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ずっと、ぎゅっと!高知のエコチル調査から見える子どもの姿④

ずっと、ぎゅっと!高知のエコチル調査から見える子どもの姿④

全国 10 万組の親子を対象に 2011 年に始まった環境省の「エコチル調査」(子どもの健康と環境に関する全国調査)。化学物質が子どもの成長に及ぼす影響などを調べるため、母親の妊娠期から、生まれた子どもが 13 歳になるまで追跡調査が行われています。高知県からは約 7000 組の親子が参加。半年ごとに回答する質問から、高知の幼い子どもたちの暮らしが見えてきました。

これまでのエコチル調査から、高知の子どもたちの生活に関する基礎データ(暫定値)を、エコチル調査高知ユニットセンター(高知大学医学部内)による乳幼児向けのアドバイスを交えて紹介します。

(高知新聞 2017 年 5 月 5 日~ 7 月 27 日掲載)

【断乳・卒乳】周囲を気にせず決めて

母乳を飲んでいる 2 歳のお子さんは 17.8 %、卒乳・断乳したお子さんは 71.8 %でした。卒乳・断乳の時期は 10 カ月~ 1 歳 6 カ月ごろが多く、個人差があるようです。

母乳には、いつまでにやめなければいけないという決まりはありません。母子健康手帳からは「断乳」という言葉が消えました。最近は断乳というより、赤ちゃん主体で自然に欲しがらなくなるまで続ける「(自然)卒乳」が勧められるようになってきています。

世界保健機関(WHO)、国連児童基金(ユニセフ)は 2 歳を超えて続けることが理想的だと唱えています。しかし、職場復帰したお母さんや、母乳を続けることが体力的、精神的に限界となっているお母さんにとって、自然な卒乳を待つのはとても大変なことです。

断乳したからといって後ろめたさを感じる必要はありません。周りの目などを気にせず、その時のお母さんの気持ちと赤ちゃんの状況に一番ぴったり合った方法を見つけていきましょう。

【保護者の交流】気晴らしとゆとりを

2 歳児の調査で、お子さんと同じ年代の子どもを持つ保護者同士の交流について聞きました。交流の機会を月 1 回以上持っている人は 6 割。4 割は交流の機会が「めったにない」と答えました。

2 歳になると、感情や意思の表現が豊かになってきます。「イヤイヤ」が増え、手を焼くことも多いのではないでしょうか。保護者同士が交流することで、気晴らしができたり、自分だけではないことを知り、ちょっとほっとしたりできます。こうした交流がもっと増えるといいですね。

交流が少ないと感じるお母さんは、たまには学生時代の友達と会って、気晴らししてください。保育園のイベントや地域の子育て支援センターにも参加してみましょう。パートナーと子育てについて話し合うことで一体感を持って子どもに向き合えることができ、気持ちにゆとりが生まれると思います。

一昔前は「子育て不安」をいかに減らすかが子育て支援のテーマでした。最近では「ゆとりある子育て」のために「育児困難感」を軽減することが大切だと言われています。

【好き嫌い】形や味付けを変えてみて

2 、3 歳児の調査で、成長で気になることを聞きました。最も多かったのが「食べ物の好き嫌いや食事の仕方」で、「気になる」「少し気になる」は計 33.8 %。コメントでは「野菜を食べない、嫌い」が目立ちました。

1 歳を過ぎると、味や色、形に敏感になります。今まで食べていた物を好まなくなることもあります。これも成長の過程で、物を区別できるようになった証拠です。

さまざまな食材を味わえるようになるには時間がかかります。形や大きさ、味付けを変えると、食べることもあります。

幼児はかむ力が弱く、生野菜は加熱調理すると食べやすくなりますが、少し歯ごたえがあった方がよく食べる場合もあります。煮込む、ゆでるだけでなく、炒め物や生野菜のままで出してみるのも手。歯の本数や口の大きさを考慮し、一口大に切ったり、刻んだりしましょう。好きな料理に混ぜるのもいいでしょう。

お父さん、お母さんが楽しいと、子どもも楽しいものです。おいしく食べる様子を見せて「とってもおいしいよ」と声を掛けたり、少しでも食べたら褒めたり。慌てず、ゆっくり対応できるといいですね。

【言葉】目を見て話しかけて

2 歳、3 歳児の調査で成長で気になることについて、2 番目に多かったのが「コミュニケーション・言葉・喃(なん)語」でした。「気になる」「少し気になる」は計 15.6 %。「言葉を話すのが遅いと感じて心配だったが、最近は増えてきた」「同じ年の子と比べると遅いかな」などのコメントがありました。

大人と同じように、たくさん話す子もいれば、あまり話さない子もいます。大人が話している内容を理解してはいても、言葉を出すことが苦手な子もいます。

喃語は赤ちゃんのまだ言葉にならない段階の声です。意味は理解できないかもしれませんが、声をまねして返したり、状況や表情から意味を酌み取って「ご飯おいしいね」などと話し掛けることが大切です。お子さんがコミュニケーションを楽しむことが言葉を発すること、おしゃべりすることにつながるでしょう。

お子さんの目を見て話していますか。1 日 1 回は正面から向き合い、しっかり目を見て話す時間を持ちましょう。お母さんやお父さんが楽しく話し掛け、この先の発語につなげてあげられるといいですね。

【かんしゃく】静かな所へ移動を

2 歳、3 歳児の調査で成長で気になることについて、「活動や衝動性」は「気になる」「少し気になる」が計 13.1 %、落ち込んだり、はしゃぎ過ぎるなどの「気分」は計 12.8 %でした。

コメントには「活発過ぎる」「すごく受け身」という両面の言葉がありました。「うちの子は情緒に問題があるのでは」と気になるお母さんもいると思います。

多くの子どもは成長に伴って、かんしゃくを起こすようになりますが、その程度はさまざまです。まだ言葉がうまく出ない時に起こるかんしゃくは、言葉が出て要求を伝えられるようになると減っていきます。また、お母さんに構ってほしい時に、怒られることが分かっていてもかんしゃくを起こす場合もあります。

かんしゃくを起こした時は静かな所へ移動し、お子さんの気持ちを切り替えるとよいでしょう。いったん落ち着き、きちんと目を見て話しましょう。ルールを約束したり、お子さんを抱きしめるのもいいですね。

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ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員6人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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