新型コロナウイルスで休校 高知県内の基準は?
新型コロナウイルスの影響で休校していた高知県内の学校は5月25日までに全て再開しました。元気に登校しているお子さんも多いと思います。
再び心配される感染拡大に備え、「どんな状態になったら再び休校にするのか」という判断基準を高知県教育委員会が出しました。「基準はあくまでも目安」とのことですが、高知県内に五つある福祉保健所のエリアごとに、毎日連続して感染が確認される状態になれば、休校判断の対象になるそうです。
手洗いや「3密」を避けるなど感染予防を行いながら、感染状況にも注意をしておきましょう。
感染確認が連日なら休校 高知県教育委員会が判断基準を提示
新型コロナウイルスの影響で県立学校が休校したり、学習面で対策を取ったりする際の判断基準を高知県教育委員会が設け、26日示した=表参照。高知県内に五つある福祉保健所の管内を単位とし、直近7日間のうち何日か連続して感染者が確認された場合は原則休校となる。国の指針を受けた対応で、小中学校を所管する市町村教育委員会にも同様の内容を通知した。
福祉保健所管内の直近7日間の感染確認が「3日に1度程度以下」「2日に1度程度」「日々連続」の3段階に区分。日々連続については、連続する日数が何日という明確な基準はなく、確認される人数などで柔軟に判断する。
休校とするのは「日々連続」の場合で、その他は休校とならない。ただ、「日々連続」のエリアにあっても、感染確認地から離れている学校は開校するケースもあるとしている。
教室内の児童生徒の間隔は「3日に1度」のときは1メートル、「2日に1度」と「日々連続」では可能な限り2メートル開けるよう要請。この場合、40人のクラスでは一つの教室に児童生徒を収容しきれないため、教室を分ける必要がある。
長時間や近距離でのグループ学習、音楽の時間の合唱・リコーダー演奏、家庭科の調理実習などは、「2日に1度」のときは各校が慎重に実施を検討するよう求めている。「日々連続」のエリアにありながら開校する学校では実施を見送る。
高知県教育委員会教育政策課は「基準はあくまでも目安。感染経路不明者が1日に多数確認された場合などに休校にすることもあり得る。子どもの安全を考え対応したい」としている。(宮崎順一)