は触ってあげてないと寝ないタイプだったので。
尾森さん:そっちの方がいいですよね。大人のふかふかのベッドに放置するのは、痛ましい事故も起きてるからいけないですけど、そんなに脅さなくても…。赤ちゃんも一緒に寝た方が安心するだろうし、親も楽なのに。
甲木さん:うちも自分で横を向くようになったので、窒息防止クッションとかは買わなかった。
尾森さん:窒息防止クッションに埋もれるとも言うし。
甲木さん:結局、しっかり見るしかないですよね。
自由に動けると、快適に寝てくれる
甲木さん:うちはベビーベッドで寝かせてたんですけど、動き始めて頭が柵にがんがん当たるようになったので、これはよくないなと。ベッドを崩して、床の自分の敷き布団の横にマットを敷いて。そしたら、自由に動けるから、すごく快適に寝てて。
田中さん:気づいたら、絶対逆向いてる(笑)。
松本さん:上の子はもう年長なのに、夜中に起きて、布団を越えて私の横に来て、ばしっ!
坂本さん:それ、小学 3 年男児でもまだ来ます。
一同:まだ?!
【産後のメンタル】母親なのに抱っこが下手…女性ホルモンと、子育てに慣れてないのと
産後のメンタルの不調はそれぞれが経験していました。女性ホルモンの影響に加えて、「まだまだ子育てに慣れていない」というのも大きいですよね。
甲木さん:赤ちゃんの扱いはやっぱり、実家の母が上手ですよね。私の抱っこだと、息子が泣くんです。母が「よしよし」って抱っこするとにこにこして。それでへこむ。
――分かる!
甲木さん:自信喪失して、「私、子育てできるかな」ってがんがん泣きました。
田中さん:あの時の自分のインスタを見たら元気なんですよ。インスタだけ見てたら。
一同:怖い怖い!
田中さん:「赤ちゃんかわいい」とか書いてあるんですよ。
一同:(笑)。
田中さん:毎日泣いてるのに…。
尾森さん:話を聞いてたら、もう行ってあげたくなる。「赤ちゃん、貸してみ!」ってなる。
甲木さん:私、その状態の時にココハレサポーターズに応募しました。今考えたらすごいなって。
尾森さん:泣きながら応募したんですか?
甲木さん:そうかも。何かしたかったんですよね。
田中さん:外との関わりが欲しかった。
「完璧なお母さん像」を自分でつくって、自分を責める
松本さん:自分が母親になった歴と一番上の子の年齢は一緒じゃないですか。何もかも初めてなのにいろいろ検索したり、いろんな人の話聞いて「完璧なお母さん像」を勝手に自分の中につくって。「全部手作りじゃないと」「夜はちゃんと寝かせないと」「夜泣きするのは自分のせいかも」みたいな。全部、お母さんが自分を責める感じになってる。
尾森さん:そうそう。
松本さん:数カ月経ったり、次の子が生まれたりしたら、「そんなにきちきち子育てしなくてもよかったんだ」って思えるけど、1 人目はなかなか。周りに言われても、自分の中の完璧な母親像を崩せないですね。
「自分に置き換えてあげる」のを忘れてた
坂本さん:第 1 子の時は自分に置き換えてあげるのを忘れてたなと、振り返って思います。
田中さん:分かるー!
坂本さん:「赤ちゃんを育てる」みたいな。
――それは、核心を突いてる気がする!
