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四国の梅雨入り発表 統計開始以降で最速|高知の1週間(2021年5月15~21日)

「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。

高松地方気象台は 15 日、四国地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。1951 年の統計開始以降で最も早い梅雨入りで、平年より 21 日、昨年より 26 日早くなっています。

今週のイチ押しニュースは、海底 6200 メートルで 4 カ月耐えた土佐宇宙酒酵母。宇宙と深海を耐え抜いた酵母でどんな味わいの日本酒になるのでしょうか。

高知県へ移住、昨年度963組1394人 コロナ禍でも7%減で2番目の多さ

(高知新聞 2021 年 5 月 15 日掲載)

2020年度に高知県に移住した人は963組1394人だったことが、県の集計で分かった。集計を始めた2012年度以降で初めて減少に転じたが、新型コロナウイルス禍の中でも前年度比7%減にとどまり、19年度に次ぐ多さだった。数字は県、市町村の窓口を通じた移住者で、県が14日発表した。

東京パラリンピック代表に小松沙季(高知県カヌー協会)

(高知新聞 2021 年 5 月 15 日掲載)

東京パラリンピック世界最終予選を兼ねたパラカヌーのワールドカップ(W杯)は14日、ハンガリーのセゲドで行われ、女子バーシングル200メートル(運動機能障害VL2)に出場した小松沙季(26)=四万十市、高知県カヌー協会=が5位となり、日本の出場枠を獲得した。日本障害者カヌー協会の規定で、枠を獲得した選手がパラ代表となる。高知県勢の東京パラ出場内定者は小松が初。

四国の梅雨入り発表 統計開始以降で最速

梅雨空の下で、真っ赤なバラが輝いた(高知市升形)
梅雨空の下で、真っ赤なバラが輝いた(高知市升形)

(高知新聞 2021 年 5 月 16 日掲載)

高松地方気象台は15日、四国地方が梅雨入りしたとみられると発表した。1951年の統計開始以降で最も早い梅雨入りで、平年より21日、昨年より26日早い。

2021よさこい参加募集開始 スタジアム演舞の70チーム、5月31日必着

申込書の発送準備をする高知商工会議所職員(高知市本町1丁目の高知商工会館)
申込書の発送準備をする高知商工会議所職員(高知市本町1丁目の高知商工会館)

(高知新聞 2021 年 5 月 18 日掲載)

よさこい祭振興会(会長=青木章泰・高知商工会議所会頭)は8月19、20日に高知市大原町のりょうまスタジアムで開催する「2021よさこい鳴子踊り特別演舞」の参加チーム受け付けを18日に始める。中止した今夏の祭りに代わるイベントで、70チーム程度を募集する。申し込みは31日必着。

脳性まひ越え「防災研究を」 高知大生・渋谷さん(徳島県出身)

防災の研究者を目指す渋谷友哉さん=左(高知市の高知大朝倉キャンパス、撮影時のみマスク不着用)
防災の研究者を目指す渋谷友哉さん=左(高知市の高知大朝倉キャンパス、撮影時のみマスク不着用)

(高知新聞 2021 年 5 月 19 日掲載)

地震防災の研究者を目指し、高知大学で学ぶ脳性まひの男性がいる。2年生の渋谷友哉さん(20)=徳島県海陽町出身。小学生の頃に決めた夢に向かって進む青年は「障害があるからといって自分で限界を決めないで。夢は諦めなくていい」と、後に続く人たちに呼び掛けている。

ステーキ大会で全国V「よって西土佐」職員・川井さん 目指せ!世界大会

ステーキコンテストで優勝した川井集平さん(四万十市西土佐江川崎)
ステーキコンテストで優勝した川井集平さん(四万十市西土佐江川崎)

(高知新聞 2021 年 5 月 20 日掲載)

高知県四万十市の道の駅「よって西土佐」職員の川井集平さん(32)=同市西土佐江川崎=が4月、国際協会公認のステーキコンテストで全国優勝した。大会は年3、4回開かれ、年間ポイントで1位になれば米テキサス州での世界大会にアジア代表として出場できる。新型コロナウイルスで開催は見通せないが、川井さんは「地域のPRになる。テキサスを目指します」と意気込んでいる。

高知県5月31日まで会食制限要請「4人以下、2時間以内」コロナ感染爆発「分かれ道」

(高知新聞 2020 年 5 月 20 日掲載)

高知県は19日、県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、感染力が強い変異株が主体となり、会食が原因の感染の増加を踏まえ、20~31日の間、会食を「4人以下、2時間以内」とするよう県民に要請した。浜田省司知事は「感染が爆発的に拡大するかどうかの分かれ道だ。何としてもここで抑え込まないといけない」として協力を求めた。県の対応ステージは、5段階で真ん中の「警戒」のまま据え置いた。

