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第1子、第2子…出産前に知っておきたかったことは?〈前編〉|抱っこ、夜泣き、離乳食、夫婦関係…ココハレサポーターズが語りました

第1子、第2子…出産前に知っておきたかったことは?〈前編〉|抱っこ、夜泣き、離乳食、夫婦関係…ココハレサポーターズが語りました

ココハレ編集部員と一緒にココハレを盛り上げてくださっているココハレサポーターズ。2024 年度は 3 期の皆さんを中心に、子育てについておしゃべりする座談会を開いています。

今回は 3 期の 5 人が集合。「出産前に知っておきたかったこと」をテーマに語りました。

この記事は座談会の前編。抱っこ夜泣き離乳食、夫婦関係について、サポーターズからは「もっとこうしたらよかった」が続出しました。

後編では産後のメンタル、第 2 子が生まれた後の第 1 子への関わり、使えた・使えなかった子育てグッズについて語っています。こちらから

 

ココハレサポーターズは、高知県内のお母さんたちがココハレ編集部員と一緒に記事の内容を考えたり、取材に参加したりする活動です。

今回の座談会は 2024 年 11 月 14 日に開催。第 3 期から 5 人が参加しました。

第1子、第2子の出産前に知っておきたかったことは?
第1子、第2子の出産前に知っておきたかったことは?

【出産前に知っておきたかったこと】里帰り出産、夜泣き、メンタルの不調、夫婦の時間…

座談会ではまず、一人一人に「出産前に知っておきたかったこと」を挙げてもらいました。

――第 1 子の出産で、「これは知らなかった」「先に教えておいてほしかった」と感じたことはありますか?

甲木さん:出産も子育ても情報がすごくいっぱいあったので、「これを知らなかった」というのはあまりないです。本を読んだり、ネットを見たりして夫と役割分担を決めようとしたんですが、「沐浴は力が要るから夫の担当」ぐらいのレベルしか分からない。

――やってみないと分からないことはありますね。

甲木さん:そう、やってみないと分からない。あまり情報を入れ過ぎて、その通りにいかなかった時にきーっとなったら嫌だし。基本的なことだけ入れてたらいいのかなと。

尾森さん:何か、聞いてるうちに思い出せそう(笑)。

松本さん:そうそう。まだセピアな感じ(笑)。

甲木さんは「夫婦でもっとおでかけしておけばよかった」
甲木さんは「夫婦でもっとおでかけしておけばよかった」

甲木さん:それよりも夫婦の時間がなくなるというのを知っておきたかった。初めての出産後は、夫婦でおでかけがなかなかできない。妊娠の後半は切迫早産もあったりしたし、体調にも波があったので、出産までにもっと遠出してたらよかったなと思います。

新生児期は「ずっと泣いてました」

田中さん:私は新生児期と、離乳食が始まってからが大変でした。新生児期はとにかく夕方からずっと泣いてたんです。私が。

松本さん:あっ、私が?!

一同:(笑)。

田中さん:そう(笑)。夕方 4 時ぐらいになると急に悲しくなってきて…。

――たそがれ泣きですね。

田中さん:こんなになると思ってなかったし、分かんないですよ、娘がなんで泣いてるのか。「どうしたらいい?」みたいなのが 1 カ月続いて。新生児期が終わったぐらいに私もふっと良くなって、ちょっと楽になって。

一同:あー。

田中さん:女性ホルモンの影響でメンタルが不安定になるという情報は知ってたけど、実際になってみてめちゃめちゃしんどかった。産後ケアでちょっと落ち着いたというのもあったんですけど、本当に新生児期が一番しんどかった

一同:分かる…。

田中さんは「夕方からずっと泣いてました」
田中さんは「夕方からずっと泣いてました」

田中さん:支援センターで小さい赤ちゃんのお母さんが「何か涙が止まらない」と行っていて、私が通った道を通ってるなと。仲間がいて、「自分だけじゃない」と分かると、ちょっと楽になれる。人それぞれだとは思うんですけど、どんな感じの精神状態に陥ったかを知っておけば頑張れたというか、もっと気分の落ち込みも少なくなったのかなと思います。

産休中はパワフルに?!

松本さん:私、1 人目で切迫早産になりました。産休に入った途端、こんなに長期間、何も仕事しないっていうのが人生で初めてだなと。実家の片付けをしようと思って、実家から重い荷物をばんばん、ごみ処理場に運んで…。

尾森さん:なぜそんなことを!!