坂本さん:離乳食は嫌がる子に頑張って食べさせましたけど、自分が食べたくない時に食べさせられたら嫌ですよね。
尾森さん:そうそう!赤ちゃんだと思ってるから、「なんで食べないんだ」。
松本さん:その日のコンディションで、私たちも「今日はご飯じゃなくてパンがいいな」とかあるけど、子どもには毎食おかゆ。「またこれかよ~」
尾森さん:「白くてべちゃべちゃのやつ~!」
松本さん:「手とか髪に付いたらめんどくさいやつ~!」
【第2子の誕生】「もうお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから」…上の子に求め過ぎてしまう
第 2 子の出産・子育てを経験しているのは尾森さん、坂本さん、松本さんの 3 人。第 1 子の子育てとはずいぶん変わることを経験しました。
――子育てが突然楽になるっていうのが第 2 子の特徴かなと思っています。私は 2 人目が生まれてすぐに「かわいい」って思ったんですよ。
坂本さん:分かります。すぐに。
坂本さん:生まれた瞬間、「会いたかったよ」。
一同:(笑)。
坂本さん:あっ、聞いたやつ!って思いながら(笑)。
尾森さん:へぇー。私でも、第2子でも思わなかった…。
一同:(笑)。
尾森さん:2 人目が生まれて 3 カ月ぐらいまでは記憶がない。大変過ぎて。上の子は 3 歳だったので、やっぱり走り回るし、どっちもうんちしたりするから。
一同:(笑)。
尾森さん:もうパニックですよね。うんちパニック(笑)。もう、ずっとうんち替えてるやん(笑)。
松本さん:分かります。
尾森さん:3 カ月ぐらいで下の子の首が据わって、置いといても姉妹で仲良く、和気あいあいとできる。そこから 3 カ月ごとにどんどん楽になった。
「泣いたらすぐ抱っこしなくちゃ」と思ってた
坂本さん:私、1 人目の時は「赤ちゃんが泣いてたらすぐ抱っこしなくちゃっていけない」って思ってたんですよ。赤ちゃんの泣き声もちょっと苦手で。2 人目になると、泣いてるのに放置しなきゃいけない時間が長くなってしまって、すごく心がざわざわしたんです。上の子を見ないといけないけど、下の子がめっちゃ泣いてる…どうしよう…と思いながら上の子を見たら、泣き声を無視して、すごい楽しそうにきゃっきゃしてて。
一同:(笑)。
尾森さん:赤ちゃんががん泣きしてるのに、横で「うぃーんうぃーん」って遊んでたりね。
坂本さん:「がん泣きしてるのに、心配一つしないんだ…」って。もうちょっと落ち着いてもいいのかもしれないと、2 歳の息子から学んだ(笑)。
「できるのに、どうしてしないの?」
松本さん:私は 2 人目が生まれてから、上の子に対してずっと求め過ぎてる。多分、今もそうなんですけど。
――あっ、耳が痛い…。
松本さん:下の子が生まれたのが、上の子が 1 歳 10 カ月くらいかな。お漏らしもするけど、家ではだいぶ自分でおしっこできていたぐらいの時期だったんですけど、下が生まれたらわざと部屋でおしっこするようになって。それにめっちゃ腹が立って。
一同:あー。
松本さん:それまで子どもに腹が立つとか、怒るとかがあまりなかったんですけど、下の子が生まれたがゆえに、「もう 2 歳になるのに」っていうのが、自分の中で。
坂本さん:そう!
松本さん:今になったら、あんなちっちゃい子に、あそこまで求めなくてよかった。
尾森さん:うんうん!
松本さん:やっぱり、下が生まれるとその分お姉ちゃんに見えてくるので。
尾森さん:めっちゃ分かる。その時の写真見たらびっくりするんですよね。こんなにちっちゃかったんだ!
坂本さん:ほんとそう!
尾森さん:あんなにお姉ちゃんに見えたのに、今の下の子と同じ年齢だったのか!どうして私は…ひどいことしたなぁ…と、罪悪感にさいなまれます。
松本さん:多分、この先もずっとそうなんですよね。私のおすすめは「ちっちゃい時の写真とか動画を見返す」「ちょっと大きめの子たちが集まる集団に入れる」。
尾森さん:大きい子の中に入れたら、かわいく思えますよね。
松本さん:あと、「私も完璧なママじゃないから、完璧な娘を求めるのはよくない」と自分に言い聞かせる。
尾森さん:「長女っぽく育てないように」って思ってるのに、片付けとか、「できるのになんでしないの」と思っちゃう。
――思いますよね。私も「お姉ちゃんだから」って言わないように育ててきたんですけど、最近はちょっと言った方がいいんじゃないかなと思うくらい、下の子と同レベルなんで。
坂本さん:うちは逆転してます。妹がちゃっきちゃきで。
尾森さん:下の子は上の子の言動を見てるから、早いですよね。上の子は分かってるだろうに、どうしてできないのかなぁ。
長女は同性だから腹が立つ?!
松本さん:上の子が自分と同性っていうのもあると思うんですよね。
尾森さん:男の子だったら、「生きてりゃOK」みたいな?
松本さん:同性だと腹も立っちゃうし、いちいち言い返してくることが、「私もそうやって言うだろうな」という内容だし。
尾森さん:分かる!
――夫にイライラしていろいろ言った時の口調で言われた時には…。
松本さん:そう。今朝も 2 番目がおみそ汁をこぼしてしまったんですけど、「ぼーっとせんと、タオル持ってきて!」って年長のお姉ちゃんが言ってて、「あー、私そうやって言ってるんだ…」。
一同:(笑)。
坂本さん:「そんなにきつく言わなくてもいいでしょ」って言いたいけど、言えない。自分が言ってるから。
一同:(笑)。
尾森さん:だから、ありがたい。自分の反面教師というか、反省させてくれる存在として。
松本さん:自分が普段ふたをしているちっちゃい自分っていうのがいて、「お母さんだからしまっておかないと」っていうのが結構ある。そこを娘がつついてくるから余計に腹が立つんだなって最近分かりました。娘の言動に腹を立てるんじゃなくて、「自由でいいんだ」「自分のことをもっと抱きしめてあげていいんだ」っていうのを第 1 子から学ばせていただいております。
第2子が育てやすいのは、生活リズムが確立しているから
尾森さん:お昼寝も、第 1 子は「何とかお昼寝させないと、後のスケジュールが」って必死だったけど、昼寝しなくて。
坂本さん:寝かしつけの、無の時間が嫌過ぎて。
尾森さん:そう!でも、下の子は「眠い」って自分で布団敷いて寝てるんです。そんなこと、上の子の時にはなかったのに!
