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読み聞かせ、手遊び…親子で楽しんで!|高知学園短期大学の保育研究会がオーテピアで「わくわくおはなしかい」を開いています

読み聞かせ、手遊び…親子で楽しんで!|高知学園短期大学の保育研究会がオーテピアで「わくわくおはなしかい」を開いています

親子に人気のおでかけ先の一つ、オーテピア高知図書館(高知市追手筋 2 丁目)。2 階の絵本コーナーで毎月、「わくわくおはなしかい」が開かれているのを知っていますか?

担当しているのは高知学園短期大学の「保育研究会」。保育士や幼稚園教諭を目指す学生たちでつくるボランティアサークルです。

活動で大切にしているのは、参加した子どもだけでなく、保護者にも楽しんでもらうこと。自分たちで毎月メニューを決め、絵本の読み聞かせや手遊びなどを披露しています。

「親のことまで考えてくれてるなんて…!」と感激したココハレ編集部員。保育士の卵の皆さんに会いに行ってきました!

オーテピアの「わくわくおはなし会」に密着!学生たちで企画・運営しています

オーテピアの「わくわくおはなしかい」は毎月第 3 土曜日の10:00から開かれています。10:00~10:20 が 0~3 歳向けの「ぽっぽ隊」で、10:30~11:00 が 3 歳から小学生向けの「わんわん隊」。年齢は目安です。

場所は、絵本や児童書が並ぶ「こどもコーナー」にある「おはなしのへや」。靴を脱いで入るお部屋です。

「わくわくおはなしかい」が開かれる「おはなしのへや」。「こどもコーナー」にあります
「わくわくおはなしかい」が開かれる「おはなしのへや」。「こどもコーナー」にあります
「わくわくおはなしかい」の日はぬいぐるみが登場します
「わくわくおはなしかい」の日はぬいぐるみが登場します

ココハレ編集部員は 2 月の「わくわくおはなしかい」を取材。到着すると、学生さんたちが打ち合わせをしていました。おそろいのTシャツ姿で、かわいい!

念入りに打ち合わせ中
念入りに打ち合わせ中

前半の「ぽっぽ隊」に親子が集まってきました。学生さんたちは笑顔で出迎え、赤ちゃんを抱っこしたお母さんには「お子さん、何カ月ですか?」。リラックスした雰囲気です。

この日は「とんとんとんとん アンパンマン」の手遊びで始まり、絵本、手遊び、絵本とテンポ良く進みました。0~3 歳向けではリズム感を大事に絵本を選んでいるそうで、てっぱん絵本「だるまさんが」も登場しました。

「ぽっぽ隊」がスタート
「ぽっぽ隊」がスタート
早速、手遊び
早速、手遊び
赤ちゃんもご機嫌です
赤ちゃんもご機嫌です

「きんぎょが にげた」の読み聞かせでは、3 歳の女の子が近づいてきました。金魚を指さし、「いた!」。読んでいた学生さんは「いたねぇ」「見つけたねぇ」とにっこり。

子どもとのやりとりに慣れている様子が伝わってきました。

「きんぎょ、いた!」「いたねぇ」
「きんぎょ、いた!」「いたねぇ」

後半の「わんわん隊」には新たに小学生の親子が加わりました。赤ちゃんから小学生と年齢層が広がりましたが、学生さんたちは焦ることなく進めていきます。

後半の「わんわん隊」
後半の「わんわん隊」

「わんわん隊」では大型絵本や紙芝居を披露しています。ストーリー性のあるものを選んでいるそうで、この日は「はらぺこおおかみとぶたのまち」。少し長めの絵本でしたが、赤ちゃんもじっと聴いていました。

もちろん、手遊びもふんだんに!小学生の女の子もはにかみながら参加していました。

手遊びもたくさん!こちらは「1丁目のウルトラマン」
手遊びもたくさん!こちらは「1丁目のウルトラマン」
こちらは「かみなりどんがやってきた」。小学生も楽しそうでした
こちらは「かみなりどんがやってきた」。小学生も楽しそうでした

最後はおみやげタイム。紙コップで手作りしたおもちゃがプレゼントされ、子どもたちが喜んで帰っていきました。

紙コップを使った手作りおもちゃ
紙コップを使った手作りおもちゃ
裏側はこんな感じ。ゴムを巻くと、ひょこひょこ動きます
裏側はこんな感じ。ゴムを巻くと、ひょこひょこ動きます
どれにする?
どれにする?

