【サポーターズコラム】お気に入りのおもちゃは奪うもの!“海賊”の2歳娘に「おもちゃ、かして」を習得させたい|上野萌栞さん
子育て、おでかけ、家族の出来事…ココハレサポーターズがコラムで紹介します!
ココハレの企画を考えたり、親子で参加したりして、ココハレを盛り上げている「ココハレサポーターズ」。2024 年度は 7 人のお母さんたちが活動しています。
「サポーターズコラム」では日々の子育てのこと、おでかけの思い出、家族の出来事などをそれぞれが紹介していきます。
上野萌栞さんの悩みは 2 歳長女の“海賊”っぷり。欲しいおもちゃがあると、お友達が遊んでいても、叫んで奪おうとします。「おもちゃ、かして」を習得させようと試みる中で、気づいたこととは?
うまく言葉にできないことは分かりますが…
私の娘はこだわりが強めです。
特に「お気に入りのおもちゃ」は、公共のものであっても、他の利用者さんたちか使っているのを発見すると、「ギャーーーー!!!」と大きな声で叫び奪おうとします。
お前は海賊か!
娘は 2 歳になったばかりで、自分のものと他人のものの境界が発達上まだできていないことは分かります。
自分の言いたいことをうまく言葉にできないことも分かります。
相手の気持ちが分からないことも分かります。
しかし、望ましくない行動を注意しないのはまた別問題!「大声を出して相手を威嚇したら、おもちゃを奪い取れる」と学ばれては困ります。
何を分かっているのかは分からないが、何かしら分かっている
奪ったおもちゃで遊んでいる海賊予備軍の娘をむんずっと捕まえて、(相手のお子さんと親御さんに謝り…)部屋の隅に連れて行きました。
一番避けたいのは「なんか突然怒られた!」と思われること。
集中してもらうため、娘の目線は壁に、ギュッと両手を握り、娘の目をじっと見つめます。
明らかに目を逸らす娘。
分かっている。
「悪いことをした」ことなのか、「今から怒られる」ことなのか、何を分かっているのかは分かりませんが、何かしら分かっているのは確かです。
「…おもちゃを使いたい時は『かして!』って言うんだよ。ギャー!って叫んだらお友達がびっくりするよ」
「…ギャー!!じゃなくて、かして(手を出すジェスチャー)」
「…できそう?」
「…ウン…」
消えそうなくらい小さい声のお返事。
「よし、じゃあこの話はおしまいにしよう」
娘は「おしまい」の言葉を聞くとピューっとどこかへ行き、何事もなかったように遊び始めます。
本当に分かっているのか…?と不安にはなりますが、切り替えの速さも娘の強みだと信じて、特に追及はせず見守ります。
n回目に取得した「じゅんばん!!!!!」
しかし、このやりとり、実はn回目…。
毎回丁寧に注意しても、すぐには直らず、何回も何回も同じようなやりとりの繰り返し。「娘の耳に説教」です。
いつになったら「かして」を習得するのだろう…と考えていると、「ギャーーーーーーーーーーーー!!」と娘の声がしました。「またか!」と駆け付けると、
「じゅんばん!!!!!」
と交渉を始めました!
そもそも相手が遊んでいる真っ最中に「貸してくれ」と言うのは失礼ですが、娘にとっては大きな一歩!!
「奪う」と「交渉する」は大きな違いです。
結局おもちゃは貸してもらえず、恨めしそうな顔をしている娘。
「言葉で自分の意見を伝えられたね。ママ見てたよ。お友達が遊び終わったら借りようね」と声をかけましたが、ただ黙って、じっと、手に入らなかったおもちゃを見ていました。
あぁ、きっと突然「はい、どうぞ」ができるようになるんじゃなくて、ちょっとずつ、しゃべる言葉が変わったり、言わなくなったりして、成長しているんだ。
「できるかできないか」にとらわれず、「ちょっとずつ」を見逃さないよう、娘を見守っていきたいと思いました。
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