お母さんってすごい!|「子育て時間」⑧ 3カ月のママ・山下ユキさん
育児、家事、仕事のやりくりは?高知のパパ、ママにインタビュー
育児に家事、仕事…。限られた時間をどうやりくりしていますか?
高知のお父さん、お母さんの 1 日のスケジュールを紹介する「子育て時間」。今回は 3 カ月の赤ちゃんを育てるママ・山下ユキさん(高知市)にお話を聞きました。
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家族構成と仕事について
山下ユキさんは 38 歳。41 歳の夫・裕矢さんと 3 カ月の長男・やいろちゃんの 3 人家族です。ユキさんの母親、祖父と同居しています。
仕事はフルタイムで、学校の事務員をしています。現在は育休中です。裕矢さんは自営業です。
ユキさんと裕矢さんは「Sandwich Parlour (サンドイッチパーラー)」というユニットで音楽活動もしています。ライブやCM・イメージソングなどを手掛けるほか、YouTube配信も行っています。
1日のスケジュール
そんなユキさんの 1 日のスケジュールがこちら。
7:00 | 起床。まず授乳。終わったら朝ご飯(料理は母が担当)。夫が出勤。 |
8:00 | 掃除、洗濯などの家事と授乳。時間があれば 30 分~ 1 時間ほど寝る。 |
12:00 | 昼ご飯 |
13:00 ~ 15:00の間 | タイミングを見て、買い物へ。帰宅後は洗濯物を畳むなど。 |
17:00 | 晩ご飯。祖父に合わせて、早い時間に。 |
18:30 ~ 19:00の間 | 夫が帰宅し、晩ご飯。 |
20:00 | お風呂。夫婦交代で、一気に入る。 |
21:00 | 寝かしつけスタート。なかなか寝ない! |
22:00 ~ 23:00 | 就寝。朝まで 1 ~ 3 時間おきに授乳。 |
母乳育児がこんなに大変だったとは!
ユキさんの初めての妊娠・出産は予想外の連続でした。「重症妊娠悪阻(おそ)」と診断されるほどつわりが重く、「水も飲めないし、睡眠も取れませんでした」。さらに切迫早産で安静が必要になるなど、思うように動けない毎日でした。
出産後は、母乳育児に驚きました。「まず、吸われると痛い!こんなに痛いなんて聞いてなかった!」。慣れた後は乳腺炎の一歩手前のような症状にたびたびなり、その痛みにびっくり。乳腺が詰まりやすいため、2 時間半~ 3 時間おきに授乳しながら予防する毎日です。
夜の寝かしつけはやいろちゃんが覚醒して元気になることが多いため、1 ~ 2 時間はかかるそう。「ぎゃん泣きはあまりないですが、なかなか寝ませんね。放置して先に寝るわけにもいかないので、『ねんねの時間だよー』と思いながら付き合っています」。裕矢さんと協力しながら、乗り切っています。
「『この子に何かあったらどうしよう』『頑張って育てないと』というプレッシャーもすごくて、本当に産んでみないと分からないことばかりでした」。出産後の日々をそう振り返り、「どのお母さんもこの苦労を乗り越えているんだと思うと、尊敬します。お母さんってすごい!」と語りました。
マスクの日々が続き、心配です
初めてのことに苦労しながら、やいろちゃんはもうすぐ 4 カ月。首が据わりかけ、目を合わせると、「あーうー」と声を出して笑うようになりました。「新生児の頃は 2 人きりになるとどうしたらいいのか分からなかったんですが、今はコミュニケーションが取れてるなと感じます。楽しいです」
家族以外の人にも会わせたいと考えますが、心配なのは新型コロナウイルス。おでかけが思うようにできないのはもちろん、「マスクが子どもの発達に影響するのでは」と気になっています。「大人に全力であやしてもらっても、マスク姿だときょとんとしています。マスクを外したら笑うので、表情を認識するには口元が大事なんだなと。コロナ、早く終わってほしいいです」
裕矢さんと取り組む音楽活動もコロナの影響を受けていますが、5 月に産後初めてライブを行い、家族 3 人でステージに立ちました。やいろちゃんは「おなかにいる時からライブをしていたので、慣れている」そうで、本番中は抱っこひもの中で気持ちよさそうに爆睡。YouTube配信にも登場し、ファンを喜ばせています。
これからの成長を楽しみにし、「この子の健康と安全を守りながら、1 人の人間として扱う親になりたい」とユキさん。やいろちゃんには「自由に、自分の人生を生きていってほしい」と願っています。