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「マイクラ」って何?子どもにゲームさせていいの?|プロマインクラフター・タツナミシュウイチさんに聞きました〈PR〉

「マイクラ」って何?子どもにゲームさせていいの?|プロマインクラフター・タツナミシュウイチさんに聞きました〈PR〉

高知市で開催された「マインクラフト・ワークショップキャラバン」をレポート。タツナミさんへのインタビューもお届けします!

「Minecraft(マインクラフト)」を知っていますか?子どもたちに絶大な人気を誇るゲームで、略して「マイクラ」と呼ばれています。「教育版マインクラフト」は世界各国の教育現場で活用されています。

この教育版マインクラフトを使った作品の出来栄えを競う「Minecraftカップ 2022 全国大会」を前に、プログラミングを体験するワークショップキャラバンが高知市内で開かれ、日本初のプロマインクラフター・タツナミシュウイチさんが登場しました。

ココハレ編集部ではワークショップキャラバンに密着。「子どもとゲーム」という親なら一度は悩むテーマについて、タツナミさんに聞きました。

(提供=Minecraftカップ全国大会運営委員会)

マインクラフトとは?ブロックを壊したり、積み上げたりしてワールドを作るゲームです

マインクラフトは、仮想空間の世界でものづくりや冒険を楽しむゲームです。パソコンやスマホ、Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム機でプレイできます。

仮想空間には草原や湿地、砂漠などが広がり、「ワールド」と呼ばれています。全てが3Dの立方体ブロックで構成されていて、石や土、木などのブロックを壊したり、集めたり、積み上げたりして、自分のワールドを作っていきます。

教育版マインクラフトは、マイクラを学校の授業用にカスタマイズしたもの。プログラミング教育に活用されています。

「Minecraftカップ 2022 全国大会」では教育版マインクラフトを使って作品を作ります
「Minecraftカップ 2022 全国大会」では教育版マインクラフトを使って作品を作ります
ワールドは全てブロックで構成されています。素材を組み合わせてブロックを作ります
ワールドは全てブロックで構成されています。素材を組み合わせてブロックを作ります

高知でのワークショップキャラバンは 2022 年 7 月 25 日、高知市のちより街テラスで開かれ、四国内の小中学生 24 人が参加しました。

小中学生が5チームに分かれて、課題に挑戦しました
小中学生が5チームに分かれて、課題に挑戦しました

憧れのタツナミさんが目の前に!子どもたちの目が輝きました

ワークショップキャラバンの講師・タツナミシュウイチさんは日本初のプロマインクラフター。マイクラ歴は 13 年で、世界遺産など精密なワールドをわずかな時間で作り上げてしまうという、マイクラ界のカリスマ。子どもたちにとって憧れの存在です。

家庭では 5 歳と 3 歳の兄弟のお父さんです。

「マイクラおじさん」ことタツナミシュウイチさん
「マイクラおじさん」ことタツナミシュウイチさん

ワークショップが始まり、満を持してタツナミさんが登場!子どもたちから歓声が上がりました。

タツナミさんが軽やかに登場!ライブ会場のような盛り上がりです
タツナミさんが軽やかに登場!ライブ会場のような盛り上がりです

ワークショップキャラバンで体験するプログラミングのテーマは「廃校を生まれ変わらせよう!」。使わなくなった学校をマイクラでリノベーションしていきます。

子どもたちに提示されたワールドには、小学校が再現されていました。タツナミさんの制作と聞き、子どもたちからまたまた歓声が上がりました。

タツナミさん:「ちなみにタツナミ先生、このワールドを 1 週間で作りました…!」

子どもたち:「えーっ?!」「たった 1 週間で?」「まじか!」

タツナミさん:「ふふふ。プロですから」

子どもたちの心をつかむタツナミさん。次々に質問を投げ掛け、「いい視点だね」とポジティブに返していきます。会場は一体感を増し、大人も引き込まれました。

タツナミ節に、大人も引き込まれました
タツナミ節に、大人も引き込まれました

アイデアはかけ算から生まれます!

