パパ・ママリサーチ|新型コロナウイルス・5~11歳の子どもにワクチンを接種する?しない?
2022年3月から始まる5~11歳へのコロナワクチン接種について、高知のお父さん、お母さんに聞きました
新型コロナウイルスの感染拡大が高知県内でも続いています。2 月 11 日には 310 人の感染が確認され、過去最多となりました。子どもへの感染が広がり、休校や休園が相次ぐ中、5~11 歳へのワクチン接種が 3 月から始まる予定です。
そこで、高知の子育ての“今”を探る「パパ・ママリサーチ」では、5~11 歳へのワクチン接種についてアンケートを行いました。
現在、5~11 歳の子どもを育てているお父さん、お母さんのうち、「接種させる」と決めている人は 16.7 %。「接種させない」は 41.2 %でした。それぞれの意見とともにご紹介します。
目次
アンケートは 2022 年 2 月 7~9 日、ココハレLINE公式アカウントのお友だちの皆さんを対象に行いました。168 人(女性 154 人、男性 14 人)から回答があり、有効回答は 110 人でした。
現在、5~11歳の子どもを育てる保護者に聞きました
5~11 歳へのワクチンは米ファイザー製で、1 月 21 日に政府が特例承認しました。子どもへの接種の必要性は専門家の間でも見解が分かれていて、保護者には接種のメリットとデメリットをよく理解した上での判断が求められています。
今回のリサーチでは、現在 5~11 歳の子どもを育てているお父さん、お母さんを対象に、「新型コロナワクチンをわが子に接種させるかどうか」を聞きました。「接種させる」「接種させない」「迷っている」の三つから選んでもらいました。
接種させない、迷っている理由は「副反応」「子どもは重症化リスクが低い」
最も多かったのは「迷っている」の 42.2 %。続いて「接種させない」が 41.2 %、「接種させる」は 16.7 %でした。
「接種させない」と答えた人の主な理由はこちら。
【 5~11 歳へのワクチン・わが子に接種させない理由】
- 子どもは感染しても軽症の場合が多いことと、副反応がどう出るか分からないことから、無理に打たなくてもよいのではと考えた
- 国内での例がないので、副反応が怖い
- 自分が接種してみて、副反応がありつらかった。同じことが子どもにも起きると思うと不安だし、そもそもワクチンが安全なのか心配
- 子どもは重症化のリスクが低いのならば、必要性を感じない。既に保育園で感染者が多数出ているので、スピード感のある接種スケジュールでないならば、なお必要性を感じない
- 本人が嫌がっている
続いて、「迷っている」と答えた人の主な理由がこちら。
【 5~11 歳へのワクチン・迷っている理由】
- 子どもに基礎疾患がない
- 新しいワクチンなので、将来どうなるかが分からない
- 子どもは 5 歳と 6 歳で対象年齢の中では最少年齢。体の成長も途中なので
- 保育園でクラスターが発生した際、子どもは比較的軽症だったので
- 副反応は心配だが、ワクチンしか防ぐ方法がない
- 周りの様子を見て決めたい
- 接種させることによるリスクをもっと知ってから決めたい
ワクチンの副反応への心配と、「子どもは感染しても、重症化のリスクが低い」というこれまでのコロナの傾向が主な理由となりました。政府に特例承認された新しいワクチンであることも判断の理由となっています。
接種させる理由は「感染させたくない」「重症化リスクの回避」
「接種させる」と答えた人の理由はこちら。
【 5~11 歳のワクチン・わが子に接種させる理由】
- 感染させないため
- 子どもに先天性疾患があるため
- 重症化リスクを回避するため
- オミクロンの流行とともに子どもの感染者が増加している。子どもにぜんそくの既往があるため、罹患(りかん)時の合併症が怖い
- できれば打ちたくないけれど、周りの人にうつしてしまうかもしれないので打つべきかなとも考えます
「接種させる」と答えた人の中にも、「副反応が心配。子どもに同じ思いはさせたくない」という意見がありました。
ワクチンで気になることは?
リサーチでは、子どものコロナワクチンについて知りたいことも聞きました。次のような意見が寄せられました。
【子どもへのワクチン接種について知りたいこと】
- 「子どもは軽症が多い」と聞くのに、子どもへの接種を進める理由は?
- 子どもの接種での副反応と、子どもが感染した場合の重症化リスク、後遺症の情報がほしい
- 子どもも接種は 3 回必要なの?
- 子どもの接種が先行している海外での副反応や、接種の効果について
- 接種した子どもが大人になった時に影響があるのか、ないのか
- 将来、妊娠しにくくなったりしないの?
- 発熱など副反応が出た時の対処法は?
5~11歳の接種は「努力義務」の適用外となりました
5~11 歳への接種について、厚生労働省の専門家による分科会が 2 月 10 日、「努力義務」の適用外とすることを了承しました。オミクロン株に対する 5~11 歳のワクチン予防効果が十分に確認されていない点などを踏まえた判断です。接種券を送って接種を促す「勧奨」は行われます。
5~11 歳への接種は国内で例がないため、3 月のスタート時に対象となる子どものお父さん、お母さんは難しい判断を迫られています。正しい情報を集め、子どもとも話し合いながら決めていきたいですね。
今回のリサーチで寄せられた疑問について、ココハレでも皆さんに情報をお届けできるように取材を進めていきます。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。