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ずっと、ぎゅっと!高知のエコチル調査から見える子どもの姿②

ずっと、ぎゅっと!高知のエコチル調査から見える子どもの姿②

全国 10 万組の親子を対象に 2011 年に始まった環境省の「エコチル調査」(子どもの健康と環境に関する全国調査)。化学物質が子どもの成長に及ぼす影響などを調べるため、母親の妊娠期から、生まれた子どもが 13 歳になるまで追跡調査が行われています。高知県からは約 7000 組の親子が参加。半年ごとに回答する質問から、高知の幼い子どもたちの暮らしが見えてきました。

これまでのエコチル調査から、高知の子どもたちの生活に関する基礎データ(暫定値)を、エコチル調査高知ユニットセンター(高知大学医学部内)による乳幼児向けのアドバイスを交えて紹介します。

(高知新聞 2017 年 5 月 5 日~ 7 月 27 日掲載)

【パートナーの役割】夫婦で話し合い、分担を

3 歳 6 カ月児の調査では、パートナーの育児や家事に「満足」「ほぼ満足」と答えたお母さんは計 67 %、「少し不満」「不満」は計 33 %でした。3 人に 2 人のお母さんが満足しているようです。

育児や家事の分担を聞くと、食事や洗濯、掃除などの家事は 8 割以上がお母さんの担当。ごみ出しは 54 %がお父さんの担当でした。

育児ではお父さんの参加が増えます。子どもとの入浴では「いつも」「時々」と答えたお父さんが計 86 %。「遊び相手をする」は計 93 %でした。

最近は保育園の送り迎えにもお父さんがよく来ているなど、育児に協力的な場面を見ます。“イクメン”を意識しているお父さんも多いのではないでしょうか。

お父さんもお母さんも、はじめは親1年生。子育てに必死になり過ぎなくても大丈夫です。家事、育児を一人で抱え込んでいるお母さんもいると思います。不満をためず、パートナーに気持ちを伝えてください。話し合い、分担しながら楽しく取り組んでもらえればと思います。

【テレビ・DVD視聴】親子でルールを作ろう

2 歳 6 カ月児の調査では、普段の 1 日にテレビやDVDを見せている時間は「 1 ~ 2 時間未満」が 43 %、「 2 ~ 4 時間未満」が 25 %で、全国とほぼ同じ結果でした。日本小児科学会などから「 1 日に 2 時間まで」という提言が出ていますが、しっかりした科学的根拠はありません。エコチル調査でより正確な提言ができるような成果が得られると期待しています。

テレビやDVDを見せる時は親も一緒に歌ったり、お子さんの問い掛けに答えることが大切です。1 人で見せないようにしたいのですが、家事の時間を取るためにやむを得ず見せている場合もあると思います。「 1 番組見たら消す」「反復視聴を続けない」ことを習慣づけてください。

乳幼児期は心と体の基礎をつくる大切な時期です。人や物と直接的に関わることで、思いやりや体力、運動能力は育まれます。「授乳中、食事中にはテレビやDVDをつけない」「テレビはつけっ放しにせず、見たら消す」「子ども部屋にはテレビを置かない」など、メディアを上手に利用するルールをお子さんと一緒に作りましょう。

【通園の状況】罪悪感を抱かないで

2 歳児の調査では、69 %のお子さんが保育園などに通園していました。総務省・経済産業省の 2012 年の統計では、高知で育児をしている女性( 22 ~ 44 歳)の有業率は 66.7 %で、全国 7 位でした。出産・育児と仕事を両立している女性が多いといえるでしょう。

通園先で過ごす時間は「 7 ~ 9 時間」が 71 %、「 10 ~ 12 時間」が 26 %でした。まだ小さいお子さんを預けて働くことに罪悪感を抱いているお母さんもいるかもしれません。保育園と家庭で大きく違う点は、保育園にはお友達がいること。お友達との遊びを通して協調性を学んだり、さまざまな刺激を受けたり、お話し上手になったりと、良い影響も期待できます。

保育士は育児のプロです。「保育園に預けることでお母さんの気持ちが楽になり、心のより所になれたら」という思いで子どもたちと日々接しています。身内ではなく、第三者の先生に日ごろから相談できることも心強いですね。

【一緒に過ごす時間】長さより質を大切に

お子さんと普段一緒に過ごす時間を 2 歳 6 カ月児の調査で聞きました。子どもの睡眠時間を除くと、「 4 ~ 6 時間」が最も多く 50 %でした。フルタイムで働く保護者がお子さんと過ごせる時間がだいたい「 4 ~ 6 時間」。全国は 35 %ですから、育児中の女性の就業率が高いことが影響していると言えるでしょう。

子どもを持つ親、特に働くお母さんにとって、お子さんと過ごす時間を確保することは大きな課題だと思います。親子関係では時間の長さにかかわらず、一緒に過ごす時間の質が大切だと言われています。短時間でも家族団らんを心掛けてください。リラックスできる楽しい時間を過ごすことが親子関係を築き、子どもの成長にもつながります。

子どもとの時間の質を高めるために、本を読んであげたり、食事をしたりするなど、一緒にいる時の過ごし方を考えてみましょう。音楽を聴いたり、保育園への送り迎えの車の中で会話をしたり、休みの日には旅行したりすることも、質を高める効果があるようです。

【母乳育児】自分に合った方法で

生後 1 カ月での授乳の状況は、母乳のみが 46 %。ミルクとの混合栄養を含めると、98 %の赤ちゃんに母乳が与えられていました。厚生労働省の全国調査とほぼ同じ割合です。

母乳には成長に必要な栄養素のほか、さまざまな病気・アレルギーから赤ちゃんを守る免疫物質が含まれています。授乳時にお母さんと触れ合うことで、赤ちゃんの精神的な発達にも大切な影響を与えているとも言われています。また、授乳することで次の妊娠が抑制され、妊娠・出産で疲れた体を回復するという効果もあります。

母乳育児はたくさんメリットがありますが、お母さんと赤ちゃんの状態によっては、母乳で育てられないこともあります。産後は情緒的に不安になったり、体力的にしんどいこともあり、悩むことも多いと思います。

赤ちゃんがしっかり育つことが大切です。母乳が出ないことをプレッシャーに感じず、自分に合った方法を手に入れてください。一人で悩まず、早めに助産師に相談を。周囲の理解、支援も重要です。

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ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員6人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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