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ずっと、ぎゅっと!第2部・高知のエコチル調査より②|「一緒に過ごす時間」「一人寝」「睡眠時間」「朝ご飯」

ずっと、ぎゅっと!第2部・高知のエコチル調査より②|「一緒に過ごす時間」「一人寝」「睡眠時間」「朝ご飯」

高知のエコチル調査の基礎データから見えてくる子どもたちの姿と、子育てのアドバイスを紹介します

環境省の「エコチル調査」(子どもの健康と環境に関する全国調査)が今年で 10 年目を迎えました。

化学物質が子どもの成長に及ぼす影響などを調べる調査で、生まれた子どもが 13 歳になるまで追跡調査が行われます。全国から 10 万組、高知県からは約 7000 組の親子が参加し、半年ごとに質問に答えています。

連載「ずっと、ぎゅっと!」では、高知の子どもたちの生活に関する基礎データを紹介しています。今回は 2017 年の掲載に続く第 2 部。エコチル調査高知ユニットセンター(高知大学医学部内)からのアドバイスを交えてお届けします。(高知新聞 2020 年 9 月 22 、27 、30 日、10 月 3 日掲載)

※高知県内の調査から 2020 年 3 月時点の暫定値を紹介します。データは四捨五入しており、加算値が 100 %にならない場合があります。

 

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【一緒に過ごす時間】スキンシップで元気に

3 歳児、4 歳児の調査で、普段の日にお子さんと一緒に過ごしている時間を聞きました。どちらも子どもの睡眠時間を除くと 4 ~ 6 時間が最も多く、半数を超えています。特に 4 歳では 3 歳時に 17.5 %あった「 10 時間以上」が 5.2 %に減少し、「 3 時間以下」というご家庭も約1割あります。

国の統計調査では 4 歳児の通園率は 97 %なので、全国的に 4 歳では家の外の活動が多くなり、親子で過ごす時間が短くなっていることが分かります。

通常、3 歳くらいまでの子どもは、親や保育者など特定の養育者との愛着を深め、言葉や行動などさまざまな情報を受け取って成長します。4 歳くらいになると、自発性の芽生えとともに、学んだ知識を使って活発に外へ働きかけるようになります。

この時期の子どもは集団生活の中で失敗や成功をたくさん体験し、他者と関わることの楽しさを学びます。ですが、相手の立場が分かり始めるのが 4 、5 歳からで、他者の思いをくみ取る想像力や思考力がついてくるのは 7 歳ごろといわれています。まだまだ自分本位の子どもは思い通りにならないことや、我慢をすることに慣れておらず、長時間、集団の中で頑張ることに疲れる日もあります。

おうちでは、頭をなでる、抱っこをするなどスキンシップを意識的に行ってください。子どもが「抱っこして」「遊んで」とせがみ、親子が密に過ごせる時間は小学校くらいまでと考えると、一緒に過ごせる時間は限りがあり、とても大切です。

おうちで過ごす時間に、子どもは元気を回復します。楽しく過ごす時間の積み重ねが子どものすこやかな成長を支えています。

【一人寝】子どもの個性を大切に

4 歳 6 カ月児の調査で、お子さんの約 8 割が親と同じベッドや布団で寝ていること、そしてほぼ全てのお子さんが親と同じ部屋で寝ているということが分かりました。

幼児との添い寝には、子どもが親と一緒で安心できる、肌を触れ合うスキンシップによって情緒の安定を促すというメリットがあります。

一方で、欧米などでは夫婦と子どもの自立を大事にするという考えから、ごく小さい頃からスリープトレーニング(ねんねトレーニング)という一人寝の練習をします。一人寝には夜に起きる回数が減って睡眠のリズムが整う、親子ともに睡眠の質が高まるといったメリットがあると言われています。

文化的背景や住環境の違いなどがあるため、安易にどちらがよいということはありません。ご家庭の状況に合った方法と、お子さんの個性を大切にするとよいでしょう。

一人寝を促す時期としては、子どもの自我が発達する 4 歳から就学前頃がいいとも言われています。保育園や幼稚園、学校の学年が上がるタイミングに、子ども用のベッドや布団を用意する、お気に入りの縫いぐるみを置くなど、お子さんのやる気を促す方法を試してみてください。

早い時間に寝床に入る習慣を身に付けて質の良い睡眠をとることはとても大切です。

【睡眠時間】就寝、起床時間をなるべく一定にしましょう

日本の乳幼児は外国に比べて就寝時間が遅いと報告されています。3 〜 5 歳児に必要な睡眠時間は 1 日に 10 ~ 13 時間と言われていますが、高知の子どもはどうでしょう。

4 歳 6 カ月児の調査では 33.6 %が 10 時以降に就寝しています。65.6 %のお子さんは 10 時間以上睡眠が取れているという回答でしたが、残りの約 3 割は 10 時間未満の睡眠時間でした。

睡眠中には成長に必要なホルモンがたくさん分泌され、良質な睡眠を取ることは子どもの成長にとってとても大切です。また、子どもの睡眠不足や睡眠障害が続くと、肥満や生活習慣病、うつ病などの発症率を高める危険性があることが分かってきています。

質のよい睡眠を取り、健康的な生活習慣を築くことが大切です。寝つきをよくするためには、就寝時間をなるべく一定にして、就寝前は心身ともにリラックスしてください。そして、夜遅くまで明るい光を浴びないようにし、寝る前に入るお風呂はぬるめにしましょう。

目覚めをよくするためには、起床時間をなるべく一定にして、太陽の光を浴びたり、軽い体操やストレッチをしたりするのも効果的です。朝食をしっかり取ることも大切です。小さい頃から夜更かしの習慣をつけないように、家族一緒に健康的な睡眠が取れるように心掛けたいですね。

【朝ご飯】脳と体を目覚めさせ、生活リズムを整えます

4 歳 6 カ月児の調査では、主食(ご飯、パンなど)のある朝ご飯を毎朝食べるお子さんは全体の 87 %でした。2015 年度の全国の乳幼児栄養調査では、「毎日朝食を食べる」と回答した子どもは 93.3 %。高知の子どもも、全国の子どもも、約 9 割が朝ご飯を食べていることが分かります。

朝ご飯は、おなかを満たすだけでなく、脳の働きを活発にする大切な役割があります。眠っている間に使ったブドウ糖などのエネルギーを確保するため、ご飯やパンなどで炭水化物を取りましょう。

加えて、たんぱく質のおかずも大切です。筋肉、皮膚、内臓、血液など体を構成する細胞の主成分になるたんぱく質は、体が成長する時期には特に不可欠です。肉や魚、卵、大豆製品といった良質なたんぱく質を含む食品は毎食、片手の手のひら一つ分取りましょう。

朝ご飯を食べるもう一つのメリットが、生活のリズムを整えることです。1 日は 24 時間ですが、私たち人間の体内時計は 24 時間ではありません。その周期のずれを調整するためには、目覚めたら朝日を浴び、朝ご飯を食べることが大切です。体内時計がリセットされ、体温と代謝が上がると、体が活発に動くようになります。そうすると、夜は早く眠くなり、生活リズムが整います。

すこやかな成長には「早寝、早起き、朝ご飯」。早く起きて親子で朝日を浴び、毎朝同じ時間に朝ご飯を食べて、脳と体を目覚めさせましょう。

 

 

高知県内のエコチル調査は高知大学医学部内にあるエコチル調査高知ユニットセンターが行っています。

「こうちエコチル調査」のウェブサイトはこちら

 

 

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ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員6人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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