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不登校の子の親たちがつながる場所に…保護者が運営する「はまゆう おむすびの会」がスタート|イベントや語り合う会を高知市の「はまゆう教育相談所」で開催します

不登校の子の親たちがつながる場所に…保護者が運営する「はまゆう おむすびの会」がスタート|イベントや語り合う会を高知市の「はまゆう教育相談所」で開催します

お子さんの不登校と向き合っている保護者は、一人で悩みを抱え込む傾向があるそうです。

不登校や子育ての悩みの相談に乗る高知市のボランティア団体「はまゆう教育相談所」では、親同士が悩みや不安などを語り合う「不登校の子を持つ親の会」が続けられてきました。

その活動を土台に、保護者主体の「はまゆう おむすびの会」が 2026 年 7 月にスタート。限られた保護者だけで語り合う従来の会に加え、誰でも参加できるオープンなイベントを 8 月 29 日に初開催します。

運営を担うママたちは「誰にも頼れず悩んでいる方はたくさんいると思う。相談先に足を運ぶきっかけを作り、親同士でつながって元気になれる会にしたい」と話しています。

 

無料で相談できる「はまゆう教育相談所」は、高知市の小津高校の南側にある高知県立塩見記念青少年プラザ 3 階にあります。ボランティアで運営されており、現在は元小学校校長の横田隆さんが所長を務めています。

横田さんはこれまで心の教育センターの所長も務め、公認心理師などの資格を持っています。

「はまゆう教育相談所」についての詳しい記事はこちら▼
子どもの不登校、子育てに悩んだ時は?|高知市の「はまゆう教育相談所」に相談できます

不登校の子をサポートするためには…「親自身が元気であることが大切です」

横田さんは、不登校の子にとって家庭で過ごす時間は「再び羽ばたくために休憩する時間」だと語ります。

不登校の個別相談を受けています
不登校の個別相談を受けています

そのためにも、「まず親自身が元気で安定していることが大切」。

「親への支援をしなければ子どもの支援にはつながらない」という思いから、親同士が集って語り合う「不登校の子を持つ親の会」を 2021 年に始めました。

過去に相談経験がある保護者などが、秘密厳守で参加。安心安全な空間で、子どもの近況や自分の感情などを一人ずつ話し、傾聴します。月 1 回程度で、これまで 50 回以上続けてきました。

保護者が語り合う会は、窓の大きな明るい部屋で開いています
保護者が語り合う会は、窓の大きな明るい部屋で開いています

特徴は、単なる座談会や話し合いではなく、「シェアリング方式のカウンセリング」であること。互いにそれぞれの話を深め合う仕組みです。

長年相談に関わる横田さんは、「どれだけ機器が発達しても、人は人の中でしか癒されないと思う」と経験から語ります。

現在は小学校中学年から大学生ほどの年齢の子を持つ親 10 人ほどが参加しています。

親同士で近況語り…「自分を責めることが減った」「みんなで子育てしている感覚」

ある週末の会を取材させてもらいました。

数人のお母さんと、横田さん、はまゆう教育相談所のスタッフが円形に椅子を並べて顔を合わせます。お茶やお菓子もあり、雰囲気はとても穏やか。

「最近〇〇ちゃんの様子はどう?」

進行の横田さんが、保護者に一人ずつ近況を問いかけます。お母さんたちは子どもの様子から感じること、不安や期待など、胸の内を率直に語ります。

「良かったね」「それができたの 2 回目じゃない?」。時にみんなで笑い、時に涙をぬぐい、会は進みます。

横田さんが進行し、一人ずつ近況を聞いていきます
横田さんが進行し、一人ずつ近況を聞いていきます

参加しているお母さんたちはこんなふうに語ります。

「不登校が始まったばかりのお子さんもいれば、その時期を抜けたお子さんもいる。皆さんからいろんな言葉をもらえて、本当に視野が広がった。自分自身が助けられているけど、他の人の助けにもなれるのがいいなと思う

