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ずっと、ぎゅっと!高知のエコチル調査から見える子どもの姿⑥

ずっと、ぎゅっと!高知のエコチル調査から見える子どもの姿⑥

全国 10 万組の親子を対象に 2011 年に始まった環境省の「エコチル調査」(子どもの健康と環境に関する全国調査)。化学物質が子どもの成長に及ぼす影響などを調べるため、母親の妊娠期から、生まれた子どもが 13 歳になるまで追跡調査が行われています。高知県からは約 7000 組の親子が参加。半年ごとに回答する質問から、高知の幼い子どもたちの暮らしが見えてきました。

これまでのエコチル調査から、高知の子どもたちの生活に関する基礎データ(暫定値)を、エコチル調査高知ユニットセンター(高知大学医学部内)による乳幼児向けのアドバイスを交えて紹介します。

(高知新聞 2017 年 5 月 5 日~ 7 月 27 日掲載)

【読み聞かせ】一緒に楽しみましょう

子どもの感性や想像力を育てるといわれる絵本の読み聞かせ。1 ~ 4 歳児の調査で、高知のお母さん、お父さんが熱心に読み聞かせをしていることが分かります。2 歳では「週 5 回以上」が 33.8 %、「週に 3 ~ 4 回」が 26.5 %。1 歳の時より頻度が増えていますが、年齢が上がると減っています。

子どもは絵本でたくさんの言葉に出合い、新たな発見をします。親は読み聞かせを通して、子どもの様子をよく見るようになり、ちょっとした変化にも気づくことができます。絵本に出てくる動物の名前が分かるようになったり、一緒に声を出して読めるようになったり。成長を褒めることで親子のコミュニケーションはさらに深まります。

読み聞かせは何歳からでも始められます。赤ちゃんには生後すぐから語りかけることが大事。語りかけに絵本を使うと、物語が豊かになります。

大人が楽しんでいると、子どもも楽しめます。子ども心に帰って絵本の世界を一緒に味わいましょう。

【ダニ・ほこり】寝具は小まめに手入れを

3 歳児の調査で、アレルギーの原因であるダニやほこりについて聞きました。ダニやほこりがつきやすい物が家にある家庭は 96.4 %。「羽毛布団」「カーペット」が多く、「 10 個以上のぬいぐるみ」「布張りソファ」と続きました。

日本の室内環境はダニの濃度が高くなりやすいことが特徴です。新しい布団にはダニがいないので、買った時にダニを通さないカバーをすぐに掛けると、中のダニはほとんどいなくなります。しかし、カバーの外側ではダニが増えます。布団用の掃除機で吸い取る、粘着ワイパーで取る、洗濯することにより減らすことが可能だと思います。

寝具は小まめな手入れが大切です。55 度の温度でダニは死ぬと言われており、日干しが重要です。その際、布団をたたいただけではダニの死骸が残りますので、掃除機を使いましょう。布団一枚につき 2 分、丁寧に吸い取ることで状況が改善されていきます。

【外出の機会】社会性を育みましょう

1 ~ 4 歳児の調査で、お子さんと一緒に外出する機会について聞きました。1 歳は「週 5 日以上」が最も多く、成長に伴って「週に 1 ~ 2 回」が増えています。

子どもの社会性を育てる上で大事なのは、さまざまな体験をさせることです。社会性とは人間関係を形成する基盤で、相手の気持ちが分かる、相手の立場に立てることなどを言います。人間関係の原点は親との心のつながりですので、そこから出発して輪を広げていけばいいのです。

外出すると、いろんな風景や人に出会います。大人が話し掛ける時間が多いと、子どもの社会性の発達が促されます。子どもに関わる人はよいところをたくさん見つけて褒めてあげてください。

外出の機会や過ごし方はさまざまだと思いますが、一緒に過ごす時間を楽しみましょう。子どもはお母さんやお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんが楽しく笑顔でいることが一番うれしいものです。

【外遊び】適度な日光浴でビタミンDをつくりましょう

2 歳児の調査では、お子さんが日中(午前9時~午後5時)に外で遊ぶ時間は、夏は全国も高知も「 1 時間以上 3 時間未満」が最多でした。冬は「ほとんど外で遊んでいない」「 1 時間未満」の子どもが高知では計 48.3 %。全国では計 66 %なので、高知は冬でも外で遊ぶ子どもが多いようです。

外遊びは体力をつけること以外に、体の中でビタミンDをつくるために大切です。ビタミンDには骨を丈夫にする、免疫を高めるなどの作用があり、食品からの摂取や紫外線を浴びることで増加します。

母乳や食品からの摂取だけでは不足しやすいため、適度な日光浴が推奨されています。季節や時間帯、お住まいの地域によって適度な時間は異なりますが、冬場に北の方にお住まいのお子さんでも1時間以上の外遊びを行っていれば、不足する危険性は低いでしょう。

紫外線やビタミンDは多過ぎても少な過ぎても体によくありません。注意しながら外遊びを楽しみましょう。

【室内環境】掃除、洗濯はほどほどに

室内で生き物と暮らしている 3 歳児は 18.3 %で、全国とほぼ同じでした。3 割ほどが犬でした。

エコチル調査では、ペットは室内に絞って聞いています。ほかにも室内のカビ、ダニ、ほこりの付きやすい物などを調べています。子どもの生活環境と、アレルギーをはじめとするいろいろな病気との関係を見ていくためです。

アレルギーの原因であるカビやダニ対策として、寝具のお手入れや小まめな掃除が必要です。しかし、ご家族にアレルギーの方がいなければ、掃除や洗濯はほどほどにして、疲れ切ってしまわないことが大切です。

家事は毎日しなければならないことですし、子育てはある意味、一生続くものです。お子さんのために一生懸命掃除をすることでお子さんと遊べなくなるなら、それもまた問題かもしれません。

子育ては外的な環境に加え、精神的な環境をよくすることも大切です。家事や育児で疲れ切らず、安心して子育てを楽しんでいただきたいと思っています。

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 8 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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