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断崖の岩陰にお堂が…!秘境の神社仏閣ファンに人気!越知町の「聖神社」がクラウドファンディングに挑戦しています

断崖の岩陰にお堂が…!秘境の神社仏閣ファンに人気!越知町の「聖神社」がクラウドファンディングに挑戦しています

越知町にある「聖神社(ひじりじんじゃ)」をご存じですか?

断崖の岩陰にお堂があり、秘境の神社仏閣ファンに人気なのだそうです。

秘境ということは、そこに至るまでの参道も険しい!地域の人々がつり橋や階段などを整備してきましたが、維持が難しくなり、修繕費用をクラウドファンディングで募っています。

神社仏閣へのお参りは、その地域を知るきっかけにもなりますね。親子でも安全に歩ける場所になりますように!

断崖にたたずむ秘境の神社の参道、より安全に 越知町小日浦の聖神社の参道の修繕に支援を ―EINEE高知

(高知新聞PLUS 2026 年 1 月 31 日掲載)

越知町の南西部に位置する小日浦(こびうら)地区。その一角、佐川町、津野町と接する大タヲ山の断崖に、聖神社(ひじりじんじゃ)はたたずんでいます。絶壁の岩陰というお堂の場所、そこに至るまでの道中の険しさから、鳥取県の国宝・三徳山(みとくさん)三仏寺奥の院「投入堂(なげいれどう)」を想像させる秘境の神社。しかし、地域住民が善意で整備してきた参道は、人口減少や高齢化で維持が難しくなりつつあります。聖神社の環境を守る住民グループ「小日浦・聖友会」では、参道の安全確保に必要な修繕費用をクラウドファンディングで募り、支援を呼びかけています。

危険が伴う参道

聖神社の正確な建立時期ははっきりしませんが、明治時代の修繕記録が残っており、江戸時代後期ごろには存在していたとされています。かつては限られた人にしか知られていない存在で、地域の人々が親しみを込めて建物を修繕し、参道を整備してきました。

大タヲ山麓の断崖にたたずむ秘境の神社「聖神社」(提供写真)
大タヲ山麓の断崖にたたずむ秘境の神社「聖神社」(提供写真)

2019年、全国の秘境の神社仏閣を紹介する書籍が刊行され、数少ない満点評価を獲得。テレビ番組などでも大々的に取り上げられました。すると、知る人ぞ知る密かな「聖地」には全国から愛好家が訪れるようになりました。会の中心メンバーで、参道の維持、管理に当たる中村文明さん、美代子さん夫妻は、現在の訪問客について「平均すると日に3人くらい。週末や、有名なツツジや紅葉の季節になるともっと多い」と、根強い人気に目を見張ります。

ただ、秘境ゆえに参道は険しく、危険な個所も多くあります。つり橋や木製の階段、橋などの構造物の傷みのほか、山道での倒木、落石、軽度の崩落なども日常茶飯事です。

参道にある朽ちかけた木製の橋や階段。つり橋も老朽化が目立ちます(提供写真)
参道にある朽ちかけた木製の橋や階段。つり橋も老朽化が目立ちます(提供写真)

会長の岡村豊明さんは「木製の構造物は全て周辺の木を伐採、加工して作られたもの。自然を生かし守り継いできた先人たちの努力と工夫」と誇りつつ、維持していくには人による手入れが欠かせません。

「参道の安全を確保し、聖神社を未来につなげたい」と語る岡村豊明会長
「参道の安全を確保し、聖神社を未来につなげたい」と語る岡村豊明会長

参道の整備や修繕はこれまで、地域住民や有志のボランティアが中心となって担ってきました。しかし、地域の人口減少や高齢化が進み、担い手不足が大きな課題となってのしかかっています。

保全へ新組織発足

小日浦・聖友会は2025年に発足した任意団体で、会員は現在約40人。これまで聖神社には氏子など、関連する組織や団体が複数存在しましたが、いずれも高齢化や構成員の減少で活動がままならなくなっていました。新たに発足した同会は、会員以外の多様な人々も関わってもらい、活動を支え合えるようなつながりを大切にしたいと考えています。

中でも精力的に関わるのが地域おこし協力隊のメンバー。元協力隊員で埼玉県から移住した女性は、町で紹介された聖神社の存在に強く引かれ、初めて訪れた際には「想像を絶する秘境感と絶景」と言葉を失ったといいます。他にも、同会でデザインを担当する佐川町在住の女性もまた、その壮大さに驚いたそう。それぞれが「聖神社」に魅せられる中で、会との絆も着実に深まっています。

多様なメンバーが真剣に話し合いを重ねています
多様なメンバーが真剣に話し合いを重ねています

多くの人を魅了する聖神社。岡村会長は「たくさんの人を感動させられる町の貴重な財産。だからこそ、未来に残さないといけない」と強く願います。しかし、担い手不足だけでなく、地域住民や企業からの寄付や補助金に頼る修繕費の工面も厳しさを増す一方。会の発足に合わせ、状況の打開を相談していく中で、クラウドファンディングへの挑戦を決めました。

5カ所の修繕急務

現在の参道は、修繕や補強が急がれる箇所が複数あります。同会では、木製の階段や橋、橋板が欠損しているつり橋など5カ所を最優先と位置付け。いずれ朽ちてしまう木材では修繕を繰り返さなければならないため、維持管理が容易な耐久性の高い素材を使いたいと考えています。

「聖神社を守り継いでいくには、安全、安心が絶対に欠かせない」と岡村会長。多くの県外客も含め「全ての人が快適に参拝できることが未来につながっていく」と意欲をみなぎらせています。(森本裕文)

 

クラウドファンディングの目標額は 250 万円。「EINEE(えいねぇ)高知」で3月31日まで支援を呼びかけています。

「EINEE高知」は高知県内の地域振興の取り組みを支援するクラウドファンディングです。四国銀行、READYFOR、高知新聞社の 3 社が運営しています。

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 4 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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