防災グッズの性能や取り付け方を「防災いのぐ記者」が学びました
「防災いのぐ記者」は、次世代の地域防災のリーダー育成を目指して、高知の中学生が災害への備えを学習する高知新聞社の取り組みです。
今回の研修会では、ホームセンターを運営するフタガミの社員の皆さんから、ガラス飛散防止フィルムの貼り方や家具の転倒防止器具の取り付け方法などを学びました。
皆さんのご家庭では、地震の揺れから身を守る対策はできていますか?
一気にすべての対策を施すのは、お金も時間もかかって大変ですよね。まずは「ホームセンターへ買い物に行くたびに、防災グッズを一つ購入する」など、小さなことから始めてみませんか。
揺れに備え 命守ろう フタガミ社員が防災指南 高知市で「中学生記者」研修
(高知新聞 2021 年 2 月 2 日より)
高知県の中学生が災害への備えを学ぶ高知新聞の「防災いのぐ記者」研修会がこのほど、高知市内で開かれた。ホームセンターを運営するフタガミの防災担当社員が、市販の防災グッズの性能などを紹介しながら、地震への揺れ対策を解説。「命を守るのが何より大事。その上で人を助ける人になって」と訴えた。
フタガミは2005年に防災の出前教室をスタート。防災士の資格を持つ社員らが、要請に応じて家具転倒防止のこつ、窓ガラス飛散防止フィルムの貼り方などを無料で指導。近年は年50件程度、開催している。
「防災いのぐ記者」研修会は1月30日に開かれ、岡林哲史さん(48)ら3人が講師を務めた。熊本地震で被災した家屋を示し、「揺れの最中は何もできない」と強調。「揺れには事前に備えるしかない」と家財の転倒対策や、配置の見直しを促した。
特に家具と天井の間に取り付ける突っ張り棒の転倒防止器具は、天井がたわみ外れる可能性があると指摘。天井と器具の間に板を挟み強度を上げる一手間を紹介した。
防災意識持続のこつとして、激しい揺れに襲われた時の自室の家具や窓ガラスを想像することを提案。「重い物を頭より上に置かないことなどは、小さくても命を守る。一気に満点にする方法はないので日々、ポイントを積み上げる意識を」と締めくくった。
安芸郡田野町の田野中学校2年の高松和央さんは「(強い揺れを想像して)部屋の家具のことを考えたら怖い」と顔をしかめ、「器具の取り付けのこつも習ったので、周りに伝えてみたい」と話していた。(新田祐也)