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酒蔵の町並みを光と音で演出!佐川町で11/30(土)に「さかわ・酒蔵ロード劇場」が開催されます

酒蔵の町並みを光と音で演出!佐川町で11/30(土)に「さかわ・酒蔵ロード劇場」が開催されます
2023年に開催された「さかわ・酒蔵ロード劇場」。佐川町出身の牧野富太郎博士をモチーフにした作品で彩られました(里見和彦さんの作品、提供写真)

「さかわ・酒蔵ロード劇場」をご存じですか?佐川町内で開かれる恒例イベントで、酒蔵が連なる町並みが光と音で幻想的に彩られます。

2024 年で 17 回目を迎えるこのイベント、実は第 1 回から入場無料で開かれています。多くのボランティアに支えられてきましたが、事務局のさかわ観光協会によると、運営が年々難しくなっているとのこと。入場無料を続けながら、安全に開催していくことを目指し、今回初めて、クラウドファンディングで支援を呼びかけました。

17 回目の「さかわ・酒蔵ロード」は 11 月 30 日(土)17:00~20:30、佐川町の「酒蔵の道」などで開催されます。

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「さかわ・酒蔵ロード劇場」安全開催を 佐川町で11/30 入場無料継続へ支援呼びかけ ―EINEE高知

(高知新聞PLUS 2024 年 11 月 8 日掲載)

夜の町並みを光と音の演出で幻想的に彩る「さかわ・酒蔵ロード劇場」が今年も 11 月 30 日、佐川町上町地区で開かれます。わずか 1 日、3 時間半のみの開催にもかかわらず、毎年約 5000 人が来場する人気イベント。事務局のさかわ観光協会は、安全面の強化と第 1 回から続く「入場無料」を今後も維持していくため、クラウドファンディングで支援を呼びかけています。

歴史的な町並みを光と音で演出

「さかわ・酒蔵ロード劇場」は 2008 年に始まりました。町内に在住していた書家と、アーティストを志していた学生が出会い、意気投合。酒蔵が連なる伝統的な町並みを「劇場」に見立て、運営、演出全てを作家と有志のボランティアが担いました。

そんな小さなアートイベントは、光と音を生かした独特な演出で徐々に注目を集めます。口コミやSNSで拡散され、2019 年の第 12 回には、来場者は 6000 人を超えました。

さかわ観光協会の山崎正和さん。焼酎倉庫にも美しいライトアップが施されます(佐川町甲)
さかわ観光協会の山崎正和さん。焼酎倉庫にも美しいライトアップが施されます(佐川町甲)

2014 年から事務局を務めるさかわ観光協会で広報を担当する山崎正和さんは、来場者の増加を喜ぶ一方、「高齢化でボランティアスタッフの確保が厳しくなってきた」と打ち明けます。関係者からは安全面への不安も多く寄せられており、「『入場無料』を守っていく難しさも徐々に感じてきました」。

2020 年にはコロナ禍で開催危機に。中止も検討されましたが、「この火をなんとか絶やさないように」との思いで、一般の来場を中止。事前に撮影した動画を配信するウェブ開催を選択し、翌年も続けました。

イベント創設者の1人、酒井敦美さんの2023年の作品(提供写真)
イベント創設者の1人、酒井敦美さんの2023年の作品(提供写真)

2022 年から来場を再開。昨年は「光の切り絵作家」として活躍する酒井敦美さんがスペシャルゲストとして来場しました。酒井さんは「さかわ・酒蔵ロード劇場」を創設した 1 人。当時、アーティストを志す学生だった酒井さんは、にぎわう会場を眺め「多くの勉強をさせていただいた大切な場所。今も恩を感じている」と語りました。

子どもも高齢者も安心して楽しめるイベントに

幅広い世代が来場するイベントでは、安全対策の強化は避けて通れません。今回のクラウドファンディングに挑戦する理由の一つが、シャトルバス乗り場の安全対策。乗降場所は一般駐車場と兼用のため、車とバスが頻繁に行き交います。山崎さんは「夜は視界も悪く、車と歩行者が近い。子どもやお年寄りの安全確保には神経を使う」と話します。

夜の街歩きには欠かせない照明は、機材が老朽化。人員確保に加えて、機材の更新資金も必要です。

日本酒のケースも機材に。イベントにはスタッフの創意工夫があふれています(提供写真)
日本酒のケースも機材に。イベントにはスタッフの創意工夫があふれています(提供写真)

これまで、入場料の徴収や募金箱の設置などを検討してきましたが、「創設時から続く入場無料は守りたい」と山崎さん。「みんなが心から楽しめるイベントとして続けるため、現状を正確に伝えながら資金を確保したい」と、クラウドファンディングを選びました。

観光協会には「もっとたくさんのアーティストを呼んでほしい」「開催日を増やしてほしい」といった要望も寄せられています。「佐川町をアートの町として盛り上げたい」と、未来への展望に期待を込めています。(森本裕文)

クラウドファンディングの目標額は 20 万円で、11 月 25 日まで支援を呼びかけています。支援はイベントの安全対策や照明機材の購入に使われます。詳しくはこちらから

 

「EINEE高知」は高知県内の地域振興の取り組みを支援するクラウドファンディングです。四国銀行、READYFOR、高知新聞社の 3 社が運営しています。

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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