一同:(笑)。

松本さん:暇だから。

尾森さん:働きたかったのね。

松本さん:そう!「おなかが張る」っていう感覚も 1 人目って分からないし、定期健診に行ったら「安静にしてね」って言われるけど、何が安静か分からなかったし。薬をもらって飲んだら心臓がばくばくして、余計「よっしゃぁ!」みたいになって。

一同:いやいやいや!!

松本さん:高知城の天守閣まで登って…。

一同:ダメだって!!!

松本さんは「動きたかった!」
松本さんは「動きたかった!」

松本さん:出産後は実家で過ごしたんですけど、姉家族が帰ってきてくれたんです。出産後、私が赤ちゃんと 2 人きりになるっていうことが 1 秒たりともなくて。常に誰かが見てくれて、私は寝てお乳をやるだけ。常に大人が複数いるっていう状況がすごくよかった。

田中さん:会話できる環境って大事。

夜泣きが怖かった

尾森さん:私は出産後は子育ての不安があんまりなくて。メンタルが崩れたのが長女が 8 カ月の時。すごい夜泣きするようになって。

一同:あー。

尾森さん:それが恐ろしすぎて。2 人目も夜泣きだけが怖かったですね。

――寝ないんですか?

尾森さん:寝るけど、1 時間くらいで起きて。何で泣いてるのか分からなかったんですけど、2 人目になると分かるんです。赤ちゃんは「一緒にいてくれー!」って言ってるんですよね、基本的には。

尾森さんは「夜泣きが怖かった」
尾森さんは「夜泣きが怖かった」

尾森さん:一緒にいてあげればよかったのに、私は 1 人の時間が欲しくて。夜とか、したいことがあるじゃないですか。映画が見たいとか。今はどうでもいいんですけど、その時はどうしても割り切れなくて。一緒に寝てあげたらよかった。赤ちゃんに合わせればよかったんですよね。今でも思い出すと胸がぎゅーっとなります。

「スタイルを変えたくない」と「合わせないといけない」

坂本さん:私も里帰り出産ですが、逆にぎくしゃくしました。出産前は両親とすごく良好な関係だったんですけど、ガルガル期で「私が育てたい!」みたいな。

一同:あるある。

坂本さん:お世話になってるのに、生まれてからは「寝たから静かにして」。実家にいればいるほど、親戚も来ますよね。「今やっと寝たのに」みたいな。

坂本さんは「1人目の出産後はピリピリしていた」そう
坂本さんは「1人目の出産後はピリピリしていた」そう

尾森さん里帰り出産がいいか悪いかは、人それぞれですよね。

松本さん:うちは姉の子どもたちががんがん走って、おもちゃをバンバン鳴らしてたけど、私は全然気にならなくて。「うるさくても眠れる子になるわ」って思ってたけど、それが嫌だったんですよね。

坂本さん:うん、1 人目なのですごく嫌で。友達はまだ出産してなかったので、「子どもがいてもみんなと同じ生活スタイルよ」みたいなのもすごくあった。「自分の生活スタイルを変えたくない自分」と、「でも合わせなくちゃいけない自分」に挟まれてたのをいまだに覚えてます。今はどうでもいいですけど。

尾森さん:なんかもうね、遠くに行っちゃいましたね。

一同:(笑)。

【離乳食】「子どもによる」「子どものペースに合わせて」…つまりどうすれば?

ここからはテーマごとにご紹介します。今回、一番盛り上がったのが「離乳食」でした。

田中さん:離乳食が始まってから「子どもによります」「子どものペースに合わせてください」みたいなのが多過ぎて。

松本さん:書いてる書いてる(笑)

田中さん:つまり、どうしたらいい?

一同:(笑)。

田中さん:インスタで「まねるだけで 1 週間」とかやったんですけど、それすらしんどくって。まねるだけもしんどい。離乳食のスタンダードがよく分からないのに、「子どものペースに合わせて」って応用を利かせるの、無理じゃないですか?卵は初め、「耳かき 1 さじ」とか、どんくらい?

松本さん:あの「耳かき」って誰が言い始めたんだろ。何その基準。

尾森さん:多分、「どれくらいなんですか、実際」って言われて、「じゃあ、耳かき…」って出たと思うんです。

松本さん:でも、人によって。ごっそり取れる人とか。

尾森さん:違う!耳かきの方に合わせてると思う!耳あかじゃなくて(笑)。

一同:(爆笑)。

尾森さん:さじの方!内容物じゃなくって!

