大月町内の3保育所を統合し、高台に移転。「おおつき保育所」が開園しました
幡多郡大月町にあった弘見保育所(弘見)、つきなだ保育所(姫ノ井)、柏島保育所(柏島)の 3 園が統合され、新しく「おおつき保育所」が開園しました。
今回の統合には、園児の減少や施設の老朽化などの課題解消に加え、「津波浸水域内の園もあり、命を守る」という狙いもあります。
皆さんのお子さんが通っている保育園、幼稚園が津波浸水区域内かどうか、把握されていますか?「自宅は分かっているけど、幼稚園はどうだったかしら?」という方は、高知県が公表している「高知県防災マップ」で津波浸水エリアかどうか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
おおつき保育所落成 3園を統合
(高知新聞 2020 年 4 月 7 日朝刊より)
高知県幡多郡大月町の全3保育所を統合した「おおつき保育所」が大月町弘見に完成しこのほど、落成式が行われた。6日に入園式が行われ、7日から0~5歳児の71人が通う。
大月町内にはかつて23の保育所があったが、人口減少で統廃合が相次ぎ、2012年度以降は弘見保育所(弘見)、つきなだ保育所(姫ノ井)、柏島保育所(柏島)の3園になっていた。いずれも老朽化が進んでおり、大月町は2014年から協議を進め、2017年に1園への統合を決めた。
おおつき保育所は2013年度に閉校した宿毛高校大月分校の跡地に建設。約4800平方メートルの敷地に、木造平屋(一部鉄骨造り)約1400平方メートルの園舎を建てた。工事費は約6億2600万円。
4日の落成式は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大月町執行部と設計、工事の事業者のみで行った。岡田順一町長は「これまでは津波浸水域内の園もあり、命を守る意味でも1カ所への統合を進めた。喜んで通ってもらえるような環境を整えたい」と話していた。
統合に伴って整備していた国道321号―おおつき保育所間の町道も、3月末までに完成している。(新妻亮太)