付属小6年・恩田泰樹君がポケモンカード世界大会で30位になりました!|週刊高知の子どもニュース(2023年8月28日~9月3日)
雨が多かった夏休みが終わり、9 月 1 日から 2 学期が始まりました。子どもたちに元気に過ごしてもらいたいですね。
横浜市で開かれた「ポケットモンスター」カードゲームの世界大会に、付属小 6 年の恩田泰樹君が日本代表として出場。ジュニア部門で約 200 人中 30 位の成績を収めました。おめでとうございます!
2023 年 8 月 28 日~ 9 月 3 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
育て!地域の防災リーダー 南国市で中学生61人が講座で学ぶ
(高知新聞 2023 年 8 月 28 日掲載)
地域の防災リーダーとなる若者を育成しようと、南国市はこのほど、市内の中学生を対象に防災士養成講座を開いた。生徒たちは防災に関する幅広い知識を学び、資格取得試験に挑んだ。
全国各地で豪雨災害が頻発し、南海トラフ地震発生の可能性が高まる中、2022年度から市が実施し、33人が資格を取得。今回は24、25日に市内全4中学校から計61人が受講した。
日本防災士機構(東京)の認証機関である防災士研修センターによる講座では、大学教授や防災団体などの有識者7人が講師を務めた。架空の地図上で自宅や公共施設の位置を確認し、地震の揺れや津波災害をイメージする訓練を実施。「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」という避難三原則の重要性を学んだ。
災害ボランティアの心構えや、火災や風水害などの基礎知識などについても理解を深めた。香南中2年の男子生徒(13)は「自分の命を最優先に守り、災害時に助ける側になることが大事と感じた。知識を生かし、リーダーとして住民を引っ張っていけるようになりたい」と心を新たにしていた。(海路佳孝)
ろ過したプール水でアルファ米 児童ら防災体験 土佐市の蓮池小
(高知新聞 2023 年 8 月 30 日掲載)
土佐市蓮池の蓮池小学校6年とその保護者ら約50人がこのほど、浄水機でろ過したプールの水をアルファ米に入れて食べるなど、震災時の避難場所での過ごし方について学んだ。
親子の触れ合いが目的の学年行事の一環で、同小PTAの主催。今回の防災体験は、同小が防災教育に力を入れていることや、災害時の避難場所に指定されていることから企画した。
27日、プールサイドに集まった参加者は、同小備え付けの浄水機で、緑に濁ったプールの水が浄化されていく様子を凝視。「こんな汚い水が飲めるようになる?」と驚きながら、市提供のアルファ米に入れて食べていた。
子どもたちは防災倉庫の備蓄品もチェック。体育館で、空間を仕切るパーティションやベッドの組み立ても体験した。矢野心絆(ここな)さん(11)は「浄水機はすごいと思った。(アルファ米も)普通においしかった。もし避難することがあれば、周りの人に『ご飯は困らないよ』と伝えられる経験ができたし、いい勉強になった」と話していた。(谷川剛章)
からくりで独創性表現 いの町の神谷中生2人が全国大会へ 南国市で県大会
(高知新聞 2023 年 8 月 30 日掲載)
からくりの仕組みを使って見る人を楽しませる技術を披露する「第11回全国少年少女チャレンジ創造コンテスト」の県大会がこのほど、南国市物部乙の高知高専で開かれ、神谷中学校(いの町)の科学部員2人が創造性あふれる作品を発表した。
発明協会(東京)の主催。2台以上のからくりを使うルールで、新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった今回は神谷中の1チームのみ参加し、高知高専の教授らが27日に表現力や独創性などを評価した。
1台はカツオの一本釣り漁船で、さおを振り上げながら釣り上げる動作を表現。もう1台は、四季ごとの4冊の植物図鑑が閉じたり開いたりしながら、牧野富太郎博士ゆかりのヒメアジサイなどが現れるユニークなからくりに仕上げた。
2人は11月、愛知県で開かれる全国大会に出場。3年の中野紗和さん(14)は「2カ月かけた作品にはとても思い入れがあり、こうした場で評価してもらえてうれしかった。全国大会に向けて、もっと高いレベルに仕上げたい」。2年の浜田成海さん(13)は「足回りや配線の部分が難しかった。魚が釣れる表現をもっと工夫したい」と話していた。(海路佳孝)
ポケモンカード世界大会出場 高知市の付属小6年の恩田君30位「また出たい」
(高知新聞 2023 年 8 月 31 日掲載)
今夏、横浜市で開かれた「ポケットモンスター」カードゲームの世界大会に、付属小6年の恩田泰樹君(12)=高知市八反町2丁目=が日本代表として出場していた。12歳以下のジュニア部門に挑んだ約200人中30位の成績を収め、「学校の友達に『世界のタイキ』と呼ばれた。これからも頑張る」と喜んでいる。
ゲームやアニメでおなじみのポケモン。カードゲームは60枚を使う。手持ちの山から交互に札を引き、相手を倒す技を発動させる「エネルギー」や戦いを有利に進める効果がある「サポート」などを組み合わせ、頭脳戦を繰り広げる。県内関係者によると、県内の競技人口は大人100人、ジュニアが30人ほどという。