「『耳かき1さじ分』ってどこから?!」
「『耳かき1さじ分』ってどこから?!」

「べちゃべちゃ」が苦手な赤ちゃんもいる!

尾森さん:赤ちゃんって思っていたよりも「赤ちゃん」っていう生き物ではなくて、娘は娘。離乳食もすごい苦労したんです。上の子はべちゃべちゃが苦手なタイプで。

――なるほど。「すりつぶしてどろどろにせずに、固形をちょうだい」と。

尾森さん:そう。1 人目は分かんないですよね。「離乳食ではべちゃべちゃが苦手なタイプもいる」って書いてほしい。だいたい、ほうれん草とか玉ねぎペーストにして食べる?って話。だってまずいじゃないですか。

一同:(笑)。

尾森さん:怖いのは窒息とアレルギー。あとは自分でべーっと出したりしますよね。

坂本さん:うんちの状態を見て、まずいなと思ったらまた戻してね。

尾森さん:そう。喉に詰まらないようにちゃんと見ながら、もっと自由にしたらよかった。

「栄養」だけ考えてたら焦ります

松本さん:離乳食って栄養士さんが監修して指導してっていうのがほとんどじゃないですか。自治体の離乳食教室とか。でも、栄養だけじゃなくて、口の動きや歯の状態も関係ある。

――歯科も大事なんですよね。

松本さん:栄養、発達、歯科と総合して子どもが食べるところを見てもらわないと、口の中の様子って何人育てても分からない。舌がどう動いてるかとか、歯茎でつぶせる硬さとか。私らは歯茎でつぶさないし。

一同:(笑)。

尾森さん「赤ちゃん」と思わず、「動物だ」と思って観察した方がいい。ちゃんと伝えているんですよね、本人的に。ちゃんと見れば、こういうことを表現してるんだなって分かってくる。

松本さん:べーって出すのは防御反応なんですよね。苦いから飲み込めない、大きいから飲み込めないって表現してるのに、お母さんは「何で食べてくれないの」「うちの子、食べない」ってなる。

坂本さん:栄養学的に言われたら、食べない方が焦る。

一同:そうそう。

離乳食のべちゃべちゃが苦手なタイプもいる!
離乳食のべちゃべちゃが苦手なタイプもいる!

甲木さん:離乳食ってどういうふうに進めてました?タンパク質とか大まかに食材を決めて?

――おかゆをメインに…。

甲木さん:何かをトッピングするみたいな?

尾森さん:初めての食材はとりあえずつぶして食べさせてみて、「好きじゃないな」とか。実験ですよね。

――結局、月齢の目安で、「そろそろこっち…」みたいな。

松本さん:1 人目はアプリを使ってどの食材を食べたのか把握してたけど、今は…。

尾森さん「そばはもう食べた?」「多分…いや、分かんないっす!」

松本さん:ハンバーグに卵と牛乳を入れたら、実はあげてなくて…。だから、耳かきって大事。

一同:大事大事。

田中さん:時代によっても変わりますよね。卵も昔は「遅ければ遅いほどいい」だった。

どれだけ食べた?グラムで量らない方がいい!

甲木さん:離乳食をどれだけ食べたかも、分からないですよね。

田中さんグラムを量ってたけど、やめた方がいい。あんなのしんどい。

一同:そうそう!

松本さん:量っても、半分くらい服が食べてたり。

尾森さん:最初は分かんないですよね。「まだ食べるの?」みたいな。上の子は欲しいだけあげてたんですけど、半端じゃなく食べて。あれ、あげ過ぎだったなと。

一同:(笑)。

尾森さんそこまで食べさせなくていいし、完食させなくてもいいし。本人を見るしかないですよね。でも、欲しがるだけあげたらいくらでも食べるから。自分でもあるじゃないですか、何となく食べたい時。

松本さん:ずっとつまんでたい。

尾森さん:お互いやめ時が分からないのも、人間関係ですよね。

【夫婦関係】子育て、家事、仕事…最適な役割分担を探りながら

子どもが生まれるということは、家族が増えるということ。家庭をうまく回していくには時間がかかります。

松本さん:夫と自分の 2 人生活のところに子どもが 1 人増えるじゃないですか。3 人のタイミングが合うまで調整に時間がかかるし、子どもが 1 人増えるごとに、また。

