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一宮小に「らんまん」教室が登場しました!|週刊高知の子どもニュース(2023年5月22~28日)

一宮小に「らんまん」教室が登場しました!|週刊高知の子どもニュース(2023年5月22~28日)

NHK連続テレビ小説「らんまん」にちなんだユニークな教室が高知市の一宮小学校に登場しました。牧野富太郎博士ゆかりの五台山に見立てたすべり台や、半透明のビニールに囲まれた「温室」などで、子どもたちが歓声を上げて楽しんでいます。

2023 年 5 月 22 ~ 28 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

磯の生き物図鑑作った!児童ら採集し観察 大月町の黒潮生物研

(高知新聞 2023 年 5 月 23 日掲載)

大月町西泊の公益財団法人黒潮生物研究所でこのほど、磯の生き物の観察会が開かれ、参加した子どもたちが採集した生き物を手作りの図鑑にまとめた。

真剣な表情で海の生き物を観察する子どもたち(大月町西泊の黒潮生物研究所)
真剣な表情で海の生き物を観察する子どもたち(大月町西泊の黒潮生物研究所)

足摺宇和海国立公園内には約1200種の海洋生物が確認されている。豊富な生き物を知ってもらおうと同研究所と世界自然保護基金(WWF)ジャパンが共同で実施した。

宿毛市などから参加した約20人は20日、研究所周辺の地磯で生き物を採集。同研究所で図鑑と照らし合わせ、研究員からアドバイスを受けながら種類を特定した。中には沖縄などで食べられるシラヒゲウニのほか、「これは何だろう」と専門家を悩ませる生物も。子どもたちは真剣な表情で、気付いた特徴や色鉛筆でのスケッチをA4用紙にまとめた。

高知市から家族で参加した野田政志さん(37)は、「生き物の多さに改めて驚かされた」。息子の航生君(6)は「楽しかった。海を大切にしたい」と笑顔だった。

この日見つけた計39種は、同研究所ホームページ内の「Web図鑑 黒潮の生き物たち」で紹介している。(坂本出)

小学校の生活に慣れておこう!  児童・園児がサツマイモ植え付け 大豊町

(高知新聞 2023 年 5 月 24 日掲載)

大豊町の義務教育学校大豊学園の1年生と、町内の2保育所の年長園児が22日、同校の畑でサツマイモの植え付けを体験した。小学生が園児を優しく手助けしながら「おいしく育ってね」と汗を流した。

サツマイモのつるを畑に植える子どもたち(大豊町中村大王)
サツマイモのつるを畑に植える子どもたち(大豊町中村大王)

来春入学する園児に小学校の生活に慣れてもらおうと、同校が実施。この日は児童11人、園児18人が学校近くにある畑(約150平方メートル)に集合。畑を管理する同町川口の農家、猪野大助さん(39)のアドバイスを受け、畝に深さ5センチほどの穴を掘って約100株のつるを植えた。10月にも収穫できる見込みで、給食や焼き芋にして味わう予定。

大杉保育所の大利千晴ちゃん(5)は「みんなと植えられて楽しかった。スイートポテトにして食べたい」と笑顔で話していた。(谷沢丈流)

子ども食堂で製粉体験 米粉使用のたい焼き「もちもち おいしい」 土佐清水市

(高知新聞 2023 年 5 月 25 日掲載)

地域の農業や食の安全について学ぼうと、土佐清水市下ノ加江の子ども食堂「虹の花」でこのほど、近くの田んぼで収穫した米を使った米粉作りを児童が体験した。

製粉機にかけられ、パウダー状になった米粉を見学する子どもたち(土佐清水市下ノ加江)
製粉機にかけられ、パウダー状になった米粉を見学する子どもたち(土佐清水市下ノ加江)

同食堂は、アレルギーを持つ子どもも食べられる米粉メニューを開発中。農業や食の取り組みを支援する宅配ピザの「ドミノ・ピザジャパン」(東京)の助成で、製粉機や製麺機をそろえ、自家製の米粉を活用できるようになった。

月に1度の食堂開催日だった21日は、食堂スタッフで、下ノ加江地区で農業を営む松岡誠一さん(32)が、児童約20人に米作りの過程を説明。その後、児童は製粉機に、米の品種「ミルキークイーン」を流し込み、パウダー状になる工程を見学した。

真っ白でさらさらになった粉に児童も興味津々の様子。小麦の代わりに米粉を入れたたい焼きも振る舞われ、児童は「もちもちしておいしい」「米粉ってすごい!」と味わった。松岡さんは「いろんな食べ物に使える米には可能性がある。ご飯粒は残さずきれいに食べましょうね」と呼びかけていた。(小笠原舞香)