オーテピア、ぽけっとランド、くすくすひろっぱで活動しています

高知学園短期大学には幼児保育学科があり、保育園や幼稚園の先生を養成しています。

保育研究会は学生サークルとして長く活動してきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で休止。その間に学生が入れ替わり、伝統が途絶えてしまいました。

再開のきっかけは、「学生に『おはなしかい』を担当してもらいたい」というオーテピアからのリクエスト。学生たちが手探りで企画し、読み聞かせに手遊びや親子のふれあい遊びを加えた現在の形ができました。

活動再開のきっかけはオーテピアからの声かけでした
活動再開のきっかけはオーテピアからの声かけでした

現在の部員は 2 年生が 6 人、1 年生が 3 人。オーテピアの「わくわくおはなしかい」のほか、高知市の地域子育て支援センター「ぽけっとランド」と「くすくすひろっぱ」で「おたのしみかい」を開いています。

オーテピアの新刊紹介コーナーには保育研究会による壁面制作が毎月飾られています
オーテピアの新刊紹介コーナーには保育研究会による壁面制作が毎月飾られています
破れた本の修復や表紙にカバー付けるボランティアも。「園で子どもたちが破った絵本を上手に直したい」と熱心に取り組んでいます
破れた本の修復や表紙にカバー付けるボランティアも。「園で子どもたちが破った絵本を上手に直したい」と熱心に取り組んでいます

「予想以上に真剣」「子どもが膝に」…経験を積み、上手に対応できるように

入部のきっかけは「子どもに関わるボランティアをやってみたかった」「学生時代から経験を積んでおきたかった」が多く、中には「人前に出るのが苦手だから」という人もいます。

活動は主に週 2 回。「おはなしかい」が近づくと集中的に練習しています。

本番前は集中的に練習しています
本番前は集中的に練習しています

親子の前でのデビューは皆さん、とても緊張したそう。

「子どもが集まったらわちゃわちゃすると思っていたら、びっくりするほど真剣に見てくれた」

「全員の視線が自分に集中し、自分の声だけが聞こえるのに焦った」

「絵本を読んでいると、子どもが突然膝の上に乗ってきて、『どうしよう』と思った」

実習先の園で出会う子どもたちと、保護者と一緒にいる子どもたちとでは、反応が違うそう。たくさんの子どもと接しながら経験を積んでいます。

人前が苦手だった学生さんは「回を重ねるうちに、子どもを見ながら状況に合わせて対応できるようになった」と話していました。

保護者とのコミュニケーションは貴重な機会!「雑談する力」を育んでいます

「おはなしかい」のメリットは意外なところにもありました。それは、保護者と直接話せることです。

幼児保育学科の 2 年間のカリキュラムでは、実習がたくさんあります。保育園、幼稚園で過ごす時間はそれぞれ計 1 カ月間。乳児から年長児まで子どもたちとはたくさん関われますが、保護者と話す機会は実はほとんどないそう。

そういえば、私たち保護者も送り迎えで学生さんの姿を時々見るけれど、話した記憶は…。

「おはなしかい」は学生が保護者とコミュニケーションを取る貴重な機会
「おはなしかい」は学生が保護者とコミュニケーションを取る貴重な機会

「おはなしかい」ではお母さんたちが子どもの家での様子を教えてくれたり、「今日はどうしてこの絵本を選んだんですか?」という質問をしたりします。

「実際に働き始める前にお父さん、お母さんと接することができて勉強になる」そうで、ココハレ編集部が取材した「おはなしかい」でも積極的に話しかけていました。

ふれあい遊びができるのも「おはなしかい」の良さ
ふれあい遊びができるのも「おはなしかい」の良さ

絵本や手遊びのラインナップは毎回、学生たちだけで考えています。幼児保育学科講師で保育研究会顧問の伊達諒さんは「子どもだからこうだろうと決めつけない」「自分たちが楽しくない、面白くないと感じることはやめよう」と伝えています。

「ハプニングに焦ったり、うまくコミュニケーションが取れなかったり、失敗の経験がとても大事。卒業後は保育園や幼稚園、施設などに就職しますが、どの職場でも必要なのは雑談する力。授業で習ったことを実習やサークル活動で役立てながら、経験を積んでほしいですね」

子どもだけでなく、親の気持ちも考えながら活動している姿はとてもうれしく、頼もしく感じました。皆さんもぜひ、オーテピアの「わくわくおはなしかい」に参加してみませんか?

 

オーテピア高知図書館・わくわくおはなしかい

  • 主催:高知学園短期大学幼児保育学科保育研究会
  • 開催日:毎月第 3 土曜日
  • 場所:おはなしのへや( 2 階こどもコーナー内)
  • 時間:0~3 歳向けは 10:00~、3 歳くらいから小学生向けは 10:30~

※お休みの月があります。毎月の予定はココハレで紹介しています。
【毎月更新】オーテピア高知図書館のイベントを紹介

 

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小 3 と年長児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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