ワクチン接種率、高知県は全国2位 小規模自治体の多さ要因か

(高知新聞 2021 年 5 月 20 日掲載)

高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省がまとめた16日時点の全国の接種状況によると、高知県の1回目の接種率は8・4%で、全国で2番目に高かった。ワクチン予約を巡る高知市の混乱などから考えると〝意外な健闘〟とも映るが、小規模自治体の多さが要因になったようだ。

高知県内にも住宅建築現場で木材不足 コロナで輸入材減り

木造住宅部材を加工するプレカット工場。輸入材の入手が難しくなり、木材の需給が逼迫している(高知市仁井田)
木造住宅部材を加工するプレカット工場。輸入材の入手が難しくなり、木材の需給が逼迫している(高知市仁井田)

(高知新聞 2021 年 5 月 21 日掲載)

木材の需給が世界的に逼迫(ひっぱく)し、高知県内の住宅建築現場にも影響が出始めている。新型コロナウイルスで低迷するとみられていた木材需要だが、米国や中国では逆に住宅投資が活性化。日本に輸入材が入りづらい状態となっており、県内業界では「このままでは工期や価格面で施主への影響も出かねない」と警戒を強めている。

新型コロナウイルス 4日連続2桁の感染発表 高知県西部でクラスター

(高知新聞ウェブサイト 2021 年 5 月 21 日掲載)

高知県は21日、県内で新たに20~60代の男女17人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれも軽症で、7人の感染経路が不明。2桁の感染発表は4日連続となった。

このうち1人は四万十市が20日に感染を明らかにした市議会議長で、議長らが利用した飲食店関連の感染者は計8人となり、クラスター(感染者集団)となった。また、新たに船員4人の感染が分かった船も感染者が計8人となりクラスターとなった。

【今週のイチ押し】土佐宇宙酒酵母、海底6200メートルで4カ月耐えた 産学官プロジェクト

酵母の生存を確認する上東治彦さん=右=と諸野祐樹さん(高知市の県工業技術センター)
酵母の生存を確認する上東治彦さん=右=と諸野祐樹さん(高知市の県工業技術センター)

(高知新聞 2021 年 5 月 18 日掲載)

宇宙と深海を旅した高知県産酵母で酒を仕込もうと、県工業技術センターなどが進めている「宇宙深海酒」プロジェクトで、宇宙を経て約6200メートルの深海に4カ月間置かれた酵母が無事生きていたことが17日確認された。初挑戦の昨年は全滅し、酵母を「鍛えて」臨んでいた。センターは「宇宙の果てしない広がりと、深海の奥深い味わいの酒に仕上がるのでは」と期待を寄せている。

県内の産学官グループは2005年、宇宙に10日間滞在した酵母で「土佐宇宙酒」を醸造。さらに18年、醸造一筋の県工技センター研究者、上東治彦さん(61)と海洋研究開発機構「高知コア研究所」主任研究員の諸野祐樹さん(44)が意気投合し「今度は真逆の深海に」と計画を進めてきた。

初挑戦は19年3月から1年間、機構が携わる研究に便乗して約6千メートルの深海に沈めた。昨年3月に引き上げたものの、結果は全滅。水温1度、約600気圧に相当する水圧という過酷な環境に生き残れなかった。

そこで上東さんは酵母に圧力をかけ、生き延びた酵母を培養し…を繰り返し、圧力への耐性がある「選抜隊」を育ててきた。再挑戦の機会は今年1月に巡ってきた。

今度は宇宙酵母6種と、県内でよく使われる酵母16種を計108パックに小分け。プラスチック製コンテナに入れられ、茨城県沖約200キロの水深約6200メートルの海底に4カ月沈められた。

「新型コロナウイルスで土佐酒の消費量が落ちている。明るい話題を届けたい」(上東さん)。コンテナは今月11日に引き上げられ、14日夕にパックが高知市布師田のセンターに届いた。

上東さんらは中身をシャーレに移して培養した。再挑戦も水温は1・7度、約640気圧という過酷な環境。3日後の17日朝、シャーレをのぞくと、宇宙酵母2種と通常の酵母1種の計5パックで増殖が進んでいた。

「宇宙深海酵母ができました」。上東さんが弾んだ声を上げると諸野さんやセンター職員らから拍手が起き、喜びを分かち合った。

今後、酵母を培養して、醸造に向けた特性調査や仕込み試験を進める。早ければ今秋からの酒造りに宇宙深海酵母が使われるという。上東さんは「高い圧力に耐えたということは、発酵力が変化して味にも影響する可能性がある」と説明。

生存確認に立ち会っていた有光酒造場(安芸市)の有光尚社長は「面白い取り組みで味も楽しみ。商品化まで持っていきたい」と話していた。(井上智仁)

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ココハレ編集部

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部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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