甲木さん:人によるとは思いますが、男性は自分のペースを赤ちゃんに合わせるのが難しいのかな。ちょっと自分主体なのにイラッとしたりするわけですけど。

尾森さん:それは、それだけで座談会が終わる(笑)。

――「赤ちゃんが夜泣きしてるのに、夫は起きない」とかね。

坂本さん:うちも起きなかったですけど、逆に私は起きなくていいし、子どものことよりも家事全般をやってと思ってました。

尾森さん:確かに。今は寝ててくれ、備えててくれ。

坂本さん:そう。「この時間は私が起きるから、その代わりに掃除、ご飯、洗濯は全部やって」。夫は働いてるので制限はあるんですけど、私のストレスがない方法を聞いてくれました。

尾森さん:ステキ!

ストレスのない役割分担とは?
ストレスのない役割分担とは?

松本さん:うちも「あなたは仕事に備えて、夜は寝てて」っていうはずだったけど、私が起きない。

一同:(笑)。

松本さん:今は夫が夜、末っ子を別の部屋で寝かしつけてくれて、私は上の 2 人と寝て。どうしても泣きやまなかったら授乳しに来て、また連れて行ってくれます。

一同:すごい!

毎週違うメンバーで活動?!

松本さん:赤ちゃんってどんどん成長するから、 1 週間くらいで変わる。最近は毎週違うメンバーで活動してるみたいな、ファミリーが。

一同:(笑)。

松本さん:学校も転校生が来たら、クラスのエネルギーが変わるでしょ?それが毎週行われてるみたいな感覚だから、慣れるのにものすごく時間がかかるな。

坂本さん:そうそう。赤ちゃんのことで悩んでても、成長のサイクルが早いから。

尾森さん悩んでるうちに終わりますよね。

坂本さん:悩むことも大事だけど、悩み過ぎもしなくてもいいかな。

【夜泣き】抱っこで寝かしつけより、一緒に寝てあげればよかった

赤ちゃんの子育てでしんどいのが、睡眠が満足に取れないこと。夜泣きの対応で追い詰められることもあります。

――尾森さん、夜泣きの対応はどうされてました?

尾森さん:1 人目は…耐えてました。

――抱っこして?

尾森さん:そう。それがよくなかったなって。かと言って、放置は心が痛くてできない。一緒に寝ればよかった。「赤ちゃんと一緒に寝ちゃいけない」「大人の布団で寝かせたら危険」って言われるけど、赤ちゃんは一緒に寝ると、幸せそうな顔して寝るんですよ。いい方法はないのかな。

田中さん:私は添い寝してました。娘は触ってあげてないと寝ないタイプだったので。

尾森さん:そっちの方がいいですよね。大人のふかふかのベッドに放置するのは、痛ましい事故も起きてるからいけないですけど、そんなに脅さなくても…。赤ちゃんも一緒に寝た方が安心するだろうし、親も楽なのに。

赤ちゃんと大人は一緒に寝ていい?
赤ちゃんと大人は一緒に寝ていい?

甲木さん:うちも自分で横を向くようになったので、窒息防止クッションとかは買わなかった。

尾森さん:窒息防止クッションに埋もれるとも言うし。

甲木さん結局、しっかり見るしかないですよね。

自由に動けると、快適に寝てくれる

甲木さん:うちはベビーベッドで寝かせてたんですけど、動き始めて頭が柵にがんがん当たるようになったので、これはよくないなと。ベッドを崩して、床の自分の敷き布団の横にマットを敷いて。そしたら、自由に動けるから、すごく快適に寝てて。

田中さん:気づいたら、絶対逆向いてる(笑)。

松本さん:上の子はもう年長なのに、夜中に起きて、布団を越えて私の横に来て、ばしっ!

坂本さん:それ、小学 3 年男児でもまだ来ます。

一同:まだ?!

赤ちゃんは動き始めたら、ベビーベッドでも自由
赤ちゃんは動き始めたら、ベビーベッドでも自由

 

サポーターズの座談会・前編をお届けしました。それぞれの子育てに「あの時、こうしたらよかった」があり、皆さん、反省や試行錯誤をしながら頑張っているんだと励まされました。

後編では産後のメンタル、第 2 子が生まれた後の第 1 子への関わり、使えた・使えなかった子育てグッズについて語っています。こちらから

 

ココハレでは乳児期の子育てのヒントになる記事をご紹介しています。

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この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小 3 と年長児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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