リノベーションは一つのワールドの中で、各チームがエリアを決めて行います。

「アイデアはかけ算から生まれる」とタツナミさん。例えばスマートフォンは、私たちがかつて別々に所持していた「ミュージックプレーヤ」「携帯電話(ガラケー)」「インターネット通信機器」を掛け合わせることで生まれました。

そこで、今回も「特徴カード」と「施設カード」をそれぞれ引き、掛け合わせることでテーマを決めました。各チームが引いたカードがこちら。

  • 「動物たちも楽しめる」「ホテル」
  • 「大人数で楽しめる」「レストラン」
  • 「お年寄りにも優しい」「水族館」
  • 「赤ちゃんも楽しめる」「遊園地」
  • 「季節を感じる」「植物園」
運命のカード選択
運命のカード選択

さらに、「プロの極意」として子どもたちに伝えたのがこちら。大人の仕事にも通じますね。

アイデアの極意とは、否定の封印、質を気にせず量を出す…大事です
アイデアの極意とは、否定の封印、質を気にせず量を出す…大事です

アイデア10分、制作90分!最後にプレゼン!ハードです

テーマが決まったら、時間との闘いです。スケジュールはアイデア 10 分、制作 90 分。最後に、自分たちの作品の魅力を伝えるプレゼンまで行います。

「赤ちゃんも楽しめる遊園地」のテーマに決まったDチームに、ココハレサポーター・藤田奈緒子さんの長男で小学 2 年生の隼人君がいました。

Dチームでは皆がアイデア用紙に思いついたことをどんどん書いていきました。「保健室にベビールームは?」「 3~5 歳向けのゲーム場を作りたい」…。最終的に「プールに速度を落とした安全なウォータースライダーを作る」などに決まりました。

アイデア出し
アイデア出し
思いついたことはためらわずに書き込んでいきます
思いついたことはためらわずに書き込んでいきます

決まったら、制作!パソコンを駆使して、どんどん作っていきます。

決まったら、制作開始!
決まったら、制作開始!
タツナミさんは各チームを回り、アドバイスしていきました
タツナミさんは各チームを回り、アドバイスしていきました
プールにブロックを積み上げ…
プールにブロックを積み上げ…
あっという間にウォータースライダーの完成。思い描いた通りに滑れるのか、水流のテストも行っていました
あっという間にウォータースライダーの完成。思い描いた通りに滑れるのか、水流のテストも行っていました

水族館のチームは教室に大胆に水を入れ、植物園チームは校舎の屋上を緑化…。どのチームもアイデアが豊富で、作業が速い!今時の小中学生が日々学んでいること、体験していることは、私たち親の時代とは違うのだなとしみじみ感じました。

プレゼンの準備も抜かりなく
プレゼンの準備も抜かりなく

水素二つと酸素一つで水!マイクラの中に教科書が存在しています

白熱のワークショップ終了後、タツナミさんにインタビューを行いました。

――「マイクラ」と「教育」がどうつながるんだろうと思っていました。理科や数学の知識が出てきて驚きました。

マイクラにはいろいろな物質が存在していて、例えば水素ブロック二つと酸素ブロック一つで水ブロックが作れます。中学校の理科で学ぶ「H2O」ですね。マイクラには「水ブロックの作り方」なんてマニュアルはなくて、子どもたちはいろいろなブロックを組み合わせて遊びながら、「あっ、水ができた」と気付きます。で、中学校に入って理科の授業で「H2O」を知って、「これ、マイクラでやったやつじゃん!」となるんですね。

――遊びの中で知らず知らずのうちに、いわゆる“お勉強”もしてるんですね。

僕は理科が大好きで、元素記号を自分で書いて壁に貼ってニヤニヤ眺めて楽しんでるような子どもでした。楽しみながら知らず知らずのうちに学んでいるというのは、子ども時代の僕も、今マイクラをやっている子どもたちも同じ。高校生に「タツナミ先生、マイクラやってたおかげで教科書の内容が分かったんだ」なんて言われることが最近増えていて、とてもうれしいです。

休憩時間には、子どもからの質問に答えました
休憩時間には、子どもからの質問に答えました

ゲームだからダメ?「昭和の価値観」を払拭しましょう

――「マイクラがプログラミング教育で活用されている」と聞くと、親としてはとても魅力的なのですが、「ゲームだよね…やらせていいのかな?」とも感じます。

僕は 45 歳なんですが、ゲームだから、漫画だから、アニメだからダメというのは、まさに「昭和の価値観」です。「マイクラってしょせんゲームでしょ?」みたいな反応を親御さんがしてしまうのは、本当にもったいない。デジタルでものづくりをしていく創造力がこれからの時代には必要で、マイクラは子どもたちがやりたいことを実現させる「ツール」なのに、「ゲーム」というくくりでやらせないのは、子どもたちの可能性の芽を奪っちゃってるなと思います。