――そう、勝手に寝てくれる!
尾森さん:これはもう、生活習慣だなと。1 人目は子どもがその子だけだから、融通がきいちゃう。「ちょっと遅くなってもいいや」とか。ちょっとイレギュラーになっても対応できるじゃないですか。
一同:あー。
尾森さん:でも、2 人目は上の子がいるから、もう絶対、次の日には幼稚園に連れて行くし、夕飯の時間も決まってる。生まれた時からめっちゃ規則正しいんですよ。だから、お昼寝の時間になったら勝手に寝るわけですよね。
坂本さん:生活リズムができてますもんね。
尾森さん:だからこんなに楽なんだと思います。
【買わなくてよかった子育てグッズ】ベビーベッド、ベビーカー、バンボ…赤ちゃんや生活環境によって違いました
子育てを助けてくれるのが便利グッズ。実際に買ってみて「これ、要らなかったな」というものもありますよね。
松本さん:人によって、生活環境によって、必要な物って違ってきますよね。ベビーベッドは要らなかったっていう人が多いですけど、他にもあります?
田中さん:うちは鼻水を吸う吸入器。高いのを買ったんです。
――電動の?
田中さん:そう。でもうちの子、鼻かむのめっちゃうまくて。
一同:(笑)。
田中さん:ちょっと待って!これ使わないの?
一同:(笑)。
尾森さん:私、あれを洗うのがすごく苦手。
田中さん:長いし、乾かないし。
尾森さん:ベビーバスかな。夫は筋肉はあるけど不器用で、大事なものを取り扱うのが苦手。沐浴はすぐに「無理だ!」。
一同:(笑)。
尾森さん:お風呂だと 2 人とも幸せそうな顔してるから、いいかなと。あとはずっと水遊びに使ってます。
松本さん:うちはハイローチェア。
田中さん:私はめっちゃ使いました。寝かしつけとか、お風呂に入ってる間とか。電動で動くタイプまでは、私の生活には要らなかった。
尾森さん:結構大きいですしね。
――うちはバウンサーがダメで。乗せたら怒られて終わりました。
坂本さん:うちはバンボが使えなかった。うちの子、めっちゃ大きくて、足が入らないんです。
甲木さん:うちも!買ったけど、すぐ終わっちゃった。
尾森さん:うちはベビーカーを使わなかったです。
――散歩は?
尾森さん:小さいうちは抱っこで、すぽっと入れる三輪車に乗れるようになったらそれで。ベビーカーは施設で貸し出しがあるから、使うタイミングがなかった。
甲木さん:抱っこはどうかな…という服の時はベビーカーを使います。ボタンが付いた服とか。
田中さん:私は車がないからベビーカーが必須だったけど、今は乗らなくなった。お値段は高かったけど、日割りしてみて、買ったかいがあったなと。
――日割り(笑)。
田中さん:使えば使うほど、1 日当たりのお値段が安くなる(笑)。
坂本さん:ベビーカーは 3、4 歳になったらまた使いますね。子どもが賢くなって、「座りたい」って言い始める。「疲れた」と「歩きたい」が交互に。
尾森さん:2 人目ができたら、「座りたい」って言いますね。ベビーカーに取り付けるステップが欲しい。
松本さん:うち、抱っこ担当は夫です。最近発覚したんだけど、末っ子が生後 2 カ月ぐらいの時から腱鞘炎らしくって。
一同:えーっ!
松本さん:「しびれてる」って最近言いだして。「抱っこのし過ぎで…」って言うから、「もう 1 歳なのに?腱鞘炎って生後すぐじゃない?」って聞いたら、「いや、2 カ月ぐらいからしびれてる」。「えーっ!病院!」って。
サポーターズの座談会をたっぷりお届けしました。それぞれの子育てに「あの時、こうしたらよかった」があり、皆さん、反省や試行錯誤をしながら頑張っているんだと励まされました。
ちなみに、ココハレ編集部員は「下の子が生まれると、上の子に求め過ぎてしまう」という意見にドキッとしました。こちらは今日から、気をつけていきたいと思います!
ココハレでは乳児期の子育てのヒントになる記事をご紹介しています。
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