手足口病が安芸、高知市、中央西、須崎で注意報。ヘルパンギーナが増えています(2023年9月18~24日)

さまざまな病気から子どもを守るために知っておきたいことの一つに、感染症の流行状況があります。高知県内で増えている感染症についてお知らせします。
今週は手足口病が増え、安芸、高知市、中央西、須崎で注意報です。
咽頭結膜熱が中央東、中央西、須崎で注意報です。
水痘(水ぼうそう)が須崎、幡多で注意報です。
ヘルパンギーナが増えています。ご注意ください。
感染症の症状や対応について「教えて!吉川先生」で解説しています。
夜間、休日…子どもが急に熱を出した時の対応は?受診は?「子どもの発熱」まとめ
目次
警報値、注意報値を超えている感染症
増えている感染症
新型コロナウイルス感染症に注意しましょう
新型コロナウイルス感染症の主な症状は、発熱、咳、全身倦怠(けんたい)感などの感冒様症状です。頭痛、下痢、味覚障害、嗅覚障害が出ることもあります。
密閉、密集、密接の空間では感染が拡大するリスクが高くなります。自らの感染を防ぐだけでなく、他の人に感染させないように、感染予防の基本をしっかり実行してください。
新型コロナは感染症法上の位置付けが「 5 類」に移行し、患者数の把握方法が変更されました。高知県と高知市が指定する 44 の医療機関(内科と小児科)による定点把握となっています。

インフルエンザに注意しましょう
インフルエンザが流行期に入りました。全国でも増加しています。
例年は 1~2 月頃に流行のピークとなりますが、今シーズンは同時期と比較して多い報告数で推移しています。ワクチン接種を希望する人は、早めに接種しましょう。
SFTS、日本紅斑熱、つつが虫病…ダニの感染症に注意しましょう
ダニの感染症には、マダニが媒介する「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」「日本紅斑熱」、ツツガムシによる「つつが虫病」があります。予防には、マダニやツツガムシにかまれないことが重要です。
- 野外で活動する時は長袖、長ズボン、長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
- マダニを防ぐ虫よけ剤(有効成分はディート、イカリジン)を活用しましょう。
- 地面に直接座らず、敷物を使用しましょう。
- 活動後は体や衣服をはたき、帰宅後はすぐに入浴し、マダニにかまれていないか確認しましょう。
- 散歩などでペットにマダニが付き、家に持ち込まれることがあるので、注意しましょう。
野山に入った後、数日から数週間程度の間で発熱などの症状が出た場合は、医療機関を受診してください。
日本脳炎ウイルス感染に注意しましょう
高知県内に日本脳炎ウイルス感染への注意喚起が発表されています。予防対策はこちらです。
- 野外で活動する際は皮膚の露出を避ける。防虫スプレーなどで蚊に刺されないように注意する
- ワクチンの定期接種の対象になっている子どもは接種する
- 十分な栄養を取り、過労を避ける
保健所の管轄について
各保健所の管轄は以下の通りです。
- 高知市=高知市保健所(高知市)
- 安芸=安芸福祉保健所(安芸市、室戸市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村、芸西村)
- 中央東=中央東福祉保健所(南国市、香南市、香美市、本山町、大豊町、土佐町、大川村)
- 中央西=中央西福祉保健所(土佐市、いの町、仁淀川町、佐川町、越知町、日高村)
- 須崎=須崎福祉保健所(須崎市、梼原町、津野町、中土佐町、四万十町)
- 幡多=幡多福祉保健所(宿毛市、土佐清水市、四万十市、大月町、三原村、黒潮町)
「高知県の感染症情報」は高知県が行っている感染症発生動向調査をもとにお届けしています。毎週水曜日に更新します。
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