子どもたちの議論を見守ります
子どもたちの議論を見守ります

――親として、わが子の可能性は奪いたくないです…。

「エデュテインメント」と言って、今の時代には学びにつながる娯楽がたくさんあります。子どもは楽しいことが好きです。かつて子どもだった私たちもそうでしたよね。「面白い」「楽しい」が「もっと知りたい」「もっと作りたい」という探究心につながります。面白くなかったら続かない。

マイクラでも、爆弾を爆発させ続けたり、ゾンビをずっと倒し続けるみたいな遊び方があるんですが、僕は子どもたちに「そうじゃないよ」と伝えています。「世界遺産を作りたい」「友達と住む家を作りたい」「プログラミングの回路って面白いな」といったものづくり、自己表現に取り組んでほしい。親御さんにもお子さんの好きなものを認め、伸ばしていってあげてほしい。それは、わが子の自己肯定感を高めていくことでもあると思います。

情報収集は大人の責務。アップデートを!

――今の子どもたちが興味を持つことについて、大人が正しい知識を得ておくことが大事ですね。

大人って 1 回情報を取り入れると安心して、アップデートに意識が向かないんですよね。でも、子どもの楽しい学びにつながるような情報を収集して、子どもに提示するのは大人の責務です。

情報分野における技術は“秒進分歩”みたいな速さで進んでいます。親も、先生も、子どもに関わる大人たちは新しいことに対して、「知らないから」とシャットアウトするのではなく、固定概念やプライドを捨てて、知ろうとしてほしい。そして、目の前の子どもが何が好きで、何をしたいのか、しようとしているのかを、ちゃんと見てほしい。大人よびびるな!アップデートせよ!と伝えたいです。

「子どもたちの未来のため、僕たち大人が頑張っていきましょう」
「子どもたちの未来のため、僕たち大人が頑張っていきましょう」

――アップデート…耳が痛いです。「わが家でもマイクラを始めたいな」というお父さん、お母さんにおすすめの環境設定を教えてください。

Switchを使っているお子さんが多いと思いますが、おすすめはパソコン。マイクラを楽しみながら、パソコンの操作を学べます。ブロックをがんがん壊したりするので、できればデスクトップで、子どもの手の大きさに合ったキーボード、マウスを用意してあげてください。アルファベットがまだ難しい場合は、よく使うキーにシールを貼っておくといいですよ。

――最後に、子育て中のお父さん、お母さんにメッセージをお願いします。

ICTが発達し、新しい産業がどんどん生まれています。今は仕事も教育も東京に一極集中していますが、10 年後、20 年後にはこの価値観はなくなるのではと感じています。都市部ではなく高知などの地方でも、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが生まれる可能性があります。

「柔軟な思考」という点で子どもたちは大人たちよりも優れていて、その思考を形にするツールの一つがマイクラです。「マイクラってゲームでしょ?」というフィルターをぜひ払拭し、お子さんの興味、関心をどうか見守ってあげてください。

3時間のワークショップを終えた子どもたち。充実の表情でした
3時間のワークショップを終えた子どもたち。充実の表情でした

全国大会のテーマは「生物多様性」。応募は8月1日から

Minecraftカップ(マイクラカップ)は「教育版マインクラフト」を使い、テーマに沿ってつくられた「ワールド」の構成力や完成度を競い合う大会です。

2022 年のテーマは「生き物と人と自然がつながる家・まち~生物多様性を守ろう~」。SDGs(持続可能な開発目標)の目標の 14 番「海の豊かさを守ろう」と 15 番「陸の豊かさも守ろう」の両方、またはどちらかを取り入れ、ワールドを作ります。

大会には 3 部門あり、18 歳以下の子どもが参加できます。参加できる部門は一つ。1 人でも、30 人以下のチームでも構いません。参加にはエントリーが必要で、現在受け付けています。

Minecraftカップ 2022 全国大会

  • 部門:ジュニア部門(チームの最年長が小学校低学年、満 9 歳以下で編成されたチーム)、ミドル部門(最年長が小学校高学年、満 12 歳以下)、ヤング部門(最年長が高校生、満 18 歳以下)
  • 参加費:無料
  • 応募受け付け:2022 年 8 月 1 日(月)~ 9 月 11 日(日)
  • 公式ウェブサイト:https://minecraftcup.com/
2021年の最終審査の様子
2021年の最終審査の様子

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小 2 と年中児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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