子どもの扱いが下手なんです|「ママと記者やってます」⑪
毎日が体力・気力勝負! 40代ママ記者による子育てコラム
ココハレ編集部員・門田がお届けする子育てコラムです。40 代に突入したけれど、子どもはまだ幼児。うまくいかない子育てに悩み、体力・気力の衰えを嘆いています。泣いて笑って、怒ってしまって反省して…、そんなどたばたの毎日をご紹介します。
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こんな母でごめんなさい
独身時代、子どもと触れ合う機会がほぼなかった私。母親になった今でも「子どもの扱いが下手だなぁ」と反省することがよくあります。
長女が 4 歳になる前くらいだったと思います。ある日、こう言われました。
「お母さん、大好き!」
何の脈絡もなく言われ、私は面食らいました。長女は私を見て、にこにこ笑っています。照れくさいのと、「好きでいてくれてるんだ」といううれしさと、「いつも怒ってばっかりなのに…」という申し訳なさとが入り交じり、「うん、ありがとう」とそっけなく返してしまいました。
長女はその後、夫にも「お父さん、大好き!」。即座に喜び、「やったー!お父さんも大好きでー!」と長女を抱きしめる夫を見て、「あー、そうすればよかったのか!」と自己嫌悪に陥りました。幼児のテンションに合わせて喜んだり、面白がったりするのがどうも苦手です。
子どもにとって「お母さん」の存在がこれほど大きいとは、子育てをするまで知りませんでした。「お母さん、大好き」とたくさん愛情表現してくれている娘たちに対して、私はちゃんと応えられているのだろうか。私が母親で、この子たちは幸せなんだろうか。自信がなくなり、不安になります。
そんな気持ちを救ってくれるのも、娘たちです。母親の愛情表現の下手さに気付いたのかどうか分かりませんが、最近は長女が「お母さん、歯磨き頑張ったき、ぎゅってして」と理由を説明してお願いしてくるようになりました。私もあまり照れずに「歯磨き頑張ったねぇ」と抱きしめることができています。次女もまねしてアピールしてきて、何だかいい感じです。
たとえ幼児でも、子どもは親をよく見ているんですね。親の苦手なところを子どもなりに補ってくれるということも、子育てをして初めて知りました。もちろん娘たちに甘えてはいけませんが、私の苦手なところは助けてもらいながら、一緒に成長できたらと思っています。