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高知県が新型コロナウイルス対応「警戒」に引き下げ|高知の1週間(2021年1月17~23日)

「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。

一番最後にお届けするニュースは、ココハレ編集部イチ押しの話題です。巨大紙相撲で真剣勝負!

宇宙酵母、再び深海へ 土佐酒造り成功目指す 水深6000メートルに4カ月

宇宙酵母はコンテナに納められ、調査船から海底へと沈められた(茨城県沖=SIP・海洋研究開発機構提供)
宇宙酵母はコンテナに納められ、調査船から海底へと沈められた(茨城県沖=SIP・海洋研究開発機構提供)

(高知新聞 2021 年 1 月 17 日掲載)

今度こそ、生き抜いて―。宇宙を旅した酵母がこのほど、高知県工業技術センターなどが進める「宇宙深海酒」プロジェクトとして茨城県沖の水深約6千メートルの深海に沈められた。4カ月後に引き揚げ、醸造につなげる計画。初挑戦で昨年引き揚げた酵母は全滅しており、関係者は「気合を入れて準備してきた。今度こそ成功を」と期待している。

高知県内宿泊業をコロナが翻弄 昨年実績、宴会は低迷続く

(高知新聞 2021 年 1 月 19 日掲載)

GoToで↑ 第3波で↓
新型コロナウイルス禍で2020年の高知県内宿泊業が激しく翻弄(ほんろう)された状況があらためて浮き彫りになった。高知県旅館ホテル生活衛生同業組合の調査を高知新聞が集計すると、宿泊者数は4、5月に対前年比で1割台まで落ち、その後は政府の「Go To」事業で9割前後まで回復したが、12月からの感染「第3波」で再び急落。乱高下で業界の疲弊が増した状況が浮かぶ。

ミドリムシの油でバス走行!? エコなバイオ燃料、四国初

ミドリムシの油を使ったバイオディーゼル燃料を給油するユーグレナの尾立維博執行役員=右端=ら(香美市土佐山田町東本町1丁目のJR土佐山田駅)
ミドリムシの油を使ったバイオディーゼル燃料を給油するユーグレナの尾立維博執行役員=右端=ら(香美市土佐山田町東本町1丁目のJR土佐山田駅)

(高知新聞 2021 年 1 月 19 日掲載)

JR四国バスは、「大栃線」(香美市土佐山田―香北町美良布)の車両に、ミドリムシの油を使用したバイオディーゼル燃料を導入した。四国では初めてで、環境に配慮した公共交通機関の利用をPRする。

燃料の開発を手掛けるのは、健康食品などを扱う「ユーグレナ」(東京都)。ミドリムシから抽出された油と使用済み食用油を配合している。光合成で二酸化炭素(CO2)を吸収するミドリムシ由来の燃料は、地球温暖化対策に有効ともいわれる。

高知で技術者育成へ 入交グループがIT学校「学舎さくら」2月開校

高知で技術者育成へ 入交グループがIT学校「学舎さくら」2月開校
高知で技術者育成へ 入交グループがIT学校「学舎さくら」2月開校

(高知新聞 2021 年 1 月 20 日掲載)

3、4カ月オンライン授業
高知でIT技術者を育てようと、入交グループ本社(高知市仁井田、入交太郎社長)が養成学校「学舎(まなびや)さくら」を設立した。3、4カ月間のオンライン授業を提供し、修了生を県内企業などに紹介する。2月1日にウェブライター、5月にITエンジニアの各養成コースを開設する。

学校は人材紹介を受ける企業の仲介料で運営する。このためライターコースは受講無料で、エンジニアコースも就職が決まれば受講料を全額返還する。

高知県立3校で新型コロナ 高知工業高校と南中高校が休校

(高知新聞ウェブサイト 2021 年 1 月 20 日掲載)

高知県教育委員会は20日、高知市の県立3校の生徒に新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。校内の濃厚接触者のPCR検査を実施中の高知工業高校は20日、高知南中高校は20、21日を臨時休校とした。残る1校は校内に濃厚接触者がいないとしており、休校措置は取らない。

今夏よさこい開催へ議論 振興会、実施前提に別会場・日程も検討

祭りの開催方法を議論するよさこい祭振興会の委員たち(高知市本町1丁目)
祭りの開催方法を議論するよさこい祭振興会の委員たち(高知市本町1丁目)

(高知新聞 2021 年 1 月 21 日掲載)

よさこい祭振興会(会長=青木章泰・高知商工会議所会頭)は20日、今夏のよさこい祭りの開催を検討する会合を高知市本町1丁目の高知商工会館で開いた。新型コロナウイルスが収束していない場合に備え、日程や会場の変更も含めて開催を探る方針を確認した。

