探究学習も学級通信も進化中!!高知市で「オモロー授業発表会」|生徒の「面白がる力」を引き出すって?幼稚園から高校までの教員らがユニークな授業を紹介しました

「今どきの授業」ってどんなイメージがありますか。小学校の授業でもタブレットが導入されたり、物事を深く掘り下げて学ぶ「探究学習」が取り入れられたり、授業の“かたち”は時代に合わせて少しずつ変わってきています。
子どもたちが面白がるような授業を広げたい。そんな思いを持った教員らがそれぞれの取り組みを紹介する「オモロー授業発表会」が高知市内で開かれ、ココハレ編集部がのぞいてきました。
今回は教員 4 人と支援団体主宰者 1 人の 5 人が登壇しました。デジタルを活用した学級通信や、生徒の「面白がる力」を引き出す探究学習など、オモローな授業を紹介します。
目次
【オモロー授業とは】全国で240回以上開かれています
ココハレ編集部が取材した「オモロー授業発表会 in 高知」は 2026 年 8 月 29 日、高知市の春野ピアステージで開かれました。
「オモロー授業発表会」は 2023 年に大阪で始まり、全国で 240 回以上開かれている教育対話イベントです。新しい取り組みをしている「オモロー(面白い)」な教員や保護者らが発表し、参加者がその感想を語り合います。
今年 1 月に続き、2 回目の開催です。不登校の子を持つ親らが集まり活動しながら学び合う「トーキョーコーヒー」を主宰する松本加奈さんを中心に準備を進めてきました。
当日は教員や保護者、不登校支援団体関係者ら約 40 人が参加しました。
1 回目の内容はこちらで紹介しています。
高知で初開催!「オモロー授業発表会」に行ってみた|先生同士で対話できてる?「子どもが自ら選ぶ授業」って?公立小中学校の新しい取り組みが紹介されました

発表の場をつくり、面白がる力を再起動!
土佐塾中・高校の総合学習主任の野崎浩平さんは「『3 つのbe』を大切にする探求のあり方」というテーマで発表しました。
高校では 2022 年度に「探究」が必修授業となり、生徒自らが課題を設定して調査・分析する学びが重視されるようになりました。
野崎さんは中学受験で疲労して入学してくる生徒が目立つと説明した上で、「昨年から面白がる力を再稼働させるべく、発表の場をつくっている」。
探究授業の一環として生徒による発表会を開催。ビートボックスやロッククライミングなどそれぞれの得意分野や趣味を披露・展示したといいます。
探究活動への評価を一工夫し、次の三つの指標を取り入れました。
- 「Be Passinate(情熱的であろう)」
- 「Be Crazy(夢中になることを見つけよう)」
- 「Be Deep(より深く学ぼう)」
発表会の狙いについて野崎さんはこう説明します。
「千人のお客さんの前で発表して、うわっ!っとなる瞬間を経験してもらうのを大事にしました。これからもあの場に立ちたいという思いを生徒に持たせたい」
生徒が主体的に自分を表現していくことで一皮むける機会にもなったかもしれませんね。
時間割、宿題を「見える化」
はりまや橋小学校の小野川学教諭は、情報通信技術(ICT)を取り入れて算数の体積計算や体育のマット運動の体の動かし方チェックをしていると報告しました。
保護者向けに宿題や時間割をデジタルで作成し、そのQRコードを学級通信に張り付けて「見える化」にも取り組んでいるそう。
「ICTを使えば、すぐにみんなと共有できるのが強み。ICTを通じて子どもたちが学ぶことが楽しいという授業をしていきたい」と意気込みました。
タブレットは「筆記用具の一つ」。参加者が思い思いに意見交換
各発表の合間には参加者が意見を述べ合います。
- 中学生はAI頼りになってしまい、自己表現が苦手になってきている。活用の仕方を探りたい
- 今の時代、タブレットは筆記用具の一つという考え方も大事
- 公教育の枠にはまらないものにも調整していける教員でありたい
教員や保護者らが互いの悩みや意見を共有しながら、よりよい学校の在り方を探りました。
生徒たちだけでなく、先生にだっていろいろな悩みがあるんですね。それはきっと生徒たちの力を伸ばしたいというのが根底にあるんでしょうね。
不登校の児童と親を孤立させない仕組みづくりを
学校に行かない子を持つ親や、賛同する大人が活動しながら学び合う「トーキョーコーヒー高知ぴっぴ」を主宰する松本加奈さんもマイクを握りました。
松本さんの長男は昨年、小学 5 年生の時に不登校になりました。突然のことでしたが、うろたえることはなかったそう。
それは以前に不登校の子らを支援する団体の活動に参加した経験が役に立ったと言います。
「(不登校児童を)温かく支え合う人がいることを知っていたので、子どもに『大丈夫だよ』と言って受け止めることができた」
思いがけずわが子が不登校になれば、どう対応するでしょうか。
「学校の何が嫌なの?」「頑張って行かないとダメ」と言いたくなる気持ちもあるかもしれません。
松本さんは地域で不登校の子や保護者を支える仕組みの必要性を訴え、「子どもを無理に変えようとするのではなく、大人が楽しむ空間こそ子どもにとっても楽しく過ごせる場所になる」と呼びかけました。
実行委員の松本さんは「異なる考え方を持つ人の意見に耳を傾けることで、悩みを持つ人がヒントを得る機会になりました。これを機に新しいつながりを広げたい」と手応えを感じたようです。
「やってみたい」を引き出す授業づくり
このほか幼稚園や小学校の先生が主体性を育てる教育などについて語りました。
第 3 回のオモロー授業も計画中!12 月 12 日(土)に高知工業専門学校で開かれるそうで、現役の高専生が中心となって準備を進めています。
子どもたちが「オモロー!」って思える授業が増えていく未来ってワクワクしませんか。次回以降も楽しみです。
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