【イチ押しニュース】新小学1年生にぴったり!防犯用の「笛鳴子」
よさこい祭りの鳴子を製造する「やまもも工房」が「笛鳴子」を開発しました。よさこい祭りが 2 年連続中止となる中、子ども向けの防災・防犯グッズとして、防災用ホイッスルをヒントに作られました。
通常の鳴子の 2 分の 1 サイズで、小学校に入学する新 1 年生へのプレゼントにぴったり。色は 5 色あり、ランドセルの色に合わせて選べるのもうれしいですね。
防犯用「笛鳴子」やまもも工房が開発 「子どもも職人も守りたい」 香美市
(高知新聞 2022 年 3 月 11 日)
よさこい祭りが2年連続で中止となり、観光客も激減する中、鳴子製造の「やまもも工房」(香美市)が、子どもらの防災や防犯に使える「笛鳴子」を開発した。鳴子作りの技を生かし、祭りを支える木工職人の仕事を維持する取り組み。「祭りが戻る日まで工房を守る」と前を向く。
同社が自社工房で製造する鳴子の数は、2020年のよさこい中止から9割減が続く。この間、鳴子柄の手ぬぐいや山田高校の生徒とコラボした鳴子形トレーなどをハイペースで商品化してきたが、観光客が戻らないこともあり苦戦してきた。
同社の公文美佐子専務が「職人の仕事になり、他社は作れず、祭りがなくても売れる商品は…」と考え、小学生の孫がリュックに付けていた防災用ホイッスルを見て「笛だ!」とひらめいた。
鳴子にばちを取り付ける技術を応用し、2分の1サイズの柄に穴を開ける方法を考案。危険が迫った際に気付いてもらえるよう、はっきりした高音が鳴るよう調整した。小型ながら、ばちも取り付けて鳴子の音も出せる。
朱色、紫など5色展開。30個以上でオリジナルデザインにも対応し、子ども会での配布や入学の記念品などの用途を見込む。3月末から自社ウェブサイトで1600~1800円(税込み)で販売する。
公文専務は「高知の子どもの安全を守る鳴子。首から提げたり、ランドセルに付けたりして使って」。公文佑典社長(43)は「祭りが戻った時、鳴子が作れない状況にはしたくない。職人と一緒に何とか粘りたい」と話している。(竹内悠理菜)