突発性発疹が急増しています|高知県の感染症情報(2023年3月13~19日)

さまざまな病気から子どもを守るために知っておきたいことの一つに、感染症の流行状況があります。高知県内で増えている感染症についてお知らせします。
今週は突発性発疹が急増しています。ご注意ください。
感染症の症状や対応について「教えて!吉川先生」で解説しています。
夜間、休日…子どもが急に熱を出した時の対応は?受診は?「子どもの発熱」まとめ
目次
警報値、注意報値を超えている感染症
【警報値】大きな流行の目安です
今週はありません
【注意報値】流行が広がっています
今週はありません
増えている感染症
感染性胃腸炎…安芸で急増しています
インフルエンザ…中央西で増加しています
A群溶血性連鎖球菌咽頭炎…幡多、中央東で急増しています
突発性発疹…安芸、高知市、中央東で急増しています。高知県全域で急増しています
RSウイルス感染症…高知市で急増しています
インフルエンザに注意しましょう
定点医療機関における迅速診断ではインフルエンザA型が 152 件、B型が 4 件、A型とB型の同時検出が 2 件報告されました。
学級閉鎖の報告が続いています。
インフルエンザは突然の発熱で始まります。半日以内に 38 度を超える高熱となり、発熱が 3 日程度続きます。頭痛や筋肉痛を伴う場合もあります。
帰宅後の手洗い、せきエチケット、マスクの着用など感染予防を心掛けましょう。
感染性胃腸炎(ノロウイルス)に注意しましょう
定点医療機関からのホット情報で、ノロウイルスによる胃腸炎の報告が続いています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は 1 年を通じて発生していますが、特に冬場に流行します。帰宅時や調理・食事前、トイレの後にはせっけんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
便や嘔吐(おうと)物は直接触れないようにして処理しましょう。「教えて!吉川先生」で紹介しています。

SFTS、日本紅斑熱、つつが虫病…ダニの感染症に注意しましょう
ダニの感染症には、マダニが媒介する「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」「日本紅斑熱」、ツツガムシによる「つつが虫病」があります。予防には、マダニやツツガムシにかまれないことが重要です。
- 野外で活動する時は長袖、長ズボン、長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
- マダニを防ぐ虫よけ剤(有効成分はディート、イカリジン)を活用しましょう。
- 地面に直接座らず、敷物を使用しましょう。
- 活動後は体や衣服をはたき、帰宅後はすぐに入浴し、マダニにかまれていないか確認しましょう。
- 散歩などでペットにマダニが付き、家に持ち込まれることがあるので、注意しましょう。
野山に入った後、数日から数週間程度の間で発熱などの症状が出た場合は、医療機関を受診してください。
保健所の管轄について
各保健所の管轄は以下の通りです。
- 高知市=高知市保健所(高知市)
- 安芸=安芸福祉保健所(安芸市、室戸市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村、芸西村)
- 中央東=中央東福祉保健所(南国市、香南市、香美市、本山町、大豊町、土佐町、大川村)
- 中央西=中央西福祉保健所(土佐市、いの町、仁淀川町、佐川町、越知町、日高村)
- 須崎=須崎福祉保健所(須崎市、梼原町、津野町、中土佐町、四万十町)
- 幡多=幡多福祉保健所(宿毛市、土佐清水市、四万十市、大月町、三原村、黒潮町)
「高知県の感染症情報」は高知県が行っている感染症発生動向調査をもとにお届けしています。毎週水曜日に更新します。
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