会には振興会メンバーの県や市、商店街や観光関係の25人が出席。事務局が「実施を前提に準備する」と説明し、例年通り8月9~12日に高知市16会場で行う案を提示、承認された。

一方で、「現状は感染状況が見通せない」として代替案も検討。日程変更のほか、観客の距離を保ったり検温したりといった対策を取るために、スタジアムや多目的ホール、大型駐車場などで開催する案も示した。

高知市の「非接触」ひき逃げ 71歳書類送検

車をよけようとした自転車の高校生が転倒した事故現場付近(昨年11月、高知市朝倉丙)
車をよけようとした自転車の高校生が転倒した事故現場付近(昨年11月、高知市朝倉丙)

(高知新聞 2021 年 1 月 21 日掲載)

昨年10月、高知市の県道で女子高生が自転車で通学中、左折してきた乗用車をよけようとして転倒し、重傷を負った事故を捜査していた高知南署は20日、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(ひき逃げ・事故不申告)容疑で、高知市内に住む会計年度任用職員(地方公務員)の男(71)を高知地検に書類送検した。県警によると、接触していない交通事故で、運転者がひき逃げ容疑で送検されるのは珍しいという。

ジェットスターが高知―関空線を廃止 利用低迷、コロナ追い打ち

(高知新聞 2021 年 1 月 22 日掲載)

格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが運航する高知龍馬空港―関西空港線の廃止が決まった。同路線は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年4月から運休していたが、同社が21日までに、国土交通省に同路線など6路線の廃止を申請し、運航再開の可能性がなくなった。高知―成田線の運航は「継続する」としている。

同社は高知―関空線を昨年4月に運休し、翌5月に「当面の休止」を発表。「コロナの収束後、改めて運航継続できるかを検討する」としていた。就航時から搭乗率が目標に届かない中、新型コロナによる航空不況が重なり、運航継続は難しいと判断したとみられる。

高知県がコロナ対応「警戒」に引き下げ 感染沈静化で 会食制限要請は継続

(高知新聞 2021 年 1 月 23 日掲載)

高知県は22日、県内の新型コロナウイルス感染の対応レベルを、5段階で上から2番目の「特別警戒」から、1段階下の「警戒」に引き下げた。新規感染者数など主な判断指標が、特別警戒の水準を下回る状況が続いているため。ただ、11都府県に緊急事態宣言が出ていることを踏まえ、会食は「4人以下、2時間以内」とすることなど、県民への要請は現在の内容を基本的に継続した。

【今週のイチ押し】巨大紙相撲19体が熱戦 佐川町 密避け遠隔で土俵たたき

個性豊かな力士が熱戦を繰り広げた「どんどこ!巨大紙相撲桜座場所」(写真はいずれも佐川町の桜座)
個性豊かな力士が熱戦を繰り広げた「どんどこ!巨大紙相撲桜座場所」(写真はいずれも佐川町の桜座)

(高知新聞 2021 年 1 月 18 日掲載)

段ボール製の力士を戦わせる「どんどこ!巨大紙相撲桜座場所」が17日、高知県高岡郡佐川町甲の桜座で開かれ、住民らが作った19体が熱戦を繰り広げた。今年は密集を防ぐため、遠隔操作で土俵をたたくユニークな装置も登場。大人も子どもも真剣勝負を楽しんだ。

巨大紙相撲は、美術家ユニット「KOSUGE1―16」として活動する佐川町の元地域おこし協力隊員、土谷享さん(43)らが発案。佐川町では2018年から開催している。約3メートル四方の木製土俵を参加者が手でたたき、〝身長〟約180センチの力士たちがぶつかる。

例年は35体ほどが出場するが今年は数を減らし、会場も無観客とした。一方、取組は動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で生配信。またスマートフォンの画面をタップすると、連動してハンマーが土俵をたたく装置も導入し、会場外から参戦できるようにした。

会場には疫病を払うとされる妖怪「アマビエ」や人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」のキャラクターなど、個性豊かな力士が集結。作り手たちが顔を真っ赤にしながら土俵をたたいた。

トーナメント戦の結果、加茂地区のママ友たちが子どもと作った「エビフライおおかみ」が優勝。メンバーの中越あんちゃん(5)は「楽しかったし、勝ててうれしかった」と笑顔だった。

土谷さんは「大勢でぎゅうぎゅうになるのが本来の面白さだが、今回は新しい可能性を開けた。みんなの笑顔が見られてよかった」と話していた。大会の様子は佐川町のユーチューブチャンネルで視聴できる。(楠瀬健太)

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ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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