「職場や周囲は子どもが不登校だと理解してくれているけど、本音で話しづらいこともある。ここではちょっとした笑い話にもできるのがありがたい」

「みんなの子どもには会ったことがないけど、みんなで子育てをしている感覚ですね」

時に笑いがこぼれることも
時に笑いがこぼれることも

あるお母さんは不登校が始まった数年前、ネットなどでさまざまな情報を集め続ける日々でした。それが今はなくなったといいます。

「ここでありのままの自分を出して話す中で、外の情報やネットの記事よりも、子どもの様子に意識が向くようになった。心持ちが変わったなと思います」

安心できる空間で率直な思いを話すことができます
安心できる空間で率直な思いを話すことができます

以前は「親である自分をすごく責めていた」とも話します。

「でも同じ立場のお母さんの話を聞いていると、誰も悪くない。『誰に責める権利があるの?』と思うくらい、みんな頑張っているなと感じて、自分を責めることも減りました

真っ暗なトンネルの中にいる子ども本人や家族の状況を分かってくれて、状況が変わったら一緒に喜んでくれる人がいる。それが良かったなと思います」

不登校の相談先を見つけるきっかけに…「人と人の縁を結ぶ温かい場所」へ

こうした「不登校の子を持つ親の会」を土台に、2026 年 7 月から「はまゆう おむすびの会」がスタートしました。

数年前から「不登校の子を持つ親の会」に参加している寺村妙さんを代表に、親が主体となって運営します。寺村さんは保健師でもあります。

「おむすびの会」では、保護者同士で語り合う従来の会を「クローズの会」という名前で継続しています。

さらに、誰でも参加できるイベント「オープンの会」を年 7 回程度企画していきます。

「不登校や行きづらさを感じている子どもはたくさんいて、みんなが相談に結び付いているわけではない。私たちの経験も生かしつつ、自分に合った相談先を見つけるきっかけの一つになれば」と寺村さん。お父さんの参加も呼びかけています。

「はまゆう おむすびの会」代表の寺村妙さん(右)
「はまゆう おむすびの会」代表の寺村妙さん(右)

「おむすびの会」の名前の由来は、「人と人の縁を結ぶ温かい場所になるように」という思いから。

「一つ一つの米粒は小さくてばらばらだけど、集まれば大きな形になれる」と寺村さんは期待を込めます。

親は日々悩みながらも、わが子のために懸命に歩んでいます。「この会に来て、一人でも明日に向かって元気になってもらえたら。つらい中にも、光が射す何かがここにはあると思います」

はまゆう教育相談所で子どもたちが描いた絵。それぞれに良さがあります
はまゆう教育相談所で子どもたちが描いた絵。それぞれに良さがあります

「それぞれの子どもの良さを話して、みんなで膨らませたい。いい意味で依存しやすい世の中に変えるために、『おむすびの会』が役に立てば」と横田さんも言います。

安定した運営のために、「おむすびの会」は年間 3 千円から寄付を募ることにしました。不登校に関わる現状を知って応援してもらおうと、企業・団体にも呼びかけています。

理由は、子どもが不登校になると、子どもの世話などのために休職・離職を考える親が少なくないため。

「企業にとって大きな損失だと思うし、特に母子家庭では過酷な状況に追い込まれている方がいるのでは。単に親や学校の問題ではなくて、社会で広く一緒に考えてもらえればと思っています」と寺村さんらは話しています。

詳しくは「はまゆう おむすびの会」のインスタグラムへ。

8月29日に3高校の特色を紹介するオープンイベントを初開催!無料で誰でも参加できます

「はまゆう おむすびの会」は、初めての「オープンの会」を 8 月 29 日 13:30 から、高知市の塩見記念青少年プラザ 3 階で開催します。

「学校のことを色々聞いてみよう!~進路を考える~」と題し、高知北高校、太平洋学園高等学校、ヒューマンキャンパス高等学校の特色や学びについて、各校の校長先生が紹介します。

参加無料で、お子さんの参加も大歓迎。はまゆう教育相談所(088-824-5058)へ申し込んでください。

相談は予約制…まず電話で問い合わせを

はまゆう教育相談所では「子育てに関する相談」「子どもの悩みに関する相談」に対応しています。

相談は予約制です。まず電話で連絡してください。

はまゆう教育相談所

  • 住所:高知県高知市小津町 6-4、高知県立塩見記念青少年プラザ 3 階
  • 電話:088-824-5058
  • メール:hamayuu5058@kpb.biglobe.ne.jp
  • 開設時間:月、火、木、金曜 9:30~16:00。相談は予約制です。土日も対応しています。

この記事の著者

徳澄裕子

徳澄裕子

小学4年生の男の子の母です。「一緒に遊ぼう」と言ってくれるうちは、体力を振り絞って頑張りたいと思います。1986年生まれ。

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