「早く食べて!」「歯磨きして!」いつまで言えばいいのやら…|「ママと記者やってます」⑦
毎日が体力・気力勝負! 40代ママ記者による子育てコラム
ココハレ編集部員・門田がお届けする子育てコラムです。40 代に突入したけれど、子どもはまだ幼児。うまくいかない子育てに悩み、体力・気力の衰えを嘆いています。泣いて笑って、怒ってしまって反省して…、そんなどたばたの毎日をご紹介します。
これまでのコラムはこちら
朝から険悪!一触即発!
「どうして、ちゃんとしないの?毎日叱られて嫌じゃないの?」。子どもと向き合っていると、心底そう思う瞬間がありませんか?わが家の場合は、5 歳の長女の食事がそう。食べるのが遅いんです。
離乳食開始から一貫して、よく食べる子です。しかも早食いで、「ちゃんとかんでる?」と心配になるくらいでしたが、いつの頃からか、スピードが大幅ダウン。特に朝はゆっくりで、一番先にテーブルに着くのに、皆が食べ終わってもまだのんびり食べています。
食べ方には 2 パターンあります。一つ目は体がまだしっかり目覚めていない時。朝食を前に、お箸に手を付けることもなく、ぼーっとしています。「ご飯用意できたよ」「食べていいよ」と声を掛けても、「うん」とご飯を見つめています。
もう一つは、おしゃべりをしたい時。「昨日ね、夢にドラえもんが出てきたがで」などと元気に教えてくれます。「それはよかったねぇ。じゃ、食べようか」とご飯に注意を引いても、一口食べた後、「お母さん、ドラえもんが地球より大きかったらどうする?のび太君ちが壊れるでねぇ」…。土佐弁でいう「ようだい」が続きます。
放っておいたら、食べ終わるのに何分かかるんだろうと思って計ってみると、40 分。平日はさすがに長い。何とか 30 分以内に収めたい。
そこで、起こす時間を早めたり、カーテンを開けて朝日を浴びさせるようにしたり、食べる前にお手伝いをして体を動かしてもらったり。朝食時間を 30 分確保する余裕をつくり、「時計の針が 6 になるまでに食べ終わろうね」と目安を伝え、食べ始めたら「食べ始めたね」、食べ終わったら「頑張ったね」と褒めるようにもして…と試行錯誤していますが、どうもうまくいきません。
さらに、ご飯の後の歯磨き、お弁当包みものんびり、だらだらなので、私の声も大きくなります。「早く食べて!」「歯磨きは?時間ないよ!」「何回言うたら分かるが?」。そうなると、夫が「そんなに強く言わんでもいいやんか」と大きくため息をつきます。その表情に私は「言いたくないけど、言わんとせんやんか!」とイライラ。一触即発みたいな両親を見て半泣きの長女、空気なんて読まずに「こっこー」と抱っこをせがむイヤイヤ期の次女…。
分かっています。「早く食べて」も「さっさと歯磨きして」も全部、親の都合です。口は達者になりましたが、まだ 5 歳。時間の感覚もまだしっかりはないでしょうから、「時間以内に終わらせて」と伝えても難しいと思います。ですが、朝から険悪なムードは避けたい。気が短い自分自身を反省しつつ、せめてあと5分、早く食べ終わってほしいと思い、長女と話してみました。
「毎日同じことで怒られるの、嫌じゃない?」
「うん、嫌」
「そしたら、もうちょっと早く食べてほしいな。お母さん、朝は忙しいがよ」
「うーん、分かっちゅうけど…」
「もう少し早く食べるために、お母さんはどうしたらいい?」
「カレーかシチューがいい!ご飯にかけて食べれるき、早いで」
何ともずっこける回答に、思わず笑ってしまいました。「それはいいアイデアやけど、毎日は無理」と伝え、「ご飯とおみそ汁の量をちょっと減らす」ということで落ち着きました。さて、どうなることやら…。
ちなみに次女は、のんびり長女の横であっという間に食べ終わります。「もしかしたら、この子も今後、のんびり食べるようになるのかな。ダブルのんびりはきついな…」と思う今日この頃。次女ののんびりが始まる前に、長女には頑張って“卒業”してもらいたいと切実に思います。