【サポーターズコラム】「退屈」って良くないこと?雨だれをじっと眺める4歳の娘に感じた、小さな成長とは?|尾森沢智さん
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「退屈」って、良くないことなのでしょうか。ある雨の日、サポーターズの尾森沢智さんは 4 歳次女が静かに雨を眺める姿を見て、ふと思い出したことがありました。
「やることがない時間」を過ごす娘の横顔から感じたのは、小さな成長で…?
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「子どもに退屈させていますか?」
子どもに退屈させていますか?
ドキッとした人がいたら、少し言い換えましょう。「子どもに、上質な退屈時間を提供していますか?」
退屈って嫌な言葉ですね。実際、定義としては「物事に飽きて嫌な気持ち」らしいです。でも「やることがない時間」という意味もあります。
じゃあそれって、素晴らしい休み時間とも言えるのでは。「余白の時間」と言い換えてもいいでしょう。
「やることがない休日」なんて、理想です。
うちは年中いろんな野菜を作ってお届けする農家なので、365 日、畑に行かない日はありません。土曜日だけ出荷がお休みで、日曜日は家族全員で出荷作業をしに出勤します。
それは、とある雨の日のことでした。
雨だれをじっと眺める姿に、ふと思い出しました
4 歳になった下の子は、作業場の屋根から落ちる滴に喜んでぬれて、着替えもないのにびちゃびちゃ。部屋に戻った彼女は、長女のぶかぶかのシャツを借りて満足気でした。
動画視聴タイムを終えた長女が絵を描き始めると、横で見るのに飽きたらしい次女は、突然静かになりました。
声が止んで、バケツをひっくり返したような雨の音が響きます。
次女は入り口のガラス戸から、雨だれを見ていました。楽しそうというでもなく、ただじっと眺めていました。
とにかく口数が多くてかしましい彼女ですが、その時は結構長い間、ただただ落ちる雨だれを眺めていました。
その様子を見てふと思い出します。
私は小さい頃、豪雪地帯に住んでいたのですが、「ぼた雪」と呼んでいた大きな雪の塊がしんしんと降る、夜の空をじっと眺めていたころのこと。
空に吸い込まれそうな、落ちていくような感覚がして、仰向けになってずっと空を眺めていたこと。
長女が生まれ、成長して「退屈」を知るようになると、私は罪悪感を持ちました。
何か「してあげないと」と思ってどこかへ連れて行くと、今度は私が疲れて怒りっぽくなることも。
それなら無理に「してあげる」より、一緒に穏やかに過ごせた方がいい。穏やかな「退屈」の時間は、「余白の時間」に姿を変えていくのです。
そうだ、子どもは与えなくても楽しめるし、楽しめなくても吸収し、育っているのだった。
余白の時間を楽しんだり、自分で何をするか考え決められるようになるのも、やっぱり成長の一つです。
雨だれを眺める次女の横顔は、いつの間にかずいぶん成長したように見え、そしてこれからどんな人になるのか楽しみになりました。
余白の時間が、次の予定をワクワクさせます
もちろんいつもと違う時間を過ごすのもすてきです。余白があればこそ、予定は輝くというもの!
今年は風邪を引いて夏祭りに行けなかったので、子どもたちと少し遠くまでお出かけする予定を立てています。
どこへ行こうか?動物園?大きい遊具もいいよね。考えてワクワクしている子どもたちを見ると、出無精の私も気合いが入ります。
でもお願いだから移動中は、退屈だって大騒ぎしないでね!
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