恩田君は園児の頃に「絵が好き」とカードを集め始め、今は2千枚ほど。昨年3月に高知市内で開かれたゲームの体験会に参加し、「『筋がある』と褒めてもらったのがうれしくて」朝6時から1人で練習に励むほどに。6月の日本大会(千葉市)で8強入りし、世界大会の出場権を得た。
世界中の強豪プレーヤーが集う「ポケモンワールドチャンピオンシップス」は2004年から続く大会で、今回が初の日本開催。8月11~13日、カードやスマホゲームなど4部門が行われ、50の国・地域から2千人以上が参加した。
カードゲーム本戦は1人7戦を経て、上位8人がトーナメント戦に挑む形式。英語のアナウンスが流れる会場で、恩田君はイギリスやカナダ、オーストラリア、台湾などの選手と戦った。
1勝2敗で上位進出が難しくなったが、「楽しくやろう」と気持ちを切り替えて3連勝。望みをつないで挑んだ7戦目では相手の札を読み誤り、惜しくも勝利を逃した。それでも「レベルが高くて、頭をフル回転させないといけない感じが楽しかった」と満足そう。
次大会からは、18歳以下のシニア部門となる。勝負にはカード運も絡むだけに「徳を積もう」と家のトイレ掃除を始めたそうで、「また世界大会に出たい。外国選手と話すために英語も頑張りたい」と意気込んでいた。(加藤風花)
学力テスト 高知市の中3改善 小6は全国平均上回る
(高知新聞 2023 年 9 月 1 日掲載)
高知市教育委員会は31日、小学6年生と中学3年生を対象に4月に実施した全国学力・学習状況調査(学テ)の同市内校の平均正答率を公表した。小6は国語、算数とも全国平均を上回った。中3は3教科とも全国を下回ったが、国語と数学は2022年度より差が縮まった。
小6の平均正答率は、国語が69・3%(全国67・2%、高知県69・3%)、算数が64・9%(62・5%、64・7%)。国語は全国を2・1ポイント(前年度0・5ポイント)、算数は2・4ポイント(同3・0ポイント)上回った。
中3の正答率は国語が65・9%(全国69・8%、高知県68・5%)、数学が46・3%(51・0%、48・6%)。国語は全国より3・9ポイント(前年度4・2ポイント)、数学は4・7ポイント(同7・7ポイント)低かった。英語の正答率は37・2%(全国45・6%、高知県39・2%)で全国との差は8・4ポイントと、2019年度から1・2ポイント広がった。
同市教委は「全体的に全国との差は改善傾向にあり、学校への訪問指導などの成果が見られた。中学英語では文構造やスペルの正確さに課題がある。聞く・読む・書く・話すの技能統合型の授業を推進していきたい」としている。
平均正答率のデータに国私立校は含まれない。データは、各市町村教委の判断で公表している。(加藤風花)
元気に2学期スタート 高知県内小中学校で始業式
(高知新聞 2023 年 9 月 2 日掲載)
高知県内の多くの小中学校で1日、2学期の始業式が行われた。高知市内では、楽しい夏休みを過ごした子どもたちの元気な声が校舎に響いた。
430人が通う江陽小学校(高知市江陽町)では午前7時半ごろから、自由研究の成果や工作物を大きな袋に入れた児童が続々と登校し、久々に顔を見る先生たちに「おはようございます」と笑顔であいさつ。
1年生の教室では早速、子どもたちが友達に「俺の工作見て。ソーラーカー!」「風鈴作った」と自慢の工作を披露し、「これ、すごーい」「粘土で作ったの?」と大騒ぎに。その脇では「来るときにテープが取れたあ」と、修復に励む子も見られた。
児童は夏休みの思い出を振り返り「須崎のばあばんちで流しそうめんをした」「よさこいの選手をやった。金メダルもらった」とにっこり。担任の「夏休みにバーベキューした人は」「海に行った人は」の問いに、ぴしっと手を挙げて応え、「休み時間に聞かせてね」の声に、大きくうなずいていた。
大掃除の後、体育館で行われた始業式で、今西和子校長が「2学期は社会科見学や音楽会と行事がたくさんあります」「すてきな2学期にするぞ、の気持ちを持ち続けて」と呼び掛け。1年の堀本優里さん(6)は「友達に助けてもらわなくても逆上がりができるようになりたい。2回連続でできたらかっこいいろう」と意気込んでいた。(加藤風花)
美術館はキャンプ場!?小学生ら道具工作し楽しむ 高知市の藁工ミュージアム
(高知新聞 2023 年 9 月 3 日掲載)
子どもたちに美術館に親しんでもらおうと2日、高知市南金田の「藁工(わらこう)ミュージアム」でワークショップが開かれた。「絵の世界でソロキャンプ」をテーマに、小学生11人がキャンプ道具を工作。展示作品の前で寝袋にくるまり、いつもとは違った館内の雰囲気を楽しんだ。
藁工が主催する企画「美術館×遊び場」の一環。美術や音楽、ダンス、演劇などのアートに触れ、子どもの感性を育むとともに、ワークショップに携わる人材育成も目的としている。
児童は、トイレットペーパーの芯や紙袋、空き箱を利用して、星を見るための望遠鏡を作ったり、リュックサックを作ったり。ランプにテーブル、虫眼鏡に枕などを自由に工作した。
完成すると荷台に乗って館内に構えた〝キャンプ場〟に移動。キャンプファイアのオブジェの前で、それぞれが道具を紹介した後、スタッフが手作りした新聞紙の寝袋にくるまった。
付属小3年の武内香乃さん(9)は今回が〝初キャンプ〟だったといい、「ライターや折りたたみ椅子も作った。作ったものを使って庭でキャンプしたい」と喜んでいた。(山崎彩加)
高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。