【サポーターズコラム】ひとり親ママの経験を生かし、IT講座を企画しました|藤田奈緒子さん
ココハレサポーターズが子育て、おでかけ、家族の出来事をコラムで紹介していきます!
2022 年度にスタートした「ココハレサポーターズ」。高知県内の 8 人のお母さんたちがココハレ編集部員と一緒に記事の内容を考えたり、取材に参加したりする活動です。「サポーターズコラム」では、日々の子育てのこと、おでかけの思い出、家族の出来事などをご本人たちが紹介していきます。
IT企業に勤める藤田奈緒子さん(土佐市)は高知市内で 2022 年 11 月にスタートした「ひとり親を対象としたデジタル人材育成プログラム」に携わっています。ひとり親ママである自身の経験、思いを生かし、託児などのサービスも盛り込みました。
「パソコンを持ちたい」「あと数万円収入を増やしたい」…ひとり親家庭のニーズに応える講座です
こんにちは!ココハレサポーターズの藤田です。
今回は「ひとり親支援」について、小学 2 年生の男の子を育てるひとり親の私ならではの視点でお伝えします。
私の勤めるIT企業では、NPO法人GIFTさんと協業で、「ひとり親を対象としたデジタル人材育成プログラム」をスタートさせました。
きっかけは、ココハレでも紹介された「ひとり親支援LINE」の開発でした。高知県と高知市が共同で設置している「ひとり親家庭支援センター」の情報を発信しています。
ひとり親の皆さんへのアンケートなどから、ひとり親家庭ではパソコンの所有率が低いこと、「あと数万円収入を増やしたい」と考えていることなど、ニーズが分かってきました。
私自身、40 代でIT未経験でIT企業に転職した経験から、「こういう支援があればいいな」という意見も言わせていただき、デジタル人材育成プログラムは始まりました。
講座は託児完備!お子さんが泣いても大丈夫です
講座は私が勤めるIT企業のオフィスで、11~2 月に 6 回開かれます。パソコンにあまり詳しくない人がITスキルの基礎、応用を習得できる内容で、就職・転職活動もサポートしてきます。
第 1 期生として、17 人のひとり親ママが参加しています。
企画段階では、講座内容を充実させながら、ひとり親に特化したさまざまな工夫も考えました。パソコン、Wi-Fiは無料で貸し出し。講座中の託児サービスも用意しました。
託児スペースは講座スペースの横。当日は、保育士さんがジョイントマットを敷き、あっという間にキッズルームが出来上がりました。子ども用のおもちゃや椅子、お昼寝布団までありました。
最初は緊張して、ママの姿が見えないと泣いてしまうお子さんもいましたが、受講者はひとり親のママばかり。「お互いさま」の気持ちと、「私も経験した〜」という思いで、「泣いてもいいよ」。皆さん、温かい目で見守ってくださいました。
講座はお菓子、飲み物OK!女子会のような雰囲気です
ITの勉強というと、ものすごくハードルが高いと感じるかもしれませんが、お菓子や飲み物OK。女子会の雰囲気で進みます。
第 1 回の講座では「Canva」というチラシを簡単に作成できるサービスや、「ペライチ」という簡単にホームページを作成するサービスをご紹介し、実際に自分で作ってもらいました。
「難しい」というイメージの専門的なスキルよりも、今あるサービスを使いこなすスキルの方が副業や就職・転職には役立ちます。
私は息子を連れて、一緒に見学しました。息子は他のお子さんとすっかり打ち解けて、一緒に遊んでいました。
ひとり親ママが活躍できる高知県にしたい!
ひとり親は孤立しがちです。他の人には相談しづらい悩みも多いと思います。
今回の講座では、受講中以外でもみんなでつながって教え合える仕組みとして、Slack(スラック)を導入しました。
SlackはメンバーとチャットでやりとりできるITツールです。「チャンネル」という部屋に分かれてグループで会話をしたり、個人同士でやりとりしたり。LINEのような感じで、SNS感覚で気軽に交流できます。
春には第 1 期生が卒業を迎えます。高知には立地企業を含め、IT未経験者でも就業しやすい環境があります。また、ITのツールを使いこなせば、得意なことを生かして、起業や副業でお金を稼ぐこともできます。
高知の女性は働き者の「はちきん」です。全国的にもひとり親の割合が高い高知のいろいろな企業で、ひとり親のママが活躍できるようになればうれしいです。