家族の日常を詩や4こま漫画に。「日記作家・atsuatsu」として活動しています|子育て時間⑮8歳のママ・飯島敦子さん
育児、家事、仕事のやりくりは?パパ、ママにインタビュー
育児に家事、仕事…。限られた時間をどうやりくりしていますか?
お父さん、お母さんの 1 日のスケジュールを紹介する「子育て時間」。今回は香南市で暮らす、 8 歳のママ・飯島敦子さんにお話を聞きました。子育てをしながら、日記作家・atsuatsu(あつあつ)として詩や 4 コマ漫画を制作しています。
「子育て時間」はこちら
目次
【家族構成と仕事】夫、長女と3人暮らしです
飯島さんは高知市出身の 45 歳。47 歳の夫と小学 2 年生の 8 歳の長女と 3 人で暮らしています。
飯島さんは東京でコピーライターとして働いた後、神奈川県鎌倉市に移住。長女を出産後、2018 年に香南市に引っ越しました。
現在は子育てをしながら、制作活動に励んでいます。夫はグラフィックデザイナーです。
【1日のスケジュール】自宅で「子育てと家事」と「制作」を両立させています
そんな飯島さんの 1 日のスケジュールがこちら。
6:30 | 夫に起こされ、長女と起床。夫が朝ご飯を作ってくれる間に「朝日記」を書く |
7:00 | 朝ご飯、朝の準備 |
8:00 | 長女が登校。洗濯などの家事をすませる。新聞を読むのが日課 |
10:00 | 制作の時間 |
12:00 | お昼ご飯 |
13:00 | 制作の時間 |
15:30ごろ | 長女が帰宅。長女ペースの時間になる。外遊びに付き合うことも |
18:00ごろ | 晩ご飯作り。晩ご飯担当と長女担当を夫婦で分担する。宿題はこの時間に見る |
19:00 | 晩ご飯、お風呂 |
21:00ごろ | 寝る準備。本当は 21:00 に寝かせたいけれど、難しい… |
22:00 | 寝床で長女に絵本を読んであげる。「夜日記」を書く。なるべく 3人一緒に就寝 |
「朝日記」「夜日記」をもとに詩や漫画を制作。心の整理もしています
朝は夫の方が早く起きる飯島家。朝ご飯作りは夫の担当です。夜は「晩ご飯を作る担当」と「長女の宿題を見る担当」に分かれます。子育ても家事も「その時々でやれる方がやる」というスタイルで、うまく分担しています。
生活のペースは自然と、長女中心になっています。
「娘は学校から帰ってきたら、YouTubeを見たり、ゲームをしたり。好きなことをしていますが、なんだかんだで娘ペース。『外で遊ぼう』という日もあって、暗くなるまでボールを蹴ったりしています」
「日記作家」として活動する飯島さん。朝起きた時と夜寝る前に、思っていることや家族の出来事を記しています。名付けて「朝日記」と「夜日記」です。
「家で面白いことがあったら、『漫画のネタになるな』と書き留めます。夫にめっちゃ腹が立った時にもばーっと書きます」
日記は長女を妊娠してから書きためていて、制作の源になっています。起床後のふとしたエピソードは 4 コマ漫画になりました。
日記は自分と向き合い、心を整理する時間にもなっています。
「この間、強い口調で娘を責めちゃいました。娘には娘の思いがあったんだと話し合って分かったんですが、夜日記を書きながら『そういえば私、謝ってなかったな』と。翌朝、謝りました」
「ママ大好きだよ」。長女からの手紙にほっこりしています
飯島さんは 2022 年に「たからもの」という詩で高知県芸術祭文芸賞を受賞しました。最近は「言葉」をより大事に活動しています。
「実は絵はそんなに得意じゃなくて…。言葉を考えるのが楽しいし、私の書いた文章を好きと言ってもらえるのがうれしい。自分が生きてきた中で感じたいいこと、いいものを表現し、どこかで誰かの役に立てたらと思います」
長女の成長も、毎日言葉で残していく中で実感しています。
「 2 年生になって『遊んで遊んで!』が減ってきたし、昔は毎日抱っこしていたのに、今では珍しくなりました。『子育てのスイートな時間よ、1日でも長く続いておくれ!』と思って、今は自分から抱っこしにいきます」
長女も言葉を大事にする飯島さんの影響を受けているのか、手紙を書いてくれるそう。「ママ大好きだよ」という言葉に、幸せをかみしめています。
「子育てっていいなぁ、長女が生まれてくれて私の人生は完成したなぁと思います。あとは余暇ですね(笑)」
長女には今の優しい心のまま、自分を大切にできる大人になってほしいと願っています。
飯島さんの作品はatsuatsuのインスタグラムで紹介されています。
高知市桜井町1丁目のギャラリー「GALLERY E」で開かれている作品展「エキンスタイル実験工房」で飯島さんの詩作品が展示されています。2 月 18 日(日)まで。