土佐清水市内の小学1年生に木製の文房具セットが配布されました|週間高知の子どもニュース(2021年5月8~14日)
4 月もはや、後半に入りました。新緑がまぶしい季節。青空に爽やかな風も吹き、気持ちがいいですね。
土佐清水市内の小学校の 1 年生に、木製の文房具セットが配布されました。森や自然を大切にする心を育んでもらおうという取り組みです。木の香りを楽しみながら、楽しく勉強できそうです。
2021 年 4 月 17 ~ 23 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
地元中生ら50人 高知市朝倉で公園を清掃点検
(高知新聞 2021 年 4 月 18 日掲載)
高知市朝倉甲の沖田公園でこのほど、朝倉中学校と西部中学校の生徒、地元ボランティアや少年補導員ら約50人が清掃や危険箇所の点検などを行った。
高知南署などによると、同公園では1~3月にベンチが壊されたり、トイレットペーパーが燃やされたりした。未成年者の喫煙といった情報も寄せられており、美化と合わせて、非行防止や地域の見守り強化を図ろうと関係機関が連携した。
清掃は、3月に続いて2度目。中学生らは丁寧に園内を回り、たばこの吸い殻やライター、空き缶を拾った。遊具などの点検は住民や同署員らが担当。「見えにくく、つまずきそうな段差がある」「火遊びの跡があり、見守りが必要」などと情報共有した。
西部中3年の笹岡咲さん(14)は「ごみは前より減ったけど、もっときれいにしたい」と話していた。(馬場隼)
聖火リレー、自閉症の息子と母走る 宿毛市と高知市で出場...成長した姿を
(高知新聞 2021 年 4 月 18 日掲載)
19日から2日間、高知県内で行われる東京五輪の聖火リレーに、知的障害を伴う自閉症がある近藤可連さん(18)と、母親の亜矢さん(48)=高知市丸池町=が親子そろって出場する。2人は「支えてくれた人たちに成長した姿を見せ、感謝を伝えたい」と意気込んでいる。
夕暮れ時のりょうまスタジアム(同市大原町)。「時速6キロで走るんだよ、ゆっくりゆっくり」。生花用の箱で作ったトーチを掲げ、並んで走る親子の姿があった。
可連さんは、2018年に初出場した知的障害者の全国大会「スペシャルオリンピックス」の800メートルの金メダリスト。陸上は、母が「鬼ごっこの逃げ足の速さ」に注目し、小学6年から始めた。
障害が分かったのは2歳のころ。当時は香美市に住んでいた。じっとできず、言うことを聞いてくれない息子を「近所に聞こえるほど大声で怒ってた」。亜矢さんが、謝るように振り返る。
接し方が変わったのは、「周りの方々の支えがあったから」。小学校の先生はみんな、こだわりの強い可連さんの反応を叱るのではなく、「優しく見守ってくれた」。担任の先生は、隣町の陸上クラブにバスで1人で通えるようになるまで、根気強く付き添ってくれた。その姿勢に何度も学ばされ、救われた。
中学から高知市の特別支援学校へ。二つの陸上クラブに通ううち、亜矢さんも一緒に練習するようになり、今ではボランティアコーチを務めている。
亜矢さんが聖火ランナーに応募したのは、周囲はもちろん、息子にも感謝を伝えたかったからだという。「『可能性は連続する』と名付けました。その名の通り、自分の力を信じてよく頑張ってくれた」
可連さんも母や先生、コーチら、「お世話になったみなさんへ、感謝の気持ちを込めて走りたい」。一言一言、かみしめるように話した。
19日。可連さんは高知市、亜矢さんは宿毛市を走る。走る場所は違っても、心は一つだ。(福井里実)
森や自然を大切に!木製の文房具 土佐清水市が新小学1年生に贈る
(高知新聞 2021 年 4 月 19 日掲載)
森や自然を大切にする心を児童に育んでもらおうと、土佐清水市はこのほど、市内6小学校の新入生計53人に木製の文房具セットを配布した。
「木とともに子どもの成長を見守る事業」の一環。森林環境譲与税を活用し、ファイルや鉛筆、定規の入ったセットを用意した。
14日には泥谷光信市長らが清水小を訪問。40人の新入生にセットを手渡した。児童はうれしそうに顔をほころばせ「引き算頑張りたい」などと元気に話していた。(山崎彩加)
聖火トーチ、重っ!南国市・国府小学校に走者が貸し出し
(高知新聞 2021 年 4 月 23 日掲載)
東京五輪・パラリンピックの聖火をともしたトーチが22日、南国市国分の国府小学校に〝到着〟した。聖火ランナーを務めた児童の父親が貸し出したもので、児童らは「聖火が学校に来た!」と感激していた。
トーチは、嶋崎昴君(11)=6年=の父親、賢さん(46)が20日に同市内の200メートルを走った際に使用。授業中で聖火リレーを見られなかった児童らに「せめて実物を見てもらおう」と持参した。
児童は、長さ71センチのトーチを交代で手に取り、「持ってえいが!?」「重っ!」などと大はしゃぎ。順番待ちの友だちに〝トーチキス〟でつなぐなど、聖火ランナー気分も味わった。
今後は、授業の教材として活用するほか、近隣校や地区の公民館でも巡回展示予定。嶋崎さんは「持つだけで笑顔になるのがトーチの魅力。見て触って、五輪を体感してほしい」と話している。(横田宰成)