親子で米と酒造り体験へ オーナーら、まず田植え 四万十町の無手無冠

(高知新聞 2023 年 5 月 25 日掲載)

四万十町大正の酒造会社、無手無冠(山本勘介社長)の「四万十川源流 米作り・酒造り体験教室」がこのほど、同町弘瀬で始まり、県内外の参加者らが苗の手植えに汗を流した。

紙シートの上に苗を植える参加者(四万十町弘瀬)
紙シートの上に苗を植える参加者(四万十町弘瀬)

農業と酒造りの伝統を肌で感じてもらおうと、全国に先駆け1994年に始まった日本酒オーナー制度。同町の主要品種ヒノヒカリの田植えから仕込み、瓶詰めまでの全工程が体験でき、人気を集めている。

29回目の今年は20日、愛知県や和歌山県などの9組17人と蔵人(くろうど)ら約30人が田植えに参加。約7アールの水田に紙を敷き、雑草を減らす紙マルチ農法での手植えに汗を流した。

高知市から父子で初参加した一ツ橋小学校6年、隅田篤志君(11)は「田んぼの感触は思ったより気持ちよかった。お父さん、おじいちゃんがおいしくお酒を飲むのが楽しみ」と、泥だらけの足を洗いながら喜んでいた。

今後、草取りや稲刈りを経て、10~12月に麹(こうじ)造りや仕込み、搾り、瓶詰めを体験する。(小林司)

地酒「とみやま」酒米を児童ら田植え 四万十市

(高知新聞 2023 年 5 月 26 日掲載)

四万十市富山地区の地酒「とみやま」の原料に使う酒米の田植えが25日、同市大用で行われた。地元の農家や子どもたち約30人が泥の感触を楽しみながら作業した。

地酒「とみやま」の原料米を植える児童ら(四万十市大用)
地酒「とみやま」の原料米を植える児童ら(四万十市大用)

同地区の農家らでつくるとみやま酒米生産部(西村悦男部長)は、地域振興策として2001年から酒米「吟の夢」を栽培。今年は約2・4ヘクタールに植え付けた。同市の藤娘酒造が醸造を手がけ、12月ごろに仕上がる予定。

田植えには、地元の生産者や小中学校の児童生徒、保育所の園児らが参加。田んぼに足を入れ「思ったより深い!」と驚きながら、苗を一本一本手植えした。大用小5年の平野茜君(10)は腰に手を当て「きつい、けど楽しい。たくさん育ってほしい」と笑顔だった。 (川田樹希)

教室「らんまん」ワールドに 高知市一宮小

(高知新聞 2023 年 5 月 26 日掲載)

NHK連続テレビ小説「らんまん」にちなんだユニークな教室が高知市一宮西町1丁目の一宮小に登場し、子どもたちが歓声を上げて楽しんでいる。

教室で大人気の「らんまんすべり台」。五台山をイメージして、児童が色を塗った。谷雄二教諭と一緒にすべって楽しむ(写真はいずれも高知市の一宮小学校)
教室で大人気の「らんまんすべり台」。五台山をイメージして、児童が色を塗った。谷雄二教諭と一緒にすべって楽しむ(写真はいずれも高知市の一宮小学校)

同校の特別支援学級「しなね学級」(全6学級)の教員と児童たちが生活単元学習などの一環として4月上旬から準備。一室をまるごと使い、牧野富太郎博士ゆかりの五台山に見立てたすべり台、半透明のビニールに囲まれた「温室」など多彩な遊び空間に生まれ変わらせた。

「復活ロープーウェイ」と書かれたコーナーは、半世紀前に五台山で運行されていたロープモノレールをモチーフにしたもの。ボードに座って坂道をすべり、「国分川」と書かれた場所をすいーっと越えていく。

「桜の花びらを散らしたい」という児童のアイデアから、不織布製の花びらを送風機で飛ばす装置も。児童の絵を貼った段ボールや板、車輪で作った「MY遊バス」も手動で走り回っている。

「MY遊バス」に乗って、教室内の遊びスポットを巡る
「MY遊バス」に乗って、教室内の遊びスポットを巡る

児童は昨年度から牧野博士について学んだり校内の植物を観察したりし、室内を飾る花々も折り紙などで作った。すべり台の基となる鉄パイプの組み立てやマット敷設などは、安全性に配慮して教員が担当した。

知的障害特別支援学級担任の谷雄二教諭(54)は「遊ぶ中で子ども同士が仲良くなったり、上級生から下級生への見守りなども見られます。没頭できることを大切にし、『学校って楽しい』と思ってほしい」と活動に込めた思いを話す。

これらの手作り遊具は1学期いっぱい設置。校内外のほかの学級なども招待して、交流の場にもしていく考えだ。